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2008年12月

2008年12月31日 (水)

爆竹、汽笛、花火でカウントダウン:市況

「爆竹、汽笛、花火でカウントダウン」

 シドニーの津田さんはもう2009年ですね。オメデトウございます。ここ横浜山下公園でも汽笛を鳴らす船が増えてきています。それがカウントダウンで絶頂に達します。みなとみらいでは花火が打ち上げられます。中華街も爆竹で2009年を祝います。外国為替証拠金会社のディーリングルームで年を越される方もNYとあと一勝負頑張ってください

 

30日NY引け 午後10:40
ドル円 90.3 90.47
ユーロドル 1.407 1.3954
ユーロ円 127.05 126.3
ドルスイス 1.06 1.066
スイス円 85.25 84.83
豪ドルドル 0.6912 0.6895
豪ドル円 62.4 62.4
NZドルドル 0.5783 0.5762
NZ円 52.15 52.2
豪ドルNZドル 1.1941 1.1965
ドルランド 9.385 9.38
ランド円 9.56 9.62
ポンドドル 1.441 1.4605
ポンド円 130.15 132.1
ドルカナダ 1.2152 1.2252
カナダ円 74.1 73.9

* ユーロドルがアジアで1.4138まで上昇し現在は約200ポイント下落し1.3945あたり、ポンドドルは英アバディーンアセットのクレディスイス運用部門買収の報道で株、通貨ポンドが上昇している。海外勢は本気モード。

*株は上海総合指数は小幅下げたが、NZ、豪、香港市場は上げ、欧州も小幅上げ。これから米国新規失業保険(予想57.5万件)を経てNY株オープンとなる。時間外もこじかっり推移していたがGMAC救済のニュースで連騰できるか。今年後半は救済ニュースが2日と持たなかったことが多いので心配。米週間住宅ローンは新規は変わらずだが5年強ぶりの最高水準を維持している、借り換えは減少。

 今日のNYの株の引けは来年を占おう。日本の政府日銀の株買取報道も気になる。その他紛争は多く、それも相場とは関係なく心配である(中東、ソマリア、印パ、タイ、ジンバブエなど)。

さらにはガスプロムがウクライナに天燃ガス供給停止など。横浜では日産がマリノスへの出資比率引き下げなど。

 それでは皆様良いお年を、まもなく中華街の爆竹、船の汽笛、みなとみらいの花火でここ横浜は一斉にカウントダウンします。2009年の横浜は開港150年。その変貌振りにペリーさんもびっくりしているそうです。

野村

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かかしさんありがとうございました:津田

なるほど、かなり分かりました。”規則的な波動”は為替には全く”ないものねだりで”でうらやましくもあり不思議でもあり興味深いですね!「不況にはディフェンシブETF」ですね?ただ私的にはディフェンシブETF(勝手に決めてます)がworkしなくなるような、つまり潤沢な余剰資金にあふれた市場に早く戻ってもらいたいですね。かかしさん、ご回答ありがとうございました。

さてさてこちら夜9時の1発目の花火が終わり、あとはカウントダウンと12時の2発目の花火待ちです。

それではみなさん Happy New Year!!!

Image001

<firework (Harbor Bridge)last year>

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いちばん食べたいものがいちばん高級品、我以外皆師⑫

我以外皆師⑫

いちばん食べたいものがいちばん高級品
(がばいばあちゃん、島田洋七)

家庭料理でも近所の店でも。ミシュランなんて関係ない。

 為替も人のことは気にせず自分で儲けたものが最高。

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津田さんへ : かかしより

津田さん、こちらこそいつも為替を勉強させていただき、ありがとうございます。先日いただいた大作は私の大切な読書リストにいれて精読するつもりです。

株式市場は本当に厳しかったですね。私もここまで下げるとは思っていませんでした。

ご質問の一つ目で、「景気敏感株の対極にディフェンシブ株を置いている」という鋭いご指摘はまさにそのとおりです。「苦し紛れにディフェンシブ」というのも紛れもない事実でしょう。実は、それがディフェンシブ株の魅力でもあります。

