ヘッジファンド1
「ヘッジファンド①」
① はじめに
ヘッジファンドの歴史は1949年に始まったとされているが名前が大きく取り沙汰されるようになったのは1992年のポンド通貨危機、1997年のアジア通貨危機や1998年のロシア通貨危機だろう。ポンド危機はジョージソロスのファンドが、アジア通貨危機はタイガーファンドが仕掛け、ロシア通貨危機では逆にヘッジファンドのLTCMが破綻した。LTCMの破綻では米国金融機関への影響も大きく、ようやく国際経済社会が全体としてヘッジファンド等の投げかける問題を真剣に検討し始めた。
当初、先進各国やIMF等の当局は、ヘッジファンド等の活動の意味合いについて、必ずしも十分な問題意識を持っていなかったように思われる。IMFのヘッジファンドに関するレポートでは「ヘッジファンドの資産は機関投資家の総資産に比べて見劣りがする」「市場の変動に対して柔軟に対応できるため、安定的投機という機能を果たす」といったところで、ハイレバレッジを用いたその取引の影響についてはあまり深く論じられていなかった。
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