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2009年1月20日 (火)

オバマフィーバー、似ているアメリカと中国:竜河

中国人とアメリカ人に似ているところは多い:スケールの大きなものが好き、派手好き、豪語癖、などなど。

 

そして、近年、感じているのは、英雄崇拝傾向も両国民の間で驚くほど似ていることです。

 

オバマ氏の大統領就任式に向けたアメリカメディアの報道過熱ぶり、民衆の興奮、周到に用意された演出など色々見ていると、アメリカ人は結構スター好きで、一人の人間に国家の運命、自分の将来を託している感じがします。

 

その点において、中国人もアメリカ人に劣らずスター好きです。一昔、毛沢東が“中国の救い星”であると讃える歌は各地で熱唱されていましたし、改革開放が始まった後は、鄧小平を改革の総設計師と賞賛する巨大な壁絵が至る所に描かれていました。

 

ただ、新中国建国後の政治・経済現状のおかげで、中国人の英雄崇拝心情は少しずつ冷めてきました。寧ろ、それとは対照的に、アメリカでは、8年に及んだブッシュ政権への失望、およびオバマ氏が史上初の黒人大統領との点が手伝い、高揚感、スターへの期待が頂点に達したように見えます。

 

中国人の英雄崇拝は皇帝による独裁政治が何千年も続いてきたことに由来すると思いますが、アメリカ人のそれは宗教(神)への信仰心と関係があるのではと勝手に推測しています。

 

どのような歴史的・文化的な背景があるにせよ、1つ断言できることは、英雄が歓迎されている時代は、大抵暗黒で、かつ、その暗黒時代の幕が閉じようとしている時です。

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