「多通貨でクロスヘッジ」をするのと確かに似ています。ただ、「はずすタイミング」が難しく、「相場観や景況感が当たらないと儲からない」のだとすると、ちょっと厄介ですね。

ところが、株の場合は、多少対処がしやすいのかもしれません。先日、ディフェンシブの説明の追加資料で、「鉱工業在庫循環モメンタム」(逆数)と「電力・ガスセクター」の株価の動きを描いた図をお眼にかけましたね。

この図の意味するところは、基本的に「相場観」や「景況感」などのカンに頼る必要がないということなのです。着実に出荷や在庫の動向を追っていれば良いわけです。

その指標がきれいな波を打っています。ということは、経済が規則的な波動を描いているということです。したがって、ある程度予想がしやすいのです。「カン」に頼るのは危険だと思っています。

月次のデータが基本ですから、今日の指標の動きで明日の株価が読めるといった短期のものではありませんが、結構役に立ちます。しっかりした指標で状況を把握することが大切なことは言うまでもありません。

二つ目のご質問である「業界ごとのインデックスのようなもの」は存在します。ETF(Exchange Traded Fund)が最も手っ取り早いと思います。上場しているので、通常の株式と同様に売買ができます。また、大手の投資信託では、セクターファンドを設定しているので、それを購入することも可能です。

インデックスを組み合わせてポートフォリオを構築するのは、比較的に簡単です。

ご友人が職を失われたとか。繰り返しになりますが、金融業界にとって本当に厳しい1年でした。でも、永遠に続く夜はないでしょう。「ユスリカ」の生命力のようなものをしんじたいですね。ピンチはチャンスの源です。

かかし

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ますます複雑になりますね!:水谷

ドルインデックスの動きはドルの相対的な動きを判断するのに役立ちます。しかし、最近ユーロとポンドが逆の動き、円は円高方向。カナダは資源価格次第と動きのようです。原油と金はこれまで同方向に動いていましたが、現在は全く逆方向。債券相場は全世界買い方向と。昔不確実性の世界という本が流行っていましたが、いつの時代も不確実性の世の中が続いていますね。相場の世界は一つとして同じでないところがおもしろいですね。そうは言っても、チャート分析などは経験則からのテクニカル分析のようで、頼るは神のみぞというところですかね。

それでは皆様よいお年を!来年もよろしくお願いします。

水谷

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ユスリカかかしさんに質問:津田

かかしさん、いつも株の素人に教えていただきありがとうございます。いやあ、こちらでも見られるNHKのニュースで御手洗会長が年初に「今年の終値予想を希望的に20000円、年安値を14000円」と言ってられましたが、まさに天中殺的(古い?)一年でしたね。まあ豪ドルも60セントまでとは思いませんでしたから御手洗さんを責める気はありませんが、、、

ところで二つ質問があるのですがディフェンシブ株の話大変面白いのですが、株の投資家の間では景気敏感株の対極にこのディフェンシブ株をおいているようですが、今年日本株が42%下落したヘッジ(または苦し紛れに)としてディフェンシブ株が買われたという面はあるのでしょうか?もしそうであるならば為替で、ある通貨のポジションがアゲインストに動くと他通貨でクロスヘッジをすることがよくありますが、はずすタイミングが難しいですよね?今ディフェンシブ株を持っている人またはこれから買おうとする人は、今後日本の景気が更に悪化することを前提にするわけで、やはり今後の相場観、景況感が当たらないと儲からないということでしょうか?

二つ目は業界としてディフェンシブ株の上昇は分かったのですが、個別銘柄では騰落があると思うのですが、業界ごとのインデックスのようなものを購入することは日本株ではできるのでしょうか?

