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2009年2月19日 (木)

Gold as No 1 : 津田

高値(昨年月)

安値(月)

高値からの騰落率(%)

現在値

高値からの騰落率(%)

1011.25Mar08

712.50(Oct08)

-29.54

970

-4.08

20.92(Mar08)

8.88(Oct08)

-57.55

13.9

-33.56

プラチナ

2273(Mar08)

763(Oct08)

-66.43

1083

-52.35

パラジウム

582(Mar08)

164(Dec08)

-71.82

217

-62.71

NYKダウ

13137(May08)

7444(Nov08)

-43.24

7577

-42.32

FT100

6386(May08)

3651(Oct08)

-42.83

4000

-37.36

日経225

14610(Jun08)

6824(Oct08)

-53.29

7554

-48.30

米ドル円

110.66(Aug08)

87.11(Jan09)

-21.28

93.80

-15.24

豪ドル円

104.47(Jul08)

55.54(Feb09)

-46.84

59.90

-42.66

NZドル円

83.02(May08)

44.21(Fen09)

-46.75

47.85

-42.36

南アランド円

14.90(Jul08)

8.30(Oct08)

-44.30

9.20

-38.26

(各資産のこの一年の高値・安値・騰落率)(貴金属は1オンス当たりドル価)

(サマリー)

上表より、昨年来の狂乱市場において金のパーフォーマンスの良さが際立っている。

経済や金融不安が強い中、投資家が避難先として金を保有することは伝統的に不思議な行動ではない。金は2008年貴金属類の中では例外的に5.8%上昇した。因みに銀は23%、プラチナは39%パラジウムは49%下落している。実際、昨年一年と今年もここまで金と金融資産との逆相関関係は際立っている。モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の世界株価指数は米ドルベースで昨年40%以上下落し、今年も212日現在で12%下落している。これに対して金は年初来堅調に6.7%上昇している。昨年3月の金の史上高値(1オンス1011.25ドル)は世界的なインフレ懸念と住宅ローン債券をはじめとした米国金融資産から“質への逃避”という2つの要因によりもたらされた。また昨年末からの再上昇局面は世界的な金融不安からの“質への逃避”という背景がある。更に今後を展望するに、今回の世界同時不況下での昨年来の世界的な金融・財政刺激策の結果、世界景気がいずれ回復し、再びインフレ懸念の再燃というシナリオの元、長期的にも再びインフレヘッジとして金への投資需要が高まる可能性が指摘される。

(需要の高まり)

今後数ヶ月金価格の動向を決定する重要な要素は投資需要であろう。足元の投資需要は経済・金融不安の高まりと、それらからのリスク回避の動きによって決定される部分が大きい。ロイターによると世界最大のgold-backed exchange-traded fund であるSPDR Gold Trust 211日までに935.09トンの金を保有しているが、保有量は年初から約155トン急増している。米国ではAmerican Eagle gold 1オンスcoinの売れ行きが今年1月は4倍に急増、US Mint Salesのデータによると先月の金貨の売れ行きは92,000枚で前年同月の3倍に跳ね上がっている。貴金属コンサルタント会社GFMSによると昨年の金地金・金貨の需要は過去21年で最高であったそうだ。

価格の高騰は短・中期的に宝飾物としての金の消費を抑制する可能性がある。しかし長期的には世界的な金融緩和と各国政府による大規模な財政出動はインフレ懸念の再燃に結びつき、これが金需要をサポートすることとなる。金は昔から“価値を保管する”という歴史的使命を持ち、しばしばインフレヘッジとしてまたは購買力の潜在的な喪失を防ぐために使われてきた。

(供給懸念)

次にもっと金市場に影響を与えそうなのは供給サイドの抑制であろう。ここ数年にわたる供給懸念は信用状況が依然としてタイトで生産者がバランスシート上のキャッシュ比率を高めることを余儀なくさせることから金産出のための設備投資が落ち込み、さらに悪化している。新規の金生産を行うために必要な莫大な費用と共に現在の資金調達の困難な状況が新規の金生産を困難なものにしている。世界第4位のSouth Africa’s Gold Fieldは最近自主退職による10%の人員削減計画を発表した。GFMSの推計によると南アフリカの金生産は昨年18%落ちこみ今世紀になって最低レベルになることも一因となり、世界の金生産が3年連続で減少するとのことである。世界の中央銀行による年間の金売却量の抑制制度が導入され公的機関からの金売却は著しく減少している点も供給を圧迫する。現行のCentral Bank Gold Agreementによるとヨーロッパの中央銀行グループは年間の金売却の上限を500トンに制限してる。IMFは依然として400トンを越える金を売却して投資分散を図る予定であるが、旺盛な需要が供給の限界まで生産を引き上げさせている現状においてIMFの金売却も容易に市場の需要により吸収されてしまうであろう。金鉱脈を探鉱して生産に至る過程は非常に時間がかかる作業であるが、ここ数年金鉱脈の発見は小規模にとどまり探鉱の結果はしばしば失望するものとなっている。いくつかの金産出国においては法規制の複雑さから開発計画が頓挫している。ドイツ銀行の国際商品調査チームの調査によると世界の金市場の需給ギャップは昨年の-29トンから今年は-73トン拡大するとのことである。因みに世界の金保有量(民間を含む)は158000トンという推計がある。一方このうち公的機関の金保有は全体の18%程度。
主な国の金リザーブ(単位トン、20076月時点)は米国が最大の8133、独3422、フランス2680、イラリア2451、スイス1290、日本765ECB641、オランダ640、中国600IMF3217。今後外貨準備世界第1位の中国が金リザーブの積み増しを図る可能性はあるのであろうか?

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