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2009年4月 8日 (水)

欧州金利短期低下/長期上昇:水谷

ユーロ金利は短期と長期の動きが異なっています。短期はECBが政策金利を低めに誘導して金融機関及び企業の資金繰りをしやすくしています。現在は1.25%と次回定例理事会以降にもう一回くらいの引下げはありそうです。トリシェ総裁以下理事会のメンバーは現在の金利が最低水準ではないとしきりに繰り返しています。しかし、金利調整政策もそろそろ限界に来ているように思えます。非伝統的金融手段と称する量的緩和措置を次回定例理事会で発表されるということです。社債もしくは国債の買い取りが予想されています。国債の買い取りについては論議されることになりそうです。それぞれの国の事情があり、格付けの格差が大きいようです。アイルランド、スペイン、ポルトガル、そしてギリシャなどの国の長期債の格下げが格付け会社により発表されています。また今後発表が予想されています。ECB管轄化の各国中央銀行の下で行われそうですが、各中央銀行がリスク資産をバランス・シート上に背負い込むこととなります。国債の買い取りの代わりに企業と金融機関に資金と提供することとなります。ドイツ、フランスの各中央銀行は賛成するでしょうが、アイルランドの中央銀行は素直に従うでしょうか。自国の経済悪化では栄養ドリンク剤と飲まざると得ないでしょう。

短期金利は再び金利先物市場(Euribor)は昨日あたりから買いに転じています。(先物価格の上昇は金利低下を意味します。)反対に長期金利は上昇しています。世界的な株式市場の上昇から、長期債は売られる基調が強いようです。イールトカーブは全体に押し上げられており、大した変化はないようです。しかし、ユーロ圏諸国の長期債を見ると、先ほどの説明の通り、利回り格差が激しいようです。10年債を見るとドイツ(ブンズ)3.20%, フランス3.69%の優良グループと、アイルランド5.26%, ギリシャ5.65%, スペイン4.13%, イタリア4.39%, ポルトガル4.56%の非優良グループに明確に分かれています。スペインは非優良グループの中では、一番良さそうです。

英国の長短金利もユーロ同様に短期金利は低下、長期金利は上昇の傾向が顕著です。明日のBOE金融政策委員会が注目されます。現在の政策金利0.50%では引き下げ余地は少ないと思います。低金利にして将来のインフレの芽が出できた場合に素早く対応が出来るか疑問であり、「ある程度の金利を維持したい」との日銀の負の教訓を活かすことができるかというところではないでしょうか。国債の買い取りなどの量的緩和で引続き潤沢な資金供給策を取る以外にはなさそうです。今日発表された3月のネーションワイド消費者信頼感も41と予想の46よりも相当悪そうです。

為替市場ではユーロ/ポンドが再び0.9000を割り込むユーロ売り/ポンド買いの展開です。ユーロ圏のGDP下方修正、ユーロ圏小売売上高の予想より悪い数字に反応しているようです。来月のECBの金利引き下げと量的緩和の具体的詳細発表と明日のBOEの金利据え置きとの観測と天秤にかけているようです。ユーロ/ドルが非常に重要な節目1.3300を割り込みユーロ・ベアトレンドとなっているようです。

今週は欧州ではイースターです。スペイン語では「semana santa(セマーナ サンタ)」と言います。キリストの復活をお祝いするお祭りです。スペインでは、キリスト像を神輿で担ぎパレードします。2000年前当時の衣装を皆さん着込みます。トンガリ帽子の目だけの独特の衣装が目立ちます。ヨーロッパ人は既に休暇モード突入です。 Semanasantaleon1_2

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