素人の質問で恐縮ですが宜しくお願いします。

こちらでは豪州の株ファンド第2位のWestfieldが外株投資から撤退してOZの知り合いが首を切られ、またドイツ系銀行証券会社の香港支店で長年日本の投資家に豪州株、アジア株を売ってきた友人も首を切られました。きびしい世の中ですね?

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かぜぐすり : かかし

野村様

貴重な情報ありがとうございました。世界的に見ても、医薬品株が上昇しているのですね。

なるほど・・・という思いです。

医薬品株は典型的なディフェンシブです。かぜぐすりは、以前にお話した「バーモントカレー」に似ています。景気が悪くてもかぜはひきます。ひけばかぜぐすり。景気が良くなっても、かぜをひく回数が多くなるわけではありません。したがって、かぜぐすりの売れ行きは景気の良し悪しに関係がないのです。

かかし

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ドルインデックス&ディフェンシブ

「ドルインデックス&デフェンシブ」

水谷様&かかし様

 水谷様

 ドルインデックスの話よくわかりました。ただドルインデックスの上下とユーロの上下は逆の動きですが円インデックスはドルと平行して動くのが難しいですね。

かかし様

 ヘラルドトリビューンの世界の主要株価100をパラっと見ていましたら、今年は殆どが数十%下落している中で、東京電力が+3.8%、米国のAMGENが+22.5%、GENETECHが+22.2%、WALMARTが+15.9%、英国のASTRAZENECAが+27.3%上昇していました。これらもデフェンシブなのかと調べています。VOLKSWAGENも+61.1%でした。VOLKSは特殊要因のようですね。(今調べたら製薬会社が多いですね)。

では本年は大変お世話になりました。来年もいろいろ教えてください。

野村

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市況=オセアニア&アジア株上昇

「市況=オセアニア&アジア株上昇」

NY株高を受け、NZ、豪の株式市場もそれぞれ1.4%、1.8%上昇中、中国本土株小動き、香港、台湾も上昇。
為替はユーロドルが一旦1.41半ばまたNY引けの1.40後半へ、豪ドルNZドルも変わらず。ドルランド気持ち下げ。

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ユスリカ : かかし

「かかし」です。

激動の1年でしたね。

振り返れば、日本株は42%の下落。米国の36%より大きな下げでした。散々な状況でした。

ところが腑に落ちないことがあります。ここまで何度か申し上げてきたことなのですが、景気の悪化に強いディフェンシブ株が、本来の特徴をきちんと発揮しているのです。

本当に経済や株式市場がダメになってしまうような事態になれば、ディフェンシブ株でさえ売られてしまうはずです。ところがそうなっていません。

ということは、株式市場は冷静かつ合理的に動いており、株式市場が持つダイナミックなエネルギーが失われていないということを意味するのかも知れません。歴史的な暴落のあとに来る歴史的な上昇を期待することが、決して馬鹿げた妄想ではないのだということです。

「ユスリカ」ってご存知ですか? 蚊の幼虫、つまり「ボウフラ」です。アフリカ原産のネムリユスリカは体内の水分をトレハロースという糖に置き換えることで保護することで環境の変化の耐え、再び蘇生することができます。

環境の変化といっても、半端なものではありません。零下197度の液体窒素の中や、熱湯の中に長時間いても再生するのです。

また、マリアナ海溝から発見された有孔虫という生き物は、わずか1箇所の遺伝子の違いで、なんと深海1万メートルの水圧に耐える体を手に入れました。

それに比べると、人類はなんと環境の変化に弱い生き物だろうと思います。

話がそれてしまいましたが、日本の株式市場がダイナミズムを失っていないと見られるのは力づけられるサインです。「ユスリカ」には遠く及ばないにしても、悪環境のなかでの力強い蘇生を期待したいですね。

