今週の豪ドル相場:津田
(豪ドル日足)
(豪ドル円日足)
(by CMC Markets)
(先週のレビュウ)
週初は前週に引き続いて世界的な景気懸念や株安からリスク回避の動き強く、NZドルが2003年以来の安値0.4961、NZドル円が2002値以来の安値44.21円まで下落する動きにフォローして0.6248、55.54円まで下落。しかし火曜日のRBAによる予想通りの1%利下げ(4.25%→3.25%)後のあく抜け感や、予想比強い12月の国内小売売上高(+3.8%)にも支援されて反発に転じた。金曜日に発表の米雇用統計は予想を上回る悪い数字となったが、むしろ今週発表される米国の金融安定化法や景気対策法案成立への期待感から米株価も続伸し、67セント台、62円近辺と週中高値圏での越週となった。
(今週のポイント)
今週は月曜日に予定されるガイトナー財務長官の包括的金融対策(金融安定化策)の内容(特にBad Bank構想について)や先週8190億ドルから7800億ドルに減額された米景気対策法案成立への動きが注目される。これらの政策に対する期待感が先週ドル円や円クロスを押し上げただけに評価されるものとなるかどうか。また木曜日の豪州雇用統計(予想-18千人、失業率4.7%―前回-1.2千人、4.5%)や金曜日のユーロ圏Q4GDP(予想前期比-1.2%、前年比-1.0%)など不安材料もあり、週末のローマG7を控えた要人発言からも目が離せない。
テクニカルに注目すべきは日足の移動平均線(短期20日、長期90日)が共に上を向いてきたこと。特に長期線が上を向くのは実に昨年7月以来。また豪ドルは一目均衡表の雲の中に入ってきており、豪ドル円も雲の下限(63.12円)が迫っている。RSIは共に62%前後とoverboughtの領域に入ってきているが、まだ相場が若く勢いがある。
今年前半は各国とも景気の更なる悪化が見込まれ、本格的なリスクテークには程遠く、今週もリスク回避の動きが活発化したり後退したりと、めまぐるしい日替わりメニューとなりそう。その中で米国の金融・経済にかかわる諸政策や週末G7への期待感がいかに市場の不安感を軽減させるか、また市場が悪材料を織り込んで、更に景気回復の可能性を先取りし出すかどうかがポイントとなろう。
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