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2009年1月24日 (土)

介入その6、単独、協調、委託介入とは

「介入その⑥=単独、協調、委託介入とは」

 昨年10月27日に世界的な株下げと円高が進んだときに、「G-7緊急円高懸念声明」が発表された。結果としてその声明をきっかけとしてドル円は一気に100円まで上昇した。その声明が出た日の夕刻にはフランス財務相から「円売り介入は協調(介入)ではなく単独だ」と水を差された。

 日銀を例にとれば単独介入は日銀の資金だけで介入する。協調介入はそれぞれの国の中央銀行が自己資金を使って円売りあるいは円買い介入を行って円相場の安定に世界的に協力すること。市場はもちろん単独より協調のほうが影響力があると評価するだろう。ただ協調介入でなくても海外の中央銀行に介入を委託することは出来る。その時は日銀の資金を使う。協調でなくても欧米でもオセアニア市場でも委託して隙間無く介入を続けられる。協調の場合は円の急激な変動が世界全体に悪影響を与えることが認められた時であろう。ただ円高で日本の輸出企業の収益が悪くなるだけではなかなか相手国の理解を得られないので協調とはならない。

 これまでの協調介入は極めて少ない。1985年のプラザ合意での協調ドル売り介入、1995年の全面ドル安(円が79円をつけた時)での協調ドル買い介入、ユーロ発足時にユーロ安が急激に進んだ2000年の協調ユーロ買い介入が代表的だ。1998年にアジア通貨安が進んだ時には日銀はインドネシアルピア買い介入に協力したこともある。日本の1兆ドルにも上る外貨準備を生み出した円売りドル買い介入の殆どは単独介入であった。

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