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2009年5月11日 (月)

今週の豪ドル相場:津田

(豪ドル米ドル日足)

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(豪ドル円日足)

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先週の豪ドル相場

先週のレンジ AUDUSD 0.7302-0.7707 AUDYEN 72.00-75.88

先週はイベント盛りだくさん。国内ではRBA理事会(金利据え置き)、3月小売売上高(+2.2%、予想+0.5%)、貿易収支(+2.45bio、予想+1.7bio)、雇用統計(+27.3千人、5.4%、予想-25千人、5.7%)となり、豪ドルサポート材料となった。一方海外でも、ECB、BOE両政策会議、米金融機関のストレステスト結果発表、米国雇用統計とあり、ECB理事会では予想通りの25bo利下げとともに発表された比較的小規模の債券買取策を受けてユーロが上伸。更にストレステストの結果は市場の予測範囲内であり、また米国の非農業部門就業者数の減少が予想を下回ったことから総じて株価は堅調推移し、リスク回避の動きが後退して米ドル軟調地合となった。これらの動きを受けて豪ドルはほぼ一方的に上昇して昨年10月の急落以来の高値である77セント台、75円台後半まで値を上げて、ほぼ高値圏で越週した。

今週の豪ドル相場

予想レンジ AUDUSD 0.7400-0.7800  AUDYEN 73.00-77.00

”豪ドル週間”も終わり今週はまた海外主要市場の株価動向、多くの米国指標が焦点に。(貿易収支、月間財政収支、小売売上高、企業在庫、PPI、CPI、失業保険、NY連銀製造業景況指数、対米証券投資、鉱工業生産指数、設備稼働率、ミシガン大学消費者信頼感指数)。特に米国指標はこのところ景況感に対するセンチメントが好転してきているだけに、従来よりも注目度が高まりそうで一喜一憂の展開か。総じて世界的に「景気悪化のペースが穏やかになりつつある」との見方が増えており、加えて先週のイベント終了で一山越した感じがある。今週も株価が比較的堅調を維持し、リスク選好の動きも予想されるため、豪ドルも高値圏から大きな崩れは予想されない。ただ上昇スピードがかなり速いことや、景気回復の遅れや域内外の格差問題など、潜在的な問題を抱えるユーロが先週かなりoverboughtになっていることを勘案すると、ユーロが調整反落する場合には豪ドルも連れる可能性はある。
昨年10月の大幅下落前のレベル”80セント、80円”も視野に入りつつあるが、ここから上は意外と近いようで遠いのかも知れない。
テクニカルにも先週は日足で陽線を連ねており、RSIも70%を上回ってきていることから”新値八手、十一手の利食い時”となる可能性がある。


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