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2009年4月23日 (木)

中国の憂鬱、ドル高は輸出に不利

「中国の憂鬱、ドル高は輸出に不利」

日本の本屋さんでドル暴落の本がたくさん並んでいるが昨年3月からドルインデックスは71から86へと20%以上上昇していてドルは頗る強い。でも事実を語るドル暴騰という見出しの本は一冊も売っていない。

 ドル高自国通貨安で米国向けの輸出業者はどこの国でも潤っているはずだ。

ただ中国はそうではない。固定相場ではないが半固定相場、管理相場なので他の国ほどドル高の恩恵を受けていない。ユーロ圏や日本の輸出業者ほど為替相場のドル高の影響を受けず、日欧の輸出業者が自国通貨安で競争力が高まっても中国はそうではない。

固定相場政策をとればドル安には強いがドル高には弱くなる。

アルゼンチン通貨危機やアジア通貨危機の原因の一つは固定相場をとっていた時にドル高となり変動相場制をとる周辺国に対し輸出競争力が失われたことによる。固定相場も自国だけがとっていれば楽ではないことがある。


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