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2009年4月 1日 (水)

中国は火車

「中国は火車」

日本語で火の車では借金で首が回らない状況だが、中国語の「火車」は日本語の汽車のことで、中国語の汽車は日本語の自動車のことだ。

 日本のトヨタ、ホンダと中国の自動車会社の合弁会社は○○汽車という名前となっている。

 1985年のプラザ合意では日米、日欧の貿易不均衡是正のために為替ではドル売り介入をして、経済政策では米国の貯蓄率の上昇と日本と西ドイツの内需拡大が声明であった。

 声明は何の効力もないのでこれまでいくら円高にしても貿易不均衡は改善しなかったし、日独の内需拡大はいつも「無い需」であった。

 ところが最近は急速に85年のこの貿易不均衡改善の声明を達成にかかっている。

日欧の黒字はなくなり、米国の貿易赤字も改善している。米国の貯蓄率も改善しているだろう。それもすべて景気後退によるものだ。おそらくこういう方法で貿易不均衡が改善するとは高名な経済学者も予想しなかっただろう。ISバランスも改善して米国の赤字を減らしている。為替の円高なども役に立たなかった。

 また日独が世界経済の機関車となって内需拡大し米国の肩代わりをすることは80年代から明日のG-20までもでも議論されることだが、機関車は日独ではなく中国であった。中国が火車であった。


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