入門通貨危機3、アジア1
「入門通貨危機3、アジア1」
「アジア危機」1997年
アジア通貨危機とは1997年7月よりタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落現象である。この現象は東アジア、東南アジアの各国経済に悪影響を与えた。
(原因)
*アジアのほとんどの国はドルと自国通貨の為替レートを固定するドルペッグ制を取っていた。ドル安の中で相場は安定。固定相場制で金利を高めに誘導して利ざやを求める外国資本の流入を促し、資本を蓄積、輸出需要で経済成長するという成長システムを採用した。
*1995年以降アメリカの長期景気回復による経常収支赤字下の経済政策として「強いドル政策」が採用され、ドルが高めに推移。これに連動して、アジア各国の通貨が上昇(増価)した。これに伴いアジア諸国の輸出は伸び悩む。
*ヘッジファンドはアジア諸国の経済状況と通貨の評価にズレが生じ、通貨が過大評価されていると考える。過大評価された通貨に空売りを仕掛け、安くなったところで買い戻す手法を取り始めた。(続く)
|
野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社
| 固定リンク
「外為入門」カテゴリの記事
- 日銀による追加金融緩和策、中国人民元: 呂 新一(2009.12.02)
- プラザ合意以降1(2009.08.13)
- 通貨変動対策(2009.08.13)
- この一冊=両から円へ(2009.08.14)
- 国際通貨制度の歩み9(2009.08.12)
コメント