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2009年4月16日 (木)

リオ・ティントが第一四半期の生産レビュー発表:津田

世界第3位の国際資源会社リオ・ティントは今週水曜日に第一四半期の生産レビューを行ったが鉄鉱石の生産は31.645百万トンで前年同期比で15%マイナスと発表。
前期は大雨の影響を受けたが2009年の鉄鉱石生産計画は昨年の1億7千5百万ドンから2億トンへの増加で変わらないとしている。西豪州最大のPilbara鉱山の鉄鉱石生産も前年同期に比べて15%ダウンした。鉄鉱石はリオの最も収益率の高い分野であり全収益の半分以上をたたき出す。
リオは中国アルミ(チャイナルコ)にUS$19.5bio(A$27.1bio)の戦略的パートナーシップを提案しているが2009年第一四半期の鉄鋼生産の落ち込みを市場需要の後退と豪雨の影響が大きいと説明している。

CEOのTom Albaneseは「我々はコスト削減と手元流動性の確保に機敏に対応した。市場はまだボラタイルであり世界経済回復の時期はまだ不透明」と述べた。
また彼は「我々は$2.5bioの資産売却など負の投資にも積極的に取り組んだ。またチャイナルコとの取引も引き続き立場は変わらず、株主投票を受ける前に法規制関連をクリアにしたい」として株主に概して不評のチャイナルコとの提携強化に前向きな姿勢を示した。

リオの見解では中国の鉄鋼需要は2009年下半期に回復し出すことを期待し、これをベースにして2009年2億トンの生産計画を立てている。

アルミニウム生産は前年同期比で6%ダウンし948,000トンであり前期から4%減であった。アルミニウム需要は今年急減する可能性があり依然として供給過多の状況にある。2007年11月にカナダのAlcanを買収してリオは世界最大のアルミニウム生産者となったがこの買収が現在の$39bio負債の元凶とされている。

銅鉱石生産は米国ユタ州のKennecottとインドネシアのGrasberg両鉱山の生産増加により前年同期比9%増加、また精錬銅は前年同期比で33%tp大幅層化した。引き続きチリEscondida鉱山の生産困難な状況が報告された。

製鉄のための原料炭の生産は1.372百万トンで前年同期から32%増加したが、一方豪州燃料炭は2%減少した。

また純債務超過状態($39bio)に大きな変化はなしとした。

豪州の金融ブローカーOrd Minnettの見方は鉄鉱石の落ち込みは悪天候の影響が無視できず、厳しいスポットもあるが全体としてはよく健闘していると評価。一方UBSの鉱山アナリストは予想よりも弱い内容と見る。

また今回の生産レビューは年次株主総会と同時に行われたが株主の中からは「借金の片棒を中国に担がせるつもりだろうが、泥沼に我々を引き込まないでほしい」と手厳しい。
中国との取引は、リオの増資に応じるつもりである多数の株主や、根幹産業への中国の参入を懸念する政治家が難色を示している。

退任が近づくPaul Skinner会長は「リオの取締役会はチャイナルコとの提携強化に関する株主の意見を尊重しており、6月の株主投票の前に豪州当局の認可が必要である」と述べている。ただ「世界経済やメタル価格の回復がいつになるか不透明感が強い中でリオ再建に資する提携強化を取締役会は一致して賛成している」と述べるとともに、今週火曜日の$3.5bioの社債発行の成功を背景に”$39bioの債務削減に中国の力が必要でなくなった”との一部市場の見方の否定した。

ただ市場では今回の社債発行の裏は10月に到来する$8.9bioの支払い期限を前に、チャイナルコとの取引がダメになった場合の穴埋めの可能性を指摘する声は高い。因みに火曜日の社債は5年物と10年物で発行され引き合いは強く成功裡に終わった。

リオの株価(ロンドン)は今年60%上昇しているが水曜日は5.2%下げて2,371ペンスとなっている。


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