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2009年2月17日 (火)

なにはともあれ米債

「なにはともあれ米債」

なにはともあれ米債

日本や中国は巨額外貨準備で米国債を大量に保有している。時々、それぞれの政府やエコノミストより米債を処分するという米国への警告、脅かしのようなコメントが聞かれる。その最たるものは故橋本首相がNYで行った「米国債を売る衝動にかられる」というものだっだ。

 ただ米ドルが基軸通貨である以上、売っても売っても輸出国にはドルが入ってくる。それをユーロに換えてドルを売るならば、ドル円も下落するので自らが苦しい立場に追い込まれる。また無限にドルをユーロに換えるリスクをとる度胸もないだろう。

 また米国債を買わなくてもそのドルは米国の銀行のドル口座に溜まっていくので、それらの米銀が運用として米国債を買う。

 日本人が日本国債を買っている意識はまったくなくとも普通預金として預かっている日本の銀行がせっせと日本国債を買っているのと同じである。基軸通貨がドルである以上 日本政府が米国債を買わなくとも誰かが買っているのである。

基軸通貨、貿易取引にドルを使わないという取り決めをしない限り米国債を売るという脅かしは現実的ではない。むしろ米国債を売る時はその国やその会社の資金繰りが危ぶまれる。米債を売って為替差損を負うのは日本なのである。

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