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2009年1月16日 (金)

昨年のクリスマス商戦:津田

昨年の豪州のクリスマス商戦-そこそこであったがこの勢いが長続きするか疑問

豪州小売協会の調査によると2008年のクリスマス商戦は事前予想のAUD 37.2bioに対してAUD36.95bioと景気低迷の割には善戦しており、大抵の小売業者は昨年のクリスマス商戦は前年並みまたはそれ以上との評価である。因みに2007年はAUD36.5bio。しかしこの好調は一時的なものに終わるとの見方が主要小売業者の間では根強い。クリスマス商戦の期間中は大幅値引きが実施されたが、小売業界では今、値段を元に戻してマージンを拡大するか、景気後退下で通常価格での購入をためらう消費者をつなぎ止めるために値引きを継続するかの厳しい選択を迫られている。商戦では技術製品(コンピュータ、電化)と家庭用娯楽が人気商品であったが、多くの人が旅行に行くよりも、その分を節約して家庭で楽しむために消費した形となった。JP Morganの予想によると小売の好調は長続きしない。理由は2つあり、第一は家計における収入の減少であり、第二は家計における債務の増大であるが、これらは失業懸念の増大とともに重大懸念事項になりつつある。このクリスマス期間中は、ガソリン価格の低下と金利の低下、そして政府のある層への一時給付金が消費拡大に寄与したが、今年を通しては失業する懸念を多くの労働者が抱いている。失業率は現在2年ぶりの高水準である4.5%程度であるが、政府見通しによると年央までに5.0%に達する見込みである。注目の12月小売売上高は2月上旬に発表される。

昨年下半期小売売上高推移(%)

7月 8月 9月 10月 11

0.3 0.2  0.2  0.2  0.1 

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