シドニートラップ
「シドニートラップ」トラップでもないのだが、事実。
常々言っているが、シドニー市場と東京市場は異質だ(末尾参照)。
週末、為替ディーラーは米国GDP悪化と今週の雇用統計悪化、4中銀利下げでドル売り円買い、外貨売り円買いを、株式ディーラーはNYの下げで株の売りを熟考して今朝行動に出た。
株はそのまま午前中は下落、為替は仲値近辺で反転した。為替には株と違って実需があるからだ。実需はちょっとしたセンチメントの変化では引かない。何しろ払込日とか締め切りがあるからだ。
注文状況もやや買いが多いとは既報済。朝売った人はカラ売りなので自分でカラ買いして戻した状態で前場が終わった。 もちろん東京とNYもまったく別の市場であり、商品である。
以下「シドニーと東京」外為入門カテゴリー2月26日投稿分
「シドニーと東京」
シドニー市場と東京市場での取引の性格は異なる。シドニー市場はニューヨークのセンチメントや週末のニュースを素直に追随する市場である。東京の早出のディーラーがニューヨーク市場をチェックし早々にそれに従ってポジションを取る。その動きは1ー2時間続く。薄い市場でストップロスの注文も執行される為、値が飛ぶこともある。値が飛べばさらにそのセンチメントが増幅される。ただシドニーの時間帯でその動きは終わることも多い。それは東京の実需筋が参入してくるからだ。朝早くシドニー市場で動くのは銀行の若手ディーラーが多い。ニュースをチェックしてそのセンチメント通り動く人が多い。逆張りするようなことはない。
東京市場が始まる9時以降は、その動きが一変することも多い。東京の実需筋が参加するからだが、実需筋はセンチメントより採算重視で動く。輸出は上がれば売るし、輸入は下がれば買う。下がって慌てて輸出が売ったり、上がって慌てて輸入が買うことはない。保守的だ。また我慢すれば戻って来ると考えているし、歴史的にも最近数年は我慢すれば戻る相場になっている。シドニー市場では進取の精神で突っ込み売り、追っかけ買いをする人が多いが、東京が始まれば押し目買い、戻り売りの実需保守相場となる、。デイトレもシドニーの雰囲気を引きずらないようにしたい。特に東京市場では午前10時にこぞってドルを買う仲値の祭典がある。
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