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2009年1月26日 (月)

今週の豪ドルポイント:津田

先週の豪ドルレビュー
レンジ AUDUSD 0.6419-0.6839  AUDYEN 56.32-62.12

豪ドルは週初はオバマ新大統領就任を迎えた期待や、米金融機関への各種支援策を好感して68セント台、62円台に上昇したが買い続かず。英銀RBSの巨額損失発表に端を発して、再び米国金融不安が高まり、加えて英国の格下げ観測や英国・欧州の景気後退懸念が高まり(英国の第4四半期GDPは前期比-1.5%)ユーロは一時1.27ドル台、ポンドも1.35ドル台まで下落。この欧州通貨の下落がリードする形で豪ドルも64セント台前半、56円台まで下落した後、調整買戻しに65セント台、58円台越週。なお、金曜日のニューヨーク市場では日銀による米ドル円レートチェックの噂が出ており、ドル円は一時89円台半ばに反発。

今週のポイント--今週材料盛りだくさん。悪材料多いが下値はサポートされる
予想レンジ AUDUSD 0.6400-0.6700 AUDYEN 56.00-60.00

今週も引き続きリスク回避の動向が豪ドル相場の鍵。多くの欧米指標が発表されいそがしい!!また27日(火曜日)に発表される豪州第4四半期生産者物価指数PPI(予想前期比+0.4%、前回+2.0%、予想前年比+5.2%、前回+5.6%)と28日(水曜日)に発表される同期消費者物価指数CPI(予想前期比-0.4%、前回+1.2%、予想前年比+3.6%、前回+5.0%)が注目される。(詳しくは土曜日のインフレ関連レポート参照)2月3日のRBA理事会では1.0%利下げ予想が一般的で、今週発表されるインフレ懸念の低下はそのダメ押しとあろうが、一方市場も大幅利下げを織り込みつつあるのも事実。豪州の前哨戦として木曜日のNZ準備銀行理事会(0.5-0.75%引き下げ予想)も見逃せない。IMFが水曜日に発表する今年の世界経済成長率を前回の2.2%から1.0-1.5%に下方修正するとの観測や欧米金融不安などリスク値増大の可能性は尽きず、豪ドルの上値は限定的か。一方先週金価格が一時1オンス900ドルと3ヶ月ぶりの高値に達するなど、特に米FRBによるゼロ金利政策実施以来、プレシャス・メタルなどいわゆるハードアセットの上昇が将来のインフレ再燃を先読みした結果であるとの見方もできる。現在インデックスベースで上昇している米ドルが再度下落する前兆との見方も(その場合は欧州通貨、オセアニア通貨上昇)あり、今後の貴金属価格の動向は要注意。更に先週は原油価格(3月限)も一時47ドル台まで反発している。OPECの減産が今月も継続され5%程度供給が減少するとの見通しや、市場の景気懸念が一頃より和らいでいるのが原因であるが、金価格とあわせて商品相場動向が豪ドルサポートとなりうるか注目。

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