ニューヨーク市場so far, good or bad?:津田
月曜日のMartin Luther King Holidayを前に本日のニューヨークでは多くの指標、企業決算が発表になっています。内容的に相変わらず決して良くない。しかし昨日のECB利下げや政府によるバンカメ支援、更には米上院によるTARPプログラムの第二部可決を好感して一部リスク資産への資金流入も見られたようです。もっとも上伸後また今現在ダウもマイナスに転じていますが。
市場ではあいかわらずドル円60円、ダウ5000ドルなんて声がかまびすしいですね?ただ、しかし、ここまで皆が皆下を見出したら、このベア・マーケットも”市場の期待に反して”案外長続きしないかも??
<市場レベル>
本日のレンジ 現在(NYK 1:00pm)
USD YEN 89.75-90.90 90.45
EURUSD 1.3111-1.3343 1.3235
GBPUSD 1.4631-1.4980 1.4665
EURYEN 117.80-120.70 119.70
AUDUSD 0.6629-0.6795 0.6670
AUDYEN 59.57-61.60 60.35
NYK DOW 8100-8363 8170
CRUDE OIL(Feb) 34.31-35.72 34.85
GOLD (Feb) 817.50-839.40 835.60
<bad news>
・対米証券投資(11月)-217億ドル(予想+150億ドル、前月-4億ドル)-米国は経常赤字ファイナンスできない議論再燃?
・鉱工業生産(12月)-2.0%(予想-1.0%、前月-1.3%)
・第④四半期決算-シティーG 一株損失 -1.72ドル(予想-1.082ドル)
バンカメ一株損失 -0.48ドル (予想+0.056ドル)
・Sony Ericsson Q4 Net loss EUR 187mio (前年同期+EUR 373mio)
<good news>
・ミシガン大学消費者信頼感指数(1月) 61.9(予想59.0、前月60.1)
・米政府によるバンカメへの200億ドルの支援発表
<その他ニュース>
・中国人民銀行スポークスマン:ポールソン財務長官のglobal imbalanceに対する発言に対して「中国の貯蓄性向が国際金融危機を生み出したわけではない。米国の政策ミスと過剰消費が背後にある」
・ロシア中銀は6日間で6度目のルーブル・トレーディング・バンドの拡大を実施。USD/RUBは32.6675と1998年1月のデノミ実施以来の最高値をテスト。
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コメント
皆様
こちらのWEB更新頻度が早く、内容も豊富で、勉強になります。マーケットは8000になったら、6000の予測、6000になってら、5000の予測。マーケットが弱いとき、常にもっと弱い予測が出ます。先週、上海で開かれたある欧州系金融機関セミナーで、S&Pが500になるでろうとの予測がありました。話が変わりますが、昨日、私はある日本の非常に有名なアナリストのメモを拝見しましたが、そのメモによると、中東、中国はドルの急落を非常に心配している。また。中東投資家は日本投資家より、先に大量のドルを売ってくる例はしばしばあった。
投稿: Sahnghai | 2009年1月17日 (土) 07時42分