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2008年12月29日 (月)

不況に負けない元気な株を探し出す(その2) 原料安メリット株

 「かかし」です。

 26日金曜日の株式市場は実に興味深い1日でした。

 朝9時に経済産業省が11月の「生産・出荷・在庫指数速報」を発表しました。「鉱工業生産動向」と呼ばれている統計です。

 これがとんでもなく悪い数字でした。季節調整済みの前月比でみた鉱工業生産指数は8.1%下落したのです。なんと19532月以降で最大の下げ幅だったそうです。原指数の前年同月比下落幅は16.2%にも達します。

 経済産業省は「生産は急速に低下している」として危機感を募らせ、モニターが映し出すコメントは悲観一色。

 「これはまずいな」と思いながら、動き出した日経平均を追っていました。するとどうでしょう。どんどん上がり始めたのです。結局、その日の日経平均は上がり続け、前日比1.6%の上昇となりました。しかも高値引けです。

 なぜでしょうか?株式市場はもう悲観的なシナリオを織り込んでしまったのかもしれません。だとすれば、もう底を打った可能性があります。ただ、今はまだ嵐が完全に去ったとは言えないので油断は禁物です。

 ちょっと違った見方をしてみましょう。鉱工業の在庫に注目するのです。

 景気後退で出荷が大きく減少する場合、その減少に見合ったペースで減産が進み、在庫の伸びを抑えることができれば、需給バランスの悪化を避けることができます。そのような場合は、株式市場は生産の減少を嫌うどころか、歓迎する場合さえあるのです。

 では11月はどうだったのでしょう?出荷が前年同月比で17.0%下落したのに対して、生産も16.2%とほぼ拮抗する減少となりました。そのため、在庫の伸びは4.2%にとどまりました。10月は4.4%増加していました。在庫の伸びが減速したのです。

 日本銀行の「製造業部門別投入・産出物価指数」を用いて、金額ベースにした在庫の推移を見ると減速はさらに鮮明です。

 

                            Fxshonan00009                        

在庫金額の減速には、原料価格の下落が大きく影響していることは言うまでもありません。投入産出価格の推移を見ておきましょう。投入価格が原料調達コスト、産出価格が製品販売価格です。

                           

                 Fxshonan00010

このように見てくると、株式市場が上昇したわけが解ってきます。

そうであるならば、売り上げが堅調で、原料価格低下メリットの大きな企業の株価が元気の良いことが肯けるというものです。

景気が悪いと、会社員のお昼は高額のランチではなく菓子パン。菓子パンの原料である小麦価格は大幅に下落しています。だから山﨑製パン(2212)。

景気が悪くても、スーパーの日用食料品コーナーは主婦でいっぱい。その食料品を載せた白色のトレーの消費量は落ちません。トレーの原料は石油系の合成樹脂で、価格は急落しています。というわけで、エフピコ(4440)。

景気が悪いためか、安い家具は良く売れます。その家具を海外から輸入するニトリ(9843)の採算が向上しています。

家具だけではなく、衣料品も安くて良質なものが良い。デパートよりユニクロで。ニトリと同じ理由で、ファーストリテイリング(9983)が好調です。

このように、原料安メリットで元気の良い株は結構多いのです。

マクドナルドも同様ですが、「サクラバーガー」は戴けないですね。いっそのこと、ビーフの代わりに「桜餅」をはさんだ「桜バーガー」を販売すればいいんですよね・・・?そんなわけで、野村さんのアイデアに一票!

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