NYKダウがITバブル以来の安値ですね?:津田
NYKダウは景気の先行き不安と金融機関/自動車会社の経営不安を背景に先週引値比250ドル以上大幅続落し安値7103ドルまで下落。1997年5月7日以来11年9ヶ月ぶりの安値だそうです。市場の注目はCITI G、バンカメ、GM、クライスラー、GE。
欧米株安を受けて、リスク回避の動きからユーロが1.29台後半→1.27、ポンドが1.46半ば→1.44台に下落。一方今までと違いリスク回避の円買いの動きは乏しくドル円は94円台半ばをキープ。円クロスはユーロ円120円台、ポンド円137円と、むしろ円安地合いです。
しかし”95円を越えない”―円高信奉者の怨念が効いているようです。
最近私が市場ボラティリティーの目安にしているポンド円の1日変動幅が久しぶりに500ポイントを越え(133.89-139.12)昨年10月~今年2月中旬までの平均値幅500ポイントに達したと言うことはボラがまた上昇し始めています!!
ユーロについてはやはり東欧問題が焦点。
ECBのNowotnyは「東欧問題は解決可能であるが彼らがビジネスモデルを変更する必要あり」と述べています。
チェコ中銀のTumaは「東欧地域の各国中銀は共同歩調を取る」と述べ、ハンガリーとポーランド中銀が同調の意を示しています。同地域中銀は異口同音に「最近の東欧各国の通貨下落は経済のファンダメンタルズを反映していない」と延べています。1.27台後半ではBIS(Bank of International Settlement)のまとまったユーロ買いがあった模様ですが、同レベルも既にブレークしていますね。
さて金融機関に対しては米財務相が追加的な資金注入を行う用意があるとの声明や、国有化以外の方法で同社を支援することを検討していると伝えられて不安が若干和らいでいます。政府がCITIの株を40%まで取得する話、$45bioの同行優先株のうち大きなポーションを保有する政府が普通株に転換する話が出ています。それに先立ち財務相とFRBは米銀に対するストレステスト(リスクの計量化と管理)を25日から実施すると発表しています。
一方WSJは経営危機に直面しているGMとクライスラーが破綻した場合に備えて米政府は両社に少なくとも400億ドル(約3兆8000億円)の緊急融資を供与するため財務省の外部アドバイザーが金融機関と協議を行っていると報じています。
しかし自身問題を抱える金融機関が自動車業界に対して今度は救済側で政府と協議するのもおかしな話???
またGE株は先週の木、金の大幅下落に続いて続落。傘下のGE CAPITALの商業不動産や海外の居住者用住宅抵当に対する同社の巨額エクスポージャーに対する懸念が背景にあります。
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