入門、仲値その3
「入門、仲値その3」
仲値を使ったドル買いは午前9時55分に集中し、輸出などのドル売りは1日を通じて出る。午前中はドルが底堅くなりがちなのは、そのような実需取引が背後にある。また商慣行で支払日に当てられるキリがいいゴトビ(5、10日)や休み明けの月曜、週末の金曜、月末にもドルの買いが増えやすい。ただ月末は決算上、輸出のドル売りも増えるので注意したい。ただそれも午前中よりは午後に出るものが多い。 (昔のように仲値の過不足を当局がヒアリングしているわけでもなく、また守秘義務もあり、数字をつかむことは現在不可能だが、午前中の取引の特徴としてご理解頂ければと思っている。)
前日のNYのドル売りセンチメントを引き継いでドルを売っても下がらず悶々とする時があるが、この種の実需のドル買いが阻んでいることも多い。けっしてドルの売り手に戦いを挑んでいるわけでもない。戦う意思すらない実需の取引が投機筋にとって手ごわい。
(仲値の項1、2,3終わり)
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