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2009年1月27日 (火)

NY株価下落の影響を考える:竜河

前回、株式投資について、勝率が50%を下回っても、(ロスカットせず)儲かる可能性があることをお話しました。「株式相場の1つの特徴は、下落する際の変動幅が上昇する際の幅より大きいことです。そのため、株価の下落を当て込む手法は予測の精度が50%を下回っても、儲かる可能性が残っていることです。」(081230日付け本欄)。

同じ議論を株価の上昇を当て込む手法に適用すると、勝率が50%を上回っても、損をする可能性があるという結論が得られます。というのは、株価が下落する際の変動幅が上昇する際の幅より大きいため、予想が外れ株価が下落した場合に被る損失を埋め合わせるには、より多くの回数で予測が当たり、相場が上昇する必要があります。その意味では、ロングオンリーの投資手法も儲かるのは結構大変なことです。

ここでさらに米国市場の東京マーケットへの影響を見てみます。個人投資家から、「NYマーケットが上がっても日本は上がらず、逆にNYマーケットが下がったら日本はそれ以上に下がる」との嘆きがよく聞きます。この嘆きは2つの事実を言っています。1つは、日本の株価が弱めに推移することが多いとの事実、もう1つは、アメリカの株価が下落したら、日本の株価下落にさらに拍車をかけるとのことです。

個人投資家のこの嘆きは以下の統計数値からも裏付けられます。1993531日から09123日まで、過去15年半余りの日経平均推移を見ると、引けが寄り付きより安いのは1,982日と、全取引日の51.42%を占め、反対に高いのは1,872日と、全取引日の48.57%しかありません。(上昇より下落する日が110日多く、さらに下落する際の平均変化率が0.939%と、上昇する際の平均変動率である0.9057%より高いことを考えれば、寄り付きで売り、引けで買い戻す戦略は儲かる戦略と言えます。)

また、NYマーケットが下落すれば、翌日の東京が大幅安で始まることは多い。その意味では、NYマーケットの下落が予測できれば、東京の引けでショート・ポジションをつくった方はより高い収益が期待できます。事実、同じく1993531日から09123日までの間、日経平均が前日比下落したのは1,925日あり、その平均下落率が1.11%と、寄り付きから引けまでの平均下落率である0.939%より高い。

結論をいうと、高く始まった後、じりじりと下がることの多い東京マーケットの癖を考えれば、寄り付きで売り、引けで買い戻す方は、勝率が高く儲かる可能性が高いが、NY市場が東京マーケットへの影響を考えると、引けで売り、翌日の引けで買い戻す方は、勝率が低くてもより高い収益につながることがあります。

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コメント

いい勉強になります。日本の株は売りから考えなければなりません。

投稿: Shanghai | 2009年1月28日 (水) 08時32分

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