杉本財務次官の錬金術
「杉本財務次官の錬金術」
「G-7円高懸念緊急声明と昨日の杉本財務次官発言」
昨日杉本財務次官は「為替相場の過度の変動は経済に影響あり好ましくない
市場の動向を注視する」と発言しドル円が上昇した。
そういえば昨年10月末にも同じようなG-7声明が出ていた。確か90円あたりで出て100円まで上昇、それよりも株価が7000円から9500円まで上昇したことが印象的であった。
当時と同じ考え方での声明だろう。ドル円が1円上昇。日本の対外純資産が2兆ドルなので2兆円日本は儲かったわけだ。株価も上昇したので杉本財務次官は一言で
4兆円ほどマネーメイキングした。どっちの方向へ日本を持っていけばいいかは簡単明瞭だ。杉本財務次官には国民栄誉賞。
以下 昨年10月の緊急円高声明が出た時の私のメモである。
「緊急の「7か国財務大臣・中央銀行総裁声明」が日本時間で10月27日に公表された。
我々は、強固かつ安定した国際金融システムが我々の共通の利益であることを再確認する。
我々は、最近の為替相場における円の過度の変動並びにそれが経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることを懸念している。
我々は、引き続き為替市場をよく注視し、適切に協力する。」
まことに異例なG-7緊急円高懸念声明であった。この声明には3つの異例がある。ひとつ目は、通常のG-7の会議後の声明ではなかったこと。おそらく日本の財務省スタッフが、G-7財務大臣や中央銀行総裁へ電話で呼びかけて、合意をとりつけたものなのだろう。
2つ目の異例は、円というひとつの通貨だけを取り上げた声明であったこと。
そして3つ目の異例は、強い通貨となった円を取り上げていること、普通はある通貨が弱くなった時に、緊急的な声明が出されるものである。
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