来年もよろしくお願いいたします。

かかし

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ENYAさんを聴きAMEROを想う

「ENYAさんを聴きながらAMEROを想う」

 ENYAさんの「AND WINTER CAME」を聴いている。
日本語版は「雪と氷の旋律」というタイトル。

 久々にAMAZON米国版で購入した。$9.99.
日本のAMAZONでは輸入版が1320円、邦版が2580円。前者が為替レートが132円、後者では258円となる。翻訳料は結構高い。
 この透明性があり賛美歌のような癒しの曲をせちがらいことの題材にはしたくないが。

 明日からスロバキアはユーロに加盟する北米では「AMERO」という共通通貨の導入が考えられている。日本もアジア共通通貨構想もあったが共通通貨になれば関税障壁やその他もろもろの規制が廃止されるから日本の商品の値段は農産物も含めて劇的に低下するだろう。今のデフレ懸念どころではない。だから日本は通貨統合に参加する最後の国となるのではないだろうか。日本がどこかの国と通貨統合すればENYAさんのCDも他国と同じ値段で買える。ただユーロの加盟条件の財政赤字がGDPの3%や累積債務がGDPの60%とはかけ離れた日本の現実もあり日本の通貨統合は他のどの国よりも難しい。それを孤高と呼ぶか異常と呼ぶか。

以前書いた記事、↓

「外貨をそのまま使う」

 円高になって外貨を円に換えると損をした気分になる。いや実際損をしている。ただ外貨預金や外貨債券などの元利合計は増えている。

それなら外貨のままで使えばいいのではないか。海外は日本よりインフレが進んでいるが実際の価格は日本より安いものが多い。

 銀行にいた時オプションの研修で米国のオプション専門家の書を購入することとなった値段1冊100ドル。1ドル110円の時である。あるものは丸善で購入し代金は1万9800円またあるものは米国のアマゾンで購入。書籍が10%引きで90ドルであった。1ドル110円で購入金額は9900円。丸善とアマゾンで購入では支払い金額が倍違った。丸善は1ドル180円の相場を適用していたからだ。もちろん円に換えなくともアマゾンでもドルのまま支払うこともできる。まあ会社の経費なのでどちらでも良かったのだが。

よく例に出すがNZのゼスプリというブランドのキウィーフルーツは現地で1個10円程度だが日本では1個100円と10倍となる。これが私が海外オンラインショッピングを望む理由だ。ただ個人輸入でも高関税をかけられてはたまったものではないが。

私は日夜せこく利ざやを稼ぐFXディーラーであるが望むことは世界通貨統合であるとたまには大きなことも考えている
 

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新年にドル安トレンド持ち越し!水谷

Hola!

とうとう今年も大晦日となりました。激動の一年でしたね!そしてドル安のトレンドが新年にも受け継がれそうな雰囲気があります。ドルインデックスの直近のチャートはドル・ベアトレンド(弱気)のようです。

Dollinexdec3108_2

11月21日最高値88.25(open)から引いたガンライン1x1線(45度線)に沿った動きのようです。そして7月16日最安値71.73(open)から引いたガンライン1x8線を目指した動きのようです。78.00レベルを目指すのではないのでしょうか。年末までは明確なトレンドがでないようですが、徐々にドル売りセンチメントが市場のテーマになるような雰囲気があります。

シカゴ先物市場(CME)の12月22日現在のポジションを見ると、円ロング(買い持ち)40,098枚、ポンドショート(売り持ち)31,630枚と年越しのポジションのようで、ドル/円でのドル売り、ポンド/ドルでのポンド売りの相場展開をシカゴの投機筋は見越しているようです。ユーロはユーロショート3,654枚とほとんどポジションがない状態でどちらにでも動けそうです。したがって、昨今のユーロ/ドルは上下の変動が激しく、確たる相場観ができていないと言えそうです。ユーロ/ポンドが市場のテーマとしてparity(1ユーロ=1ポンド)を目指す動きになっているようです。英国経済はユーロ圏経済よりも景気後退がひどく、BOE(イングランド銀行)がECB(欧州中央銀行)よりも利下げ方向により鮮明に動くのではないかとの思惑が支配しているようです。しかし、ポンド/ユーロなる通貨ペアは欧州勢支配の市場であり、極東の地から手を出さない方が良いと思います。

