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2009年5月 4日 (月)

今週の豪ドル相場:津田

(豪ドル日足)

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(豪ドル円日足)

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先週の豪ドル相場  

先週のレンジ:AUDUSD 0.6990-0.7383 AUDYEN 66.85-72.92

先週は火曜日のFar East時間帯で“シティーとバンカメに追加増資の必要”との観測や豚インフルエンザ拡大への懸念でリスク回避の動きが強まり、豪ドルは0.699066.85まで下値をテスト。しかしその後は弱い米国のGDP(Q1)も無視され、新型インフルエンザ問題の経済的影響も限定的とされ、むしろ4月の米消費者信頼感刺繍が200511月以来の大幅上昇を示したことを好感してNYダウも下げ幅を戻し、豪ドルは上昇に転じた。4月30日に米自動車クライスラーが破綻したが影響は限定的で、むしろあく抜け感からリスク回避の動きが後退し、全面的に円クロスで円が軟調推移し、ドル円も再び99円台半ばまで上昇。豪ドルも一時74セント手前、73円手前まで上伸した後小緩み、週明けの現時点では73セント前半、72円台後半の動きとなっている。

今週の豪ドル相場

今週のレンジ:AUDUSD 0.7200-0.7500 AUDYEN 71.00-74.00

今週は日本の連休後半でもあり週初はスローなマーケットになろうが、一方材料的には盛りだくさん。7日(木)に発表される米銀ストレステストの結果や、ECB理事会での量的緩和措置採用の有無など注視したい。またクライスラー破綻後の雇用や部品メーカーなどへの2次的影響や、新型インフレエンザの拡大などの懸念材料もある。豪州国内でも火曜日のRBA理事会、3月建設許可、水曜日の3月小売売上高、貿易収支、木曜日の4月雇用統計、また米国サイドで金曜日の4月米雇用統計と内容充実。
RBA理事会では当初25bpの利下げ観測が優勢であったが、現在では据え置き予想が一般的。これでもし3.0%据え置きとなればNZ(2.50%)と暫く逆転することになるが何年振りであろうか?同月の時間差はあるが、月をまたいでの金利逆転は少なくともここ10年では記憶にない。
ストレステストも各行の資本必要額を発表する予定で、予想外の悪化を示す金融機関がでる可能性もあるが、先週のクライスラー破産以降リスク回避の動きがむしろ後退しており、基本的には株式市場中心に金融市場安定化の方向に働くのではないか。
豪ドルも先週一旦大幅反落後力強く再浮上してきており、もう一段のレベルアップ(0.72-0.75、72-75円)をテストする可能性もある。ただ一方的な上昇ではなく、あくまでもまだ”三歩前進二歩後退”スタイル。

テクニカルには先週ボリンジャーバンド(0.7018-0.7360、67.93-73.77円)の下限をテストして反発したが、今週上限ブレークに成功するかどうかが焦点。失敗すれば再び同バンド内での取引となる。


 




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