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2009年4月 2日 (木)

スワン財務相が日本に国債セールス?:津田

豪政府財政収支(bio AUD

2005/2006   +15.8
2006/2007  +17.2
2007/2008   +19.7
2008/2009 
-22.5
2009/2010   
-35.5
2010/2011   
-34.3
2011/2012 
-25.7
2008/2009以降は予想値)

豪政府は1996/1997年度以来12会計年度にわたって黒字財政を続けてきたが、昨年の世界的な金融・経済危機の影響から本年度は22.5bio豪ドルの財政赤字転落が見込まれている。本年1%のマイナス成長が予想される中、ラッド政権は512日の2009-2010年予算案発表に向けて国民の理解を得る必要があるが、今後さらなる税収の減少と、景気刺激策実施のための拡大財政の影響から厳しい予算作成を余儀なくされそう。

2月に政府は今後4年間で115bio豪ドルの歳入減少という見通しを発表したが、今後景気が急速に上向く可能性が少なく、今年のGDPがマイナス1%という予測の元、2008-2009年度22.5bio豪ドルの財政赤字、2009-2010年度35.5bio豪ドルの財政赤字。また景気が回復したのちも2010-2011年度34.3bio豪ドル、 2011-2012年度 25.7bio豪ドルの財政赤字を予想している。2011-2012年度には政府負債総額はGDP5%になることが予想される。その間は2002年から昨年まで見られたような国際商品相場の大幅上昇から企業収益が激増し法人税収が飛躍的に伸びたウインドフォールなどは期待できそうにない。

今回のようにリセッションを前提とした予算作成はかつて前例がない。1992年には大幅減税の効果を強調するがために、予算作成時に故意に強気の景気予想を作成した経緯があった。

スワン財務相はロンドンG20出席の前に日本に立ち寄り、白川日銀総裁、与謝野財務相ら日本の金融当局者と会談を持ったが、主たる目的は豪州国債のセールスであったとされる。これは、就任間もないクリントン国務大臣の日本、中国への国債セールスと同様であり、米国はじめ英国や欧州も財政赤字補てんのため巨額を国際債券市場で調達する必要性に迫られている。先週英国の1.75bioポンドや米国の34bioドル政府オークションは不調に終わっており、供給過多の現状、国際投資家に対しては高利回りやレーティングのみならず、健全な財政的裏付けもアピールする必要があった。
スワン財務相は日本の投資家に向けて豪ドルのクレジット・レーティングの高さと政府債務は増加しているが平均GDP45%に達する発展途上国と比べて非常に軽微である点を強調した。(自ら発展途上国だと思っているのか??!!)豪州政府債は魅力的なイールド水準、金融総体的健全性、政府財政ポジション(バランスシート上)の堅固さ、豪州債権市場の成熟度などを強調した。

先週金曜日にはAustralian Office of Financial Management 600mio豪ドルの政府保証債オークションが実施され、投資家の投資意欲を見る上で注目されたが全額引き受けされ政府筋としては胸をなで下ろしたところ。このところ米豪10年債利回り格差が2%近くまで拡大してきており、豪ドル債券投資に順風ではあるが、今後数年にわたる財政赤字補てんのため海外投資マネーの円滑な流入を図る必要があり、一方、今後の豪州のカントリーレーティングや失業率をはじめとするファンダメンタルズに海外投資家の注意が注がれることになる。小職が来豪して以来、財政赤字という記憶がない。民間資金需要を満たすための起債の話はよく聞くが、海外資金による財政赤字補てんの話など米国の専売特許であると思っていたが、世の中も変わったものである。


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