金利の動きを見てみましょう。金利先物市場Euribor6月限が12月29日には98.005と利回りベースで2%を割り込み1.995%となりました。昨日は2.015%と再び回復しています。しかし、12月のECB利下げ時の利回り2.42%からはかなり金利は下げており、金利ディーラーは1月の定例理事会での利下げ期待をしているかのようです。1月は据え置き予想が大半ですが、このところの金利先物市場の動きは違った動きをしています。政策金利よりも0.25%上回ったところで取引されるといわれる金利先物市場6月限ですから、現在は1.75%の政策金利水準といえます。現在のECBの政策金利は現在2.50%です。金利市場から利下げの雰囲気つくりが今後出てくるようです。ユーロ/ドルでは、ユーロ圏の利下げと米国の信用不安との綱引きのようで、シカゴ筋のドル売り一方には気迷いがあるようです。ECBの金利打ち止め感が出てくれば、安心してドル売りにはなるでしょうが。

米国債券市場の動きは、依然としてリスク回避の安全資産の債券買いのようです。2年債は再び0.72%と12月18日につけた0.68%に迫る勢いです。金相場が有事のスイスフラン、金という発想で買われているようですが、反対に米国債も安全資産として買われています。しかし、米景気刺激策としても資金調達源として国債を大量に発行することになれば、大きなリスクを背負うこととなるのですが。かじ取りはオバマ次期大統領とドリームチームにバトンタッチされることとなります。そしてうまく米景気をロケット発射のように、軌道に乗れば、歴史に名を残す大統領として後世に語り継がれるでしょう。お手並み拝見と行きましょう。米債券市場には引き続き目が離せません。

米国も日本も中央銀行の政策は量的緩和政策に移行しそうです。FEBは積極的に国債以外の資産担保証券(ABS)、住宅ローン担保証券(RMBS)を買取り、反対に資金と供給しています。BOJもコマーシャル・ペーパーを買い取るなどと、金利よりもむしろ資金供給方法に重点を置いているように思えます。日米ともゼロ金利、量的緩和で、金融政策としては取り得る手段を駆使しているようです。後は混乱している国会で適切な財政政策を打ち出すわけですが、新春から始まる国会が注目されます。どの経済圏も一抜けを目指し、頑張ってもらいたいものです。おそらく一抜けするところの通貨が買われると思います。

スペイン事情:新春の祝い方:マドリッドのプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol 太陽の広場)にあるマドリッド自治政府(Comunidad de Madrid)の建物の時計がいつも中継されます。そしてプエルタ・デル・ソルには大勢の人々が旗、シャンペン、鳴り物を持って集まります。新年のカウンドダウンが始まると、10秒前からは、スペインの家庭では、10粒のブドウ(uva ウバ)をお皿に用意し、カウントダウンとともに口の放り込もみます。そして12時に食べ終わり、そしてシャンペン(cava)で乾杯、そしてお互いにキスをし、新年を祝福します。そして、スペイン国営放送(TVE)では、日本の紅白歌合戦同様に"Con la Primera al 2009"という番組が始まります。スペインのスターが続々と出演します。日本時間では8時がマドリッドの12時、そして日本時間では午後2時くらいまで延々と続きます。フリオ・イグレシアスなどは2度、3度と出演します。スペインの新年の祝い方は、騒いで陽気に過ごすのです。プエルタ・デル・ソルでは朝まで無礼講となります。

それでは、Feliz Ano Nuevo! Mucha suerte, mucha paz y mucha corazon!                   

(新年おめでとうございます! 多くの幸運、多くの平和、そして愛を!)

