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2008年12月27日 (土)

野村様へ   「かかし」より

 野村様

 「かかし」です。すっかり返事が遅れてしまいました。30日まで仕事が詰まっており、クリスマスも、何やら気がつかないうちに過ぎてしまいました。

 ディフェンシブ株の話を楽しんでいただけたようで、うれしく思っております。そのディフェンシブ株の代表選手である電力・ガスに優待券はないのかというお尋ねですが、残念ながらないようです。あるといいですね。

 でも、「電気うなぎ」や「スカンク」を優待券代わりに贈られても、取り扱いに困りますから、あきらめたほうが無難というものです。

 配当はまずまずです。東京電力の配当利回りは2.2%、東京ガスは1.8%。正直なところ、株価が堅調であったため、非常に良い水準とは言いがたいところです。ちなみに一部上場銘柄の平均利回りは2.7%弱。大幅な株価下落で、利回りが大幅に上昇した銘柄が数多くみつかります。

 ところで、何やら禅問答のようになって恐縮ですが、ディフェンシブ株には取り扱いに注意すべき点があります。

 株式市場の下落に強いという特徴がありますので、株式市場の上昇局面には弱いのです。そのため、業績が良くなったら「売り」、業績が悪くなったら「買い」を心がける必要があります。

 この点をディフェンシブ株の代表銘柄であるハウス食品を例に考えてみます。

 景気が悪くても、カレーが大好きな子供たちには関係ありません。「バーモントカレー」は堅調に売れます。ただ、景気が悪いため、いつもなら3%程度の増益が達成できるのに、1%の増益になってしまうかも知れません。でも業績の悪化には目もくれず「買う」べきです。なぜなら、他の企業は景気の悪化で、たとえば20%の減益になってしまっていることが多いからです。

 一方、景気が良くなると、通常なら3%程度の増益にとどまるのに、5%に高まるかもしれません。でも、景気が良くなっても、子供たちの胃袋が2つになるわけではありませんので、業績の上方修正幅は限定的になります。このような景気回復局面では、他の企業は20%以上の増益になっているかもしれません。そうなると5%の増益には魅力はありません。業績が向上しようと「売り」なのです。

 ディフェンシブ株にはこのような特徴があります。

 したがって、電力やガスに対する投資を考える場合、エネルギーコストや稼働率など様々な要因を一生懸命検討して、業績動向を予想して、「好業績は買い」、「悪業績は売り」とやると、たいていの場合大間違いになります。

 野村さんのおっしゃるとおり、円高→不況→株安→電力・ガス買いと考えるのが適切なようです。

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