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2009年4月20日 (月)

入門通貨危機15、ロシア3

「入門通貨危機15、ロシア3」

「ロシア通貨危機」1998年

「経過」

それまでも財政が逼迫していたところに、アジア通貨危機の余波を受けて世界の景気が後退し、主要輸出産品の価格が下がった事が経済の悪化に輪をかけた。また、同じくアジア通貨危機を経て投資家の安全指向が高まり、金利は高いがリスクも高いロシア関連株よりも、安全な米国債等への資金の移動が起こった事も事態を悪化させた。そして、ロシアが一時的な混乱から直ぐに回復すると見たファンドの予想を裏切り、事態が悪化して行った事から、多大な損失を被ったファンドが倒産の危機に陥り、これも金融危機を拡大した。

「政変」

賃金支払いを受けられず困窮した炭鉱労働者は、1997年夏にシベリア鉄道を封鎖し、ロシアの広大な領土は数週間に渡って2分される事となった。彼らは賃上げ要求に加えてエリツィン大統領らの辞任も要求した。これをうけて、エリツィン大統領は1998年3月23日に、チェルノムイルジン首相と、その閣僚を突然罷免し、政治危機が高まった。エリツィン大統領は、それまであまり知られていなかった弱冠35歳の技術官僚であるセルゲイ・キリエンコを首相代行に指名したが、その若さと乏しい実績から、ロシア議会は2度にわたり拒絶した。エリツィンが議会解散をちらつかせつつ承認を求める対立状況が1ヶ月続いた後、4月24日にようやく議会はキリエンコを承認した。


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