水谷

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市況(再送)、株高(上海は下げ)、豪ドル、ランド高、GMAC救済

30日 増減 29日 30日
日経 8859.56 112.39 ドル円 90.65 90.3
JGB 1.165 -0.035 ユーロドル 1.3917 1.407
上海総合 1832.91 -17.57 ユーロ円 126.2 127.05
FTSE 4392.68 73.33 ドルスイス 1.0619 1.06
DAX 4810.2 105.34 スイス円 85.31 85.25
米10年債 2.063 -0.04 豪ドルドル 0.6849 0.6912
      豪ドル円 62.11 62.4
NYダウ 8668.39 184.46 NZドルドル 0.5753 0.5783
873 -2.12 NZ円 52.17 52.15
原油 39.13 0.1 豪ドルNZドル 1.1881 1.1941
CRB 217.2 -0.47 ドルランド 9.448 9.385
DLlINDEX 80.63 -0.078 ランド円 9.53 9.56
      ポンドドル 1.4396 1.441
      ポンド円 130.65 130.15
GM 3.8 0.2 ドルカナダ 1.2211 1.2152
FORD 2.29 0.07 カナダ円 74.22 74.1
CITI 6.8 0.23
GOOGLE 303.11 5.69

「数字だけからの感想、少しずつ銘柄増やしたい」

*株上げ、でも上海下げ。米国問題株(GMなど)も上げ
*GMAC救済
*政府日銀が銀行の不良債権や株買取か?読売新聞

*豪ドルやや強し、NZやや弱し、ランドじり高

*依然、一目の雲の中にいたり、雲を目指す銘柄あり。日経平均も雲の中。それが挫折すれば危険。

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世間は生きている、理屈は死んでいる

我以外皆師⑪

「世間は生きている、理屈は死んでいる」勝海舟

 世の中は変遷窮まりないもの、万事小理屈をもって、応じようとしてもとても及ばない。

勝海舟、氷川清話、角川ソフィア文庫より

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NYスタート、GMAC、シカゴPMI:市況

「市況」NYスタート

 NYダウは60ドル上昇(午後11時40分)でスタート。と思ったら+25に縮小。政府のGMAC救済が好感されている。日経平均も上昇した。株の話はかかしさんや竜河さんの領域なので語るのはおこがましいが、昨年12月は日経平均の月足は陰線であったが今年は陽線である。水準は去年が15000円で今年は8000円で半分程度だが、一目の雲の中にいることも加えて暗闇にも一筋の光明去年の大納会は-256、今年は+112。

 ドル円は14年ぶりに100円以下で引け。95年の79.75円をつけた年ではなくその前年の94年で引けは99.58円、それ以来であった。95年は大規模円売り介入で79円から103円まで持ち上げた。100年に一度の危機なら同じことをやればいいのだが口ほどに危機感なし。100年ではなく150年ではないか?横浜は来年開港150年だから。

 読売新聞では「政府・日銀は30日、金融機関が保有する不良債権や株式などの金融資産を公的資金で買い取る制度を再開する検討に入ったと報道。ホントなら良きニュース。

 海外も本格始動、彼らには正月気分はない。米国は10月ケースシラーが前年比-18%と悪かった(こんな指標って数年前は誰も気にしていなかった。住宅着工で十分じゃないか)。12月4週の大規模小売売上は前年比-0.4%。その他シカゴ購買部協会景気指数(結果34.1、予想33.0)、消費者信頼感指数がある。 豪ドルは中東緊張の原油高で上げ、豪株も上げ。そうなるとNZは反落してしまう。

GM株もGMAC救済で0.28ドル上昇、0.28ドルでも7%高。GMAC救済して本体を救済しないことはないだろう。でもGMACは本業とは関係のない子会社。本業と関係ないことをやるのをバブルという。 トヨタも証券や住宅会社を持つのはやりすぎだと思う。支援は真央ちゃんや美姫ちゃんだけでいい。

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2008年12月30日 (火)

竜河さん「株は下落の変動幅が大きいのですか?」

竜河さん「株は下落の変動幅が大きいのですか?」

 今頃はまだ北京でしょうか?

