今週の豪ドル相場:津田
(豪ドル米ドル日足)
(豪ドル円日足)
先週の豪ドル相場
レンジ 豪ドル: 0.7030-0.7325 豪ドル円:70.30-73.43
先週は米企業決算に対する懸念やGM破産の可能性拡大などから前週上昇した株価の調整局面となり、週央にはオセアニア通貨売り・欧州通貨売り/円買いも活発化して豪ドルも71セント台前半、70円台前半を何度かテストした。しかし底値圏では本邦投資家筋の買いも見られむしろレンジの上値73セント台、73円台を何度かテストする展開になった。発表されたJPチェース・モルガン、グーグル、シティーグループ、GEなどの決算が軒並み予想を上回ったことや、経済指標に対しても、米建設関連の弱い数字には反応せず、むしろ新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀指数、ミシガン大学消費者信頼感指数などが予想を上回ったことにもサポート要因となったが、結局週末に向かってはポジション調整も入り72セント台前半、71円台半ばで越週した。
今週の豪ドル相場
予想レンジ 豪ドル:0.7100-0.7350 豪ドル円:70.50-74.00円
今週も基本的に最近のレンジ70-73セント、70-73円を中心としたレンジ相場が予想される。米経済や企業決算に対する期待感が強まっている一方、GM破綻問題や個々のミクロ経済面でまだまだ悪材料は尽きない。また米企業決算にしても時価会計基準の緩和からある程度の好結果を市場は織り込みつつある。景気先行き不安とその向こう側の回復期待が交錯して株価も一進一退。為替もその動きにフォローせざるを得ない。このレンジ相場を放れるのはいつになるか?24日に開催されるワシントンG7、G20が手がかりになるかもしれない。また最近豪州発のニュースで豪ドルが動くことはあまりないが、今週発表される豪州第一四半期PPI(月-予想値前期比+0.6%、前回+1.3%)、CPI(水-予想前期比+0.5%、前回-0.6%)が政府のデフレリスクを払拭するような強めの数字になれば、利下げのフリーハンドに歯止めがかかる可能性もあり注目される。
テクニカルには上記チャートを見ても調整を交えながらも上昇トレンドを築きつつあるようだ。ただボリンジャーバンドの上限(0.7314、74.40)付近をテストしては跳ね返される展開が続いており、ポッキリと腰折れになる可能性も否定できない。しかしRSIも50%台に再び低下してきており、従来のパターであれば再度上値トライとなる。
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