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2009年2月22日 (日)

今週の豪ドル相場:津田

上から豪ドル日足、豪ドル円日足

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先週の相場

週初は日本の非常に弱いGDP(Q4-12.7%前期比年率)、中川財務相辞任、東ヨーロッパのデフォルト懸念や欧米金融不安、自動車産業不安、米国の悪い指標などから世界的に株価軟調でリスク回避の動き強まり、特に欧州通貨が下落。ユーロが1.25台半ば、ポンドが一時1.41台前半まで大幅下落する動きに豪ドルもフォローし、火曜日には63セント台前半、58円台半ばまで大きく値を下げた。しかし水曜日にオバマ大統領が住宅支援策を発表したこともあり短期筋の欧州通貨買戻し、日本の政冷経冷を嫌気した円売り戻しの動きも豪ドルをサポートし木曜日には一時65セント台、61円台を回復した。結局週末に向けて米銀国有化の思惑などから世界的に株価全面安となり63セント半ば、59円台半ばに反落した後、ポジション調整の動きに64セント半ば、60円台を回復して越週した。

今週の相場

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・サマリー―まだまだ悪材料が圧倒的に多い。と言うか、景気がまだ下向きだから当たり前の話。昨年10月から「悪材料というボール」を米国、欧州、日本、オセアニア、アジアなど主要国、地域間でキャッチボールしている状況で、基本的にはリスク回避の動きが市場の主流。ボールを持っている国(地域)の通貨が順番に売られる状況が続く。”粒ぞろいの不美人による不美人コンテスト”が続く。今週もリスク回避、ポジション調整の繰り返し。

・ポイント―今週主な豪州国内指標の発表もなく、材料は国外。バーナンキFRB議長の議会証言(上院-24日、下院-25日)、オバマ大統領上下院合同本会議で演説(24日)、オバマ大統領2010年度予算案発表(26日)、米住宅関連指数(1月)が多く発表されるが、先月上昇に転じた中古住宅販売は2ヶ月上昇となるか?
24日-ケースシラー住宅価格指数、FHFA住宅価格指数、25日-中古住宅販売、26日-新築住宅販売。また木・金は日米の主要指標発表がオンパレード。特に金曜日の日本の雇用統計、CPIが1年4ヶ月ぶりで前年同月比マイナスになれば、もう一段円安か?番外材料―先の短い麻生総理と先の長いオバマ大統領の日米首脳会議で話がかみ合うのか?非常に心配。相場に影響のない日本の政局は?23日から実施される日銀の株買取を市場は好感するか?

・需給―今回は複雑。毎年3月期末にかけて、豪ドル及び豪ドル円は日本へのリパトリの動きを受けて軟化する傾向がある。(2000年以来例外はあるが、ほぼその傾向にあること実証済み)。しかし諸所で報じられている通り、今回は回金する収益が海外で激減または赤字化している。一方、円高を利した海外企業M&Aの話もあるが(日本紙パルプ等)、決算を控えたこの時期、活発化するかどうか疑問。ただ中国の豪州鉱山買収、出資は注目。また今年は石炭交渉で原料炭がトン当たり昨年の300ドル→120ドル、燃料炭125ドル→80ドル、鉄鉱石100ドル→60ドルに大幅に落ちる見込みで、その分例年年初に出回る輸出の豪ドル買いは減ることになる。

・テクニカル―上図のように豪ドル、豪ドル円共に長期の移動平均線(90ds)が微妙に下向き、短期(20ds)は豪ドルが下向き、豪ドル円が上向きと、先週の円の下落を反映して対ドルと、対円で違う顔つきになりつつある。RSIでも豪ドルは44%で若干oversold、豪ドル円は53%で若干overbought。両ペア共にかなりの期間一目均衡表の雲の下にあり上値が抑えられる展開が続くが、先週金曜日は日足で「下ヒゲ」が出ており、足元下値抵抗感も健在。

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