竜河さんの12月16日のリポート、日経、ドル円、原油が下げ止まる見通しが当たってますね(別に外れてもその考え方がわかればいいのでプレッシャーは感じないでください)。

株は上げ幅より下げ幅が大きいといわれましたがドル円もそうです。ドル円、というよりはクロス円ですが、大きく言えば2000年から8年コツコツ上げて今年下げました。日々のトレーディングでもよくあることです。私は「コツコツ(上げて)ドスーン(と下げる)型」と呼んだり、「ローマは1日してならず、されど一瞬にして滅ぶ」などと言っています。原因はやはり経常黒字にあると思います。株は何故そういう現象になるかわかりませんが。

 経常収支が赤字となったユーロはどちらが大きく早くなるかチェックしたいと思っています。他の通貨も細かく調べたいですね。

 では激寒の北京を気をつけて旅してください。

野村

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雰囲気変わらず、景色ちょっと変わる:野村

「雰囲気変わらず、景色ちょっと変わる」

日経平均は本日午前中で+112.39、8859.56で大引けとなった。今年の始値の15155.73から6296.17安=41.5%安となった。世界中の株価が下落しているが、詳細は「大山弘子さん」の12月26日のリポートを参照して頂きたい。日本株の下落率はやはり金融危機と言われる米国の株価より大きい。日本株は他国と異なり昨年2007年も陰線であった。2007年2月の日銀利上げをきっかけに18000円から下落し始めた。ただ途中から下落の理由は米国金融危機にすりかえられていた気もする。日銀の利上げと日銀の株売りが効いてた。

 さて最近は私が日々チェックしているチャート(P&F、ローソク、トレンドライン、一目、ボリンジャー、移動平均など)のうち一目均衡表を語ることが多い。

 商品、通貨ペアに限らず今年半ばより右肩下がりのチャートが多かったが(ドルスイス、ドルランド、ドルカナダは逆の動き)、今年の10月後半のユーロドルの鍋底からエネルギーをためての一目の雲抜けに続き、同じような動きを見せ始めているものが多い。日経平均も雲中へ、ユーロ円、スイス円、ランド円も。豪ドル円も何とか、NZ円も追いつこうとしている。ただドル円、ポンド円は雲にはやや遠い。

 ドルスイス、ドルランドはユーロドルとタームは違う(ユーロドルはニューヨークターム、ドルスイス、ドルランドはコンチネンタルタームとも言う)がユーロが雲の上に出るのを追って雲の下へ下落した(ドル安型)。南アフリカランドはジンバブエ、ANC分裂など良い材料はないが強くなってきた。

 世の中の雰囲気はまったく変わらないがチャート=絵は少し風景が変わってきている。チャートが先かファンダメンタルズが先かは相場を語るに常に面白い題材だ。

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株式投資勝利の方程式:竜河

時折、開発した手法・モデルの勝率が高いことを誇りにしている株式投資家が見かけます。確かに勝率が高いと、安心してポジションを取ることができ、それほどストレスを溜めなくて済み、かつ、レバレッジを少しばかり高めにすることも出来ます。

 

ただ、勝率が高いだけでは、高い収益が保証されません。1つ極端な例として、次の2つの手法を比較してみます。

 

手法1)勝率70%で、毎年の取引チャンスが10回。

手法2)勝率55%で、毎年の取引チャンスが100回。

 

仮に、1回の取引で勝ちと負けの(純)損益がそれぞれ1%としますと、手法1では年間の収益率が4%、手法2では年間の収益率が10%となります。従って、手法2の方は勝率の高い手法1を勝っています。

 

より正確的に言うと、株式投資の勝利の方程式は次のようになるでしょう。

 

