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2009年2月 2日 (月)

オーストラリア異変ですか?:津田

まず、気候はやはり異変といいますか、熱波でビクトリア州は山火事が相次ぎ家が30件ほど焼失しているようです。テニスの全豪オープン(ビクトリア州のメルボルンで開催)でも先週は暑さでフラフラになりリタイアする選手が何人か出ていました。しかしなぜか連日真夜中、am1-2時まで試合をやっているんですよ、、テニスって昼のスポーツですよね?真夜中で38度とか恐ろしいことを言っています。

あと財政赤字は最近マスコミで取り上げられていますね。まあ”今日日悲観的な記事を載せておけば無難”という発想は日本も、オーストラリアも同じのようです。
昨年5月の2008/2009年度(豪州は2008年7月から2009年6月が財政年度)財政見通しではA$21.7bioの黒字予想となっていましたが、今回の金融危機、経済危機で政策コストがかかり、2月1日の記事でもウエイン・スワン財務相は初めて財政赤字転落の可能性を認める発言をしています。その中で法人税は向う4年間でA$50bioの減収予想となっています。野党自由党の副党首であり影の財務省スポークスマンであるジュリー・ビショップは「政府は財政を黒字に戻す戦略を持つべき」と現政府を非難し、これに対してスワン財務相は「世界経済が困難な状況にあり、一時的な財政赤字で景気をてこ入れして前進する必要がある」と応戦しています。まあ自由党としてみれば理由はともあれ”せっかくハワード政権で貯めた財政黒字を食いつぶされた”というところでしょう。

ううん豪州社会資本主義ですか、、、まあもともと所得税率は高いし、社会保障は結構厚いようですが、我々中間層は税率の高さを考えるとあまり恩恵を感じませんね。ラッド首相は確かに流暢な中国語を話し連邦政治家の中で最も親中派と言われています。外交官出身であり、野党時代に影の外務大臣を務めるなど外交政策に自信を持っているようです。ただ政界入りは1998年に過ぎず、2006年末に党首になるまで地元のクイーンズランドでも無名に近かったようで現在の、高い人気とは裏腹に経歴や思想信条、政策路線などまだ謎が多い人物のようです。

オーストラリアでは政権交代は一般に「野党が勝ったからではなく与党が負けたから」と言われるようです。

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