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2009年4月18日 (土)

為替の理想と現実

「為替の理想と現実」

銀行の為替ディーラーのうちドル円で損をする人は殆どいない。それは邦銀でも外銀でも同じであった。儲けとか損という基準でなく、ドル円は儲かるのが当然で、どこまで収益を伸ばしていくかであった。銀行の為替ではドル円が収益源であり、他の通貨ペアは別にどうでもよかったのである。

 もちろんディーラーのディーリング収益を上回っていたのは、ドル円で往復2円、ポンドで往復8円、11円のランドで往復6円とる為替手数料であったことはいうまでもない。

さて何故銀行のドル円ディーラーが儲かるかというと、それは膨大なる顧客、特に貿易実需や資本の注文が見えるからだ

 ディ-ラーの相場観はあやふやで、また多くの人が同じような相場観を持つが、それを修正してくれるのが注文であった。

 シドニーでドルが売られても、その後、輸入業者が。また生保が1億ドル買っていくと、ポジションを変えざるをえない。そうしないとドルショートポジションは無限に増えてしまう。

センチメントがドル上昇になっても、そこへトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、パナソニック、シャープが揃いぶみでドルを売ってくれば、ドルは下がる。

相場観より需給に素直にならせてくれるのが顧客の注文である

 センチメントで相場が動くなら、円は株と同様にバブル崩壊で160円から売られまくられで200円になっていた。それを100円にしたのは、輸出であり、生保の外貨債権処分であった。

注文情報は為替相場の難解さを解きほぐしてくれるものである。外為どっとコム社の注文情報は実需ではないが、銀行にはない投機筋の出口調査のようなもので、グッドサゼスチョンを与えてくれる。

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