まだ金融緩和終了とは言えませんが豪ドル上昇:津田
(上チャート豪ドル/NZドル日足1年間 出典CMC Markets)
昨日スワン財務相は「豪州経済も世界経済の後退の影響を深刻に受ける」と警告を発し、株価も下落していただけに、本日の金利据え置きは、少なからず市場を驚かせたようです。昨日のスワン財務相発言を受けて1カ月ぶりの63セント割れに下落していた、豪ドルは64セント前半まで現在上伸しています。豪ドル円も61円近辺から62円台highに上昇していますが、特に豪ドル米ドルでショートポジションが出来上がっていた感じです。
金利フューチャーinterbank4月物も97.05に0.25ポイント急落しており、4月も25bp以上の利下げを織り込めなくなっています。金利フューチャー6月物は先週の2.0%から現在では2.50%水準です。ただ市場全体ではまだ年央までに2%程度までの下落を読んでいますが、ひとえに今後の世界景気動向次第というところ。
むしろもっとも金融緩和の恩恵にあずかるはずの住宅ローン金利は、すでに歴史的な低レベルにあり、たとえ更にオフィシャル金利が下がっても、エンド・ローン・ユーザー金利の低下にはつながらないという見方が強いです。
本日の豪ドルの100ポイントリバウンドは、長らく忘れられていた”金利選好”の動きを感じさせます。上チャートで見られるように、それは対ドルよりもむしろ対NZドルで、より顕著であり(野村さんも指摘していましたが)、景気後退と金融緩和が長引きそうなNZに対して豪ドルの上昇トレンドが見て取れます。昨年10月のボトムから豪ドル/米ドルがある程度回復したにも関わらずNZドル/米ドルはむしろ下落しているため豪ドル/NZドルを押し上げており、このトレンドはしばらく続きそうです。
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