取引回数☓勝率☓勝ちの平均収益 - 取引回数☓(1-勝率)☓負けの平均損失

 

即ち、勝率と同等、勝つ際の収益を大きくする(利を伸ばす)こと、負ける際の損失を小さくする(損を限定する)ことも大事です。極端な例を言いますと、勝つ際の平均収益を負ける際の平均損失の2倍まで高められれば、勝率が33.3%に止まっていても最終的には負けなくてすみます。

 

また、上記の式から、

 

{勝率☓勝ちの平均収益 - (1-勝率)☓負けの平均損失}

 

をプラスにすることができれば、取引回数が多ければ多い方が良いということになります。

 

さらに言うと、株式相場の1つの特徴は、下落する際の変動幅が上昇する際の幅より大きいことです。この特徴を上記の議論からみると、株価の下落を当て込む手法は予測の精度が50%を下回っても、儲かる可能性が残っていることです。

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2008年12月29日 (月)

12月30日(火)TV出演のお知らせ

「12月30日(火)TV出演のお知らせ」

 12月30日、以下内容、スケジュールにて来年の為替相場についてお話致します。宜しくお願い申し上げます。

FX湘南

野村 

・TOKYO MXテレビ(S2・ワンセグ2)
 30日の14:00から14:30


 ・ストックボイスWEBテレビ・ラジオ
 (
http://www.stockvoice.jp/
 30日と31日にリピート放送(何回か繰り返し放送します


 番組タイトルは
・「FX侍 野村雅道が斬る!」です。

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Dollar is our currency.The problem is yours. 我以外皆師⑩

我以外皆師⑩

Dollar is our currency.
The problem is yours
.(コナリー財務長官)

1973年に変動相場制になった時にもっとも喜んだのは米国と為替ディーラーの二者だった。
米国にとっては金兌換というアキレス腱がなくなったので怖いものなし。マネーの国際間の移動や貸借が大規模になった現在でも本質は変わらない。米国の為替政策云々される時はこの言葉を思い出したい。

(コナリー財務長官の発言だがそれを上記の文章で紹介して頂いたのは藤井和雄氏、元東京銀行常務、元日本フォレックスクラブ会長。原文は「我々は外資に負けなかった」ISコム社より) 

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フィリップファイナシャルス①=FX会社訪問

「フィリップファイナシャルス①=FX会社訪問」

 フィリップファイナンシャルスはシンガポールを本拠に11カ国で金融ビジネスを展開している多国籍企業である。シンガポールの証券取引所会員、金融先物取引所清算会員でもある。シンガポールといえば貿易立国であるとともに金融立国でもある。多国籍企業、国際金融機関のアジア太平洋地域の拠点となる為の規制緩和、税制優遇などを行っている。英語や中国語がビジネスで使用できることもシンガポールの利点でもある。ただ積極的な措置で金融センターを目指す一方でMAS(MONETARY UTHORITY OF SINGAPORE)の金融機関への厳格な監督も有名だ。その中でフィリップキャピタルグループは30年に渡りマーケットリーダーの役目を務めている会社だ。

 日本ではFX取引やCMEとも提携する金融先物取引を扱うフィリップファイナンシャルスを始め、成瀬証券、不動産のフィリップキャピタルリアルエステート、コーポレートファイナンスのフィリップキャピタルジャパンなどのグループがあり多種多様な金融業務を行っている。

FXは手数料ゼロ、スプレッドは3銭から、またチャート上からの取引も行うことが可能、ロイターのニュースなどや独自の情報も豊富である。スタッフの方とお会いしたが為替よりもっと値動きが激しい商品先物や銀行間の為替取引の経験者の方が多数存在し安心感がある。FXの口座の種類には大口を扱う普通口座とそれよりは小さな取引金額のミニ口座とがある。レバレッジは200倍程度まで可能だ。またホームページには取引の手引