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2009年4月 7日 (火)

昨日は利食い&リスク回避:津田

昨日は大きな指標やイベントはなく、海外市場ではポジション調整が先行し、先週の上げの利食い局面となった。

昨日ドル円は東京タイム引けにかけてに一時101円台半ばまで上伸したが、その後は利食いと世界的な株価、商品相場の反落を受けて、再びリスク回避の動きが顕著となり、一時100円台半ばまで反落後、再び101円近辺まで現在戻るという”行ったり来たり”。
この間ユーロも一時1.33台半ばまで下落し、ドル高・円高地合となった。

米ダウは一時150ポイント超下げたが、主な原因はIBMのサン・マイクロシステムズ買収交渉が価格面で折り合いが付かず、事実上決裂したことからのIT全般への失望売りと、カリヨン・セキュリティーのマイク・メイヨ氏が米銀行セクターの投資判断を「アンダーパーフォーム」としたことから銀行株が売られた。「同セクターの貸し倒れ損失は住宅ローン問題を踏まえ2010年末までに2-3.5%拡大する反面、利益は引き続き圧迫され、当局の措置が予想されたほど奏功せず、解決が長引く」としている。

その他ではECBのビニ・スマギ理事は「為替市場への介入は場合によっては正当化される」と述べている。また「近隣諸国の不適切なマクロ経済政策や構造改革により為替レート変動が大きくなり、ユーロ圏に悪影響をもたらす可能性がある。この場合も公的介入は正当化され得る」としてユーロ急落時の介入を匂わせた。

また麻生首相は与謝野財務相に4月10日の補正予算発表を指示。規模はGDPの2%以上、10兆円を超える規模となり、これは1998年の第三次補正予算の7.6兆円を上回る過去最大規模となる模様。

本日RBA理事会があるが意見は25bp利下げ、50bp利下げ、据え置きに分かれている。最近目立つ据え置き派はあと数ヶ月様子見としている。その間景気の好転が見られなければ再度利下げ開始との意見。景気が回復基調となればそのまま利下げ終了。私見でもそれに近いが、今回はG20の手前、25bpの利下げで国際協調を演出する可能性もある。ただし豪銀間では今までの利下げと異なり"モーゲージレートは十分低く、これ以上利下げがあっても住宅ローン金利の下げに即反映できない”とする意見が目立つ。


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