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2009年2月28日 (土)

来週の豪ドル相場:津田

豪ドル及び豪ドル円日足チャート

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                                                                 (出典:CMC Markets)

(今週のレビュー)
今週のレンジ: AUDUSD 0.6338-0.6552  AUDYEN 59.81-64.58
今週は バーナンキFRB議長の議会証言、オバマ大統領の予算教書発表などのビックイベントがあり、また多くの米経済指標の発表とCITI グループが実質的に政府の管理下に移るなど材料の豊富な1週間でした。その中で目立った動きはダウが結局11年ぶりの安値圏で7000ドル近辺に下がるなどリスク回避の動きが活発化したということでしょう。米国の住宅関連指標は底打ち感とは程遠い結果となり、金融機関への不安感は払拭できていません。一方欧州でも中東欧新興国の経済情勢の悪化が懸念され、日本では政局の混迷や衝撃の二桁GDPマイナスに加えて1兆円に迫る貿易赤字、年率3割の落ち込みを示した鉱工業生産指数など最近の円の下落を正当化する指標が目立ちました。
ドル円は最近の急激な上昇の調整が入りましたが、総じてリスク回避からのドル高対欧州/オセアニア/円安の構図が継続した1週間でした。
豪ドル米ドルの上値65セント以上が重い展開となる一方、豪ドル円は一時抵抗線62円台を上抜けして64円台に上昇し後調整反落して62円台半ばで越週しました。

(来週のポイント)
予想レンジ: AUDUSD 0.6300-0.6700   AUDYEN 60.00-65.00
引き続き上記各国リスク要因の展開が焦点ですが、豪ドルも従来のコアレンジ0.63-0.65、60-65円内中心の動きとなるでしょう。ドル円が100円を超える展開となれば、円クロスのサポートを受けて、上値抵抗線65セントをブレークする可能性も出てきます。
来週は金利週間です。それぞれ政策金利の市場の変更予想は:
3/3      RBA 3.25%→3.00%
      カナダ 1.00%→0.75%
3/5      BOE 1.00%→0.50%
      ECB  2.00%→1.50% となっています。
何度がこのブログで述べていますが、私的には、最近のRBA総裁の発言や、住宅オークションの活発化、また住宅部門での雇用増などから”RBAは据え置き”と読んでいますが、世界的な株価の下落に歯止めがかからない場合は、下げざるを得ないかもしれません。
まあ結果を見てみましょう。
また豪州サイドでも多くの指標が発表されます。
3/3 1月小売売上高 予想-0.5%、前月+3.8%
   Q4 経常収支  予想 -7350百万豪ドル、前期-9736百万豪ドル
3/4 Q4 GDP  前期比 予想 +0.1%  前期 +0.1%
          前年比 予想 +1.1%  前期 +1.9%
3/5 1月貿易収支  予想 +1100百万豪ドル 前月 +589百万豪ドル

・需給-63セント以下では引き続き当地鉱山関連輸出の先物予約豪ドル買いオーダーが並んでいるようです。またサムライ債など豪ドル建て外債発行需要やM&Aがらみなどの需要、例年より少ないリパトリの豪ドル売り需要を勘案すると需給面では豪ドル買い需要が勝っているようです。

・テクニカル-上図で見られるように豪ドル円はやはりと言いますかRSIが70%近くに達していたことや、ボリンジャバンドの上限を一時上抜いて急伸していたことの反動、更には日足で見る木曜日の「上ヒゲ」などの要因から高値64円台→約3円円程度調整が入りました。
ただ調整も一巡、むしろ来週は短期移動平均線が長期を下から上にクロスする「ゴールデンクロス」が見られる可能性があり、調整後一段上げなることも考えられます。豪ドル円に比べて豪ドル米ドルは引き続きレンジ内の波動相場となりそうです。

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