IS バランスでやはり円売りですか?:津田
発表された日本の1月貿易収支は予想値-1兆2千億円よりは赤字幅が少ないでしたが、それでも-9526億と比較可能な昭和54年以来、過去最大の赤字となりました。12月は-3223億円でしたがこれで4月連続の赤字で、野村さんご指摘のように様変わりですね?
これはやはり投資貯蓄バランス(ISバランス)論で言っても:
国内民間貯蓄+財政黒字(または赤字(-))=経常収支ですから、経常黒字の減少はこれ以上の円高を理論的に正当化しないですよね?Jカーブ効果で円高トレンドが遅れて解消するのでしょうか?
ところでCITIグループに対する政府の株式保有比率引き上げ観測やJP MORGANの減配報道など依然として米国金融機関をめぐる不安感が後を絶たないですが、AIGは米政府による支援金返済法について協議していますが来週月曜日の決算発表前に結果発表があるようです。追加支援が認められないと破綻という可能性もあるようですが。たしか12月はAIGが"too big to fail"で救済されたんでしたよね?
昨日S&Pは東欧問題でラトビアの信用格付けを「BBB-」から「BB+」に一段階引き下げ、リトアニアと.エストニアの格付けを「ネガティブウオッチ」にしています。東欧経済の回復について外貨債務の高比率と西側銀行の貸し出し優先順位の低さが足かせになると指摘しています。ユーログループによるnon-EU銀行支援の話も聞かれますが、サルコジ仏大統領が「東欧諸国の金融不安は更に悪化する」と警告を発するなど、解決は簡単ではないようです。今月に入ってからスウエーデン・クローネ、デンマーク・クローネなどの北欧通貨が軟調地合いとなっていますが、EUのコアカントリー以外の周辺国の状況が気になります。
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