今週の豪ドル相場:津田
先週のレビュー
先週豪ドルはup & down。週初はオバマ次期政権の景気対策への期待から米株が上昇し、リスク回避後退から豪ドルは10月以来の高値72セント台、豪ドル円も11月以来の高値68円台まで上昇しました。テクニカルにも従来からのレンジ相場を上放れしたかと思われましたが、さにあらずで、その後センチメントは一転。米国労働市場や企業収益に対する懸念、イタリアミラノ市の債券スキャンダルやインドコンピュータ会社の不正経理疑惑から世界的に株価軟調となる中、リスク回避の動きが高まりました。オバマ次期大統領の経済政策演説も事態の好転にはつながらず、金曜日の米雇用統計悪化のニュースもダメ押しし、結局70セント台前半、63円台の安値圏.での越週となりました。
今週のポイント
今週のメインイベントは水曜日(14日)の米国12月小売売上高、木曜日(15日)の豪12月雇用統計(-20.0千人予想、11月は-15.3千人)、ECB政策金利(現行の2.5%から0.5%利下げ予想)あたり。テクニカルにも再びボリンジャーバンド(0.6686-0.7223、59.24円-67.15円)、一目均衡表の雲(0.6510-0.6623)の上にはあるものの、ボリンジャーバンド(61.70円-65.05円)内に引き戻されており、レンジ内でのボラタイルな動きが予想されます。基本的には再びリスク回避の動きが強まっており、12月の雇用統計が予想またはそれ以上に悪化する場合には2月の大幅利下げ(現在0.5%程度の利下げ予想だが0.75%も想定内に)観測も高まり、頭の重い展開が予想されます。米ドル円が90円台前半とクリティカルポイントに来ており、豪ドル円も下値ターゲット62円レベルをテストする可能性もあります。ただし米ドル円90円割れでは、日銀の円売り介入懸念も高まるため要注意でしょう。
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