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2009年5月 8日 (金)

株価が倍になった企業が400社!? --インド株

インドのセンセックス指数は、年初から5月7日まで25.60%上昇しています。

台湾の加権指数の43.16%や上海総合指数の42.65%、ジャカルタ総合指数の34.93%に比べたら、「スゴイ!」というほどのものではありません。

もっとも日経平均の5.94%と比較すれば、「やるなあ」と思えるんじゃないでしょうか。

さて、センセックス指数ですが、年初来からの騰落率は25.60%ですが、仮に昨年10月27日につけた、過去1年間の場中の安値(7,697.39)で買えていれば、57.4%上がったことになります。

そう簡単にそんな美味しい思いなどできようはずはないでしょう。ですが、今年3月9日につけた終値ベースでの安値(8,160.40)くらいなら、買うことができるかもしれません。もし、ここで買っていれば、昨日までに48.48%上がっていることになります。

ところが、インド株全体を見ると、もっとスゴイことが起きていたのです。

インドにあるムンバイ証券取引所(BSE)とナショナル証券取引所(NSE)には2600社以上の企業が上場しています。今日のインドの経済誌「THE ECONOMIC TIMES」のウエブサイトによると、このうちの405社が過去1年間の最安値から100%上昇しているのだそうです。

中小型株ならまだしも、石油化学のリライアンス・インダストリーや鉄鋼のSAIL、自動車のマヒンドラ・マヒンドラ、ICICIバンクなど20もの大型優良株も含まれるのだからビックリです。さすがエマージング市場というべきでしょうか。

そのインドでは、今年、総選挙が行われています。世界最大の民主国家だけあって、4月16日から5月13日まで5回に分けて投票が行われ、5月16日に即日開票、6月には新政権が発足する予定です。

昨日(5月7日)に4回の投票が終わった段階では、国民会議派率いる現与党連合(UPA)と最大野党であるインド人民党が率いる野党連合の国民民主同盟(NDA)の間には、議席数に大きな差はない見られています(「TIME OF INDIA」)。また、今回の選挙では左派勢力を中心とする第三勢力が躍進するとも予測されています。UPA,NDAのいずれも過半数を取れない場合には、第三勢力との協力が不可欠になってきます。

3月下旬にインドの運用会社SBIファンズマネジメント(インドの最大手行の1つインドステイト銀行とソシエテジェネラルアセットマネジメントの合弁会社)のCIO、ナヴニート・ムノット氏に取材をさせていただいた際、ムノット氏は「UPA,NDAのどちらが政権を取ろうと、インドの経済成長路線には大きな変化はない。ただし、第三勢力との協力の仕方によっては、成長のスピードは変わるかもしれないが…」とおっしゃっていました。

14時40分の時点で、センセックス指数は▲0.29%の12081.66となっています。

前回(2004年)の選挙の時には、政権が誕生するまで株式市場も様子見でしたが、今回はどうなるのでしょう。ここから新政権発足までは、上昇も一服なんでしょうか?

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