« こんなに上がっている | トップページ | ヘッジファンドの法的位置づけ »

2009年4月 6日 (月)

最近のNZ動向、外為どっとコム社より

「最近のNZ動向、外為どっとコム社より」

 外為どっとコム社のリポート南十字星(NZ編)で以下のような記事を書いています

よろしければご覧ください 

(レビュー)

 NZドルは対ドル、対円で3月年度末にやや下落したが4月新年度に入りまた上昇している。
要因は従来通りである。また今朝発表された中国の3月の購買担当者指数PMIは52.4、2月の49.0から上昇した。 昨年からの数字を見ていると次の通りである。 

      3月   2月   1月  12月  11月  10月   
 PMI  52.4  49.0  45.3  41.2  38.8  44.6

中国の需要が資源価格を引き上げ、資源国通貨を引き上げている。

 NZの穀物価格や2月住宅価格指数の上昇、また中銀の年後半の景気上昇発言などもNZドルをサポートした。
 日本からのNZドルへの外貨投資も再開されている。2000年前半の円キャリーブームにまた火がつくとバブル後の急落の恐れはあるが、現在はまだ始まったばかりであろう。

 引き続き、資源価格、穀物価格、他の高金利通貨(豪ドル、ランド)の動向も注視したい。また米国株式市場が上昇すればリスク選好という意識が出て上昇するのでNY市場のみならずNY時間外取引の動向にも気をつけたい。  
 
(見通し)中銀とのせめぎあい

 さて物価、金利の上昇をともなったNZドルの上昇であったがNZ中銀総裁が水を差した。
最近の長期金利の上昇は経済見通しを反映していないと発言した。これで一旦はNZドルドルは0.56台から0.55台へ、NZドル円は55円から54円へ下落した。その後は0.58台、58円へ持ち直した。市場は初期反応ではサプライズで売ったが、長期金利上昇は市場需要の自然の流れと認識しなおしてまた買い戻したのであろう。物価が上昇しているのは事実だからだ。中銀としてはまだGDPが2008年はマイナス状態であり景気の腰が弱いことから市場の過度な先走りを懸念したのであろう。
 ただ中銀の本務は物価の安定だけに今後の舵取りも難しい。昨夜のECB理事会が予想の0.5%の利下げでなく0.25%に終わったことや、3月にRBAが金利を据え置いたことなどもこれまでの緩和一辺倒からは流れはちょっと変わり始めている。来週はNZではないが、日銀、RBA、BOEなどの政策金利決定がるのでこのあたりも参考にしたい。

ゴールドアイ(金目)=「3月オークランド住宅売上上昇」

3月のオークランド住宅売上は2月から65%上昇。2008年3月からは46.2%上昇。ただし住宅価格はまだ下落しているそうだ。平均49万ドルで2月から4.1%下落、昨年3月からは5.8%下落となった。買い手は底値に近いと判断している。これによって数週間で住宅ローン金利が6.75%から7.5%へ上昇し、ボラード中銀総裁やイングリシュ財務相が牽制球を投げている。NZドルの上昇にもややサプライズとしている。またG-20で世界的に景気刺激策をとることや、NZの成長自体まだ回復途上にあるので急激な金利上昇には歯止めをかけたいようだ。

|

« こんなに上がっている | トップページ | ヘッジファンドの法的位置づけ »

為替09年4月」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« こんなに上がっている | トップページ | ヘッジファンドの法的位置づけ »