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2009年3月14日 (土)

来週の豪ドル相場:津田

豪ドル及び豪ドル円日足チャート

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                                                                  (出典:CMC Markets)

先週の豪ドル相場

先週のレンジ AUDUSD 0.6307-0.6604  AUDYEN 61.41-64.98

先週の米雇用統計は非常に弱い数字にもかかわらず、ある程度想定の範囲内で豪ドルもむしろ反発して64セント、63円近辺で越週した。しかし週初は米金融不安がまたもや取り沙汰され、加えてムーディーズ社によるHSBC格下げもあり全般的にリスク回避の動きが目立ち欧州通貨(ユーロ、ポンド)が軟調に転じ豪ドルもフォロー。木曜日の雇用統計は就業者数こそ予想値-20千人に対して+1.8千人となったが、full time jobは過去最低の-53.8千人、失業率5.2%となり豪ドルをサポートせず。しかし週後半は米銀の業績回復期待(CITI、バンカメなど1、2月黒字)や資源、ハイテク株中心にダウが反発して7000ドル台を回復し、リスク回避の動きが後退して豪ドルも66セント近辺、64円台の高値圏で越週した。なお木曜日にスイス中銀は0.50%→0.25%に利下げすると共にスイスフラン売り/ユーロ買い介入実施をアナウンスした。一時95円台に反落していたドル円もこのスイス中銀の介入連想が働き再度98円台へと強含む展開となり、豪ドル円をサポートした。

来週の豪ドル相場

予想レンジ  AUDUSD 0.6400-0.6750   AUDYEN 63.00-66.50

13日/14日とロンドンで開催されているG20財務相、中央銀行総裁会議には日欧米などの先進国に加えて中国、インドなどの新興国も参加し景気対策、金融の規制・監督、IMFなど国際金融機関の改革についての話し合いがなされる。これは4月2日のG20金融サミットに繋がっていくが国際協調の枠組みはソリッドである。一方大方の観測通りに今週発表された主要国の経済指標もおしなべて景気の悪化を示しており、大抵のエコノミストの予想通りに”今年年内景気は回復しない”が本当であるとすれば金融緩和は更に進み、経済規模縮小・世界経済悪化から世界の株価は続落し”非常に厳しい年”が目先訪れることになる。しかしながら今週は震源地米国のダウが9日ぶりに7000ドルを回復し、続伸して7569ドルで昨日の取引を終えた。エコノミストのご託宣とは裏腹に市場の自然治癒能力も捨てたものではないのではないか?

国内景気では今週発表された雇用市場、信頼感ともに1990年代初頭のリセッション以来の悪化を示した。しかし2月に可決された420億ドルの追加景気支援策の一環である、給付金制度も3月末から実施され、ポジティブな影響は3月のWESTPAC消費者信頼感などに現れつつある。
今年の石炭価格交渉では4-5割の値引きが行われる見込みであり、外需減退の影響も懸念される。しかし現在の豪ドル相場は国内要因よりはむしろ”世界的な株価動向=リスク回避か選好か”によって動く部分が大きい。今週後半見られたセンチメントの好転が来週に繋がる可能性があり、その場合はレンジの上限をテストすることとなろう。

テクニカルには上チャートで見られるように特に豪ドル円が”鍋底”を形成しつつあり、最終的に底離れする可能性がある。長短期移動平均線のゴールデンクロスや、一目均衡表の雲の上での滞在期間が2週間を超えてきている点もポジティブである。

詳しい豪ドルの日中トレーディング戦略については下記”Joeの豪ドル道場”をご参照下さい!!

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