今週の豪ドル相場:津田
(豪ドル及び豪ドル円日足)
(出典:CMC Markets)
先週の豪ドル相場
先週のレンジ-豪ドル米ドル:0.6532-0.6942、豪ドル円:63.83-66.30
先週は米国ダウはじめ株価がそこそこ堅調を維持。また原油が3ヶ月ぶりに1バレル50ドルを付けるなど、リスク選好の動きも若干戻りつつあった。米国経済指標は月曜日にNYK連銀製造業景気指数や対米証券投資、鉱工業生産指数、設備稼働率などが軒並み過去最悪、最低となったが、逆に火曜日以降発表された米住宅関連指標や木曜日の新規失業保険、フィラデルフィア連銀景況指数、景気先行指数などは逆に事前予想を上回るなど、”景気の転換点が近いという兆し”を感じさせる内容であった。また注目のFOMCでは長期債購入の決定や住宅担保証券や政府保証債購入拡大など量的緩和など”景気回復のためにあらゆる手段を活用する”FRBの姿勢が確認されたことも市場に安堵感を与えた。このようにリスク回避の動きが後退したことより、ここまで一人勝ちであった米ドルに売りが集中し、一時ユーロが1.37台、ドル円93円台、豪ドル0.69台などドル売りが加速したが、週末に抜けて若干調整で米ドルが買い戻されて越週。結局豪ドルは68セント台後半、65円台後半へ上伸して週を越した。
今週の豪ドル相場
今週の予想レンジ-豪ドル米ドル:0.6700-0.7000 豪ドル円:64.50-67.50
先々週からの株価堅調、リスク回避の動き後退を見るにつけ市場が景気の回復を先取りし始めた兆しとも受け止められるが、本格的な回復はまだ先の話であろう。むしろ最近の米ドル反落を財政赤字拡大にからめて”新たな米ドル下落の始まり”と解釈する向きも多い。事実AIG問題からオバマ大統領の支持率が低下している。またEU地域におけるデフォルト発生の可能性や、日本の景気悪化や政局混迷など各地に火種は絶えない。今週豪州国内の主な指標の発表予定なく、豪ドルも引き続き世界的な”リスク回避か選好か”に振り回される展開が続く。その中基本的には例年ほどのリパトリによる円買い需要は見込めず、豪ドル円が大きく値崩れする可能性は少ない。水曜日に発表される日本の2月貿易収支は季節要因もあった1月の過去最大赤字から、赤字幅は大きく減少しようが、他方スイス中銀によるスイスフラン売り介入のインパクトも依然として残っており、大きくドル円が下げる事態も予想しがたい。欧州通貨が先週大きく値を上げたが、ややover doneの可能性もあり、欧州通貨に追随する最近の豪ドルの動きからすれば、節目の70セント、70円を簡単に抜ける動きとはならないのではないか。他方リスク回避の動きは徐々に薄れる方向であり、これが豪ドルの下値をサポートし、最近の高値圏での小じっかりとした推移が予想される。
テクニカルには豪ドル、豪ドル円ともに一目均衡表の雲(0.6587-0.6758、59.77-61.90)の上で堅調。ただ豪ドルはボリンジャバンド(0.6249-0.6703)の上限も大きく超えており、RSIも74%と調整が入る可能性がある。豪ドル円はボリンジャーバンド(61.40-66.16)の上限に弾かれて反落している。豪ドル、豪ドル円共に上チャートからも分かるように陽線を続けて立ててきたが、そろそろ”新値8手の利食い時”で一度調整が入る可能性がある。
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