市場のライバル、米国2
「市場のライバル、米国2」
日本の銀行は特に欧州の銀行勢も、あまり大きなポジションを持たずに顧客取引のつなぎ中心だが、米国は銀行でもリスクをとる。時に部長級では10億ドルのポジションをとることもあり、日本の銀行では考えられない。私も、一度ある米銀より「最低5千万ドルのポジションを持つという条件で働かないか」と言われたこともあった。普通ポジションとは最高限度を与えられるのだが、最低限度には驚いた。常に、毎日ポジションを5千万ドル持てということである。これでは心身ともに休まる時間はなくなってしまうが、それほどリスクテークに積極的だったのである。
こういう人々が参加するニューヨーク市場は他の市場とは異なった様相を呈し、値幅も大きなものとなる。東京で儲かってもニューヨーク市場では最初は面食らって旨くいかない人も多い。逆も真なりであるが。
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