野村さんの為替どころでない動きの商品相場:津田
いやあ、今年になってからの金価格の動きも野村さんおっしゃるように半端ではなかったですね。昨年のサブプライムローン問題が表面化するまで1オンス700ドルが抵抗線でしたが、表面化後は米ドル安とともに、根強いインフレ懸念から一気に800ドル台に上昇し、ベアースタンズ問題が表面化した3月に金のフューチャープライスは実に1011.25ドルの史上高値を示現します。しかしその後サブプライム問題が未曾有の金融危機、経済危機に拡大するに及んで、もはや金投資も避難先とは認定されず、世の中のリスクアセットがすべて下落する流れにのまれて金価格も700ドル近辺に下落したわけですが、やはり米ドル先安感があるのか下げ止まっています。香港筋の情報によるとFFレートがゼロになったため、アビトラージに関わる金の空売りの買い戻しも出ていたようです。いずれにしても過去3-4年安定的な金の投資元であった欧米の年金筋による金投資が復活するにはまだかなりの時日を要する見込みです。豪ドル=ゴールドと言われるほど相関関係の密な豪ドルの先行きを占う上でも金価格の動向は気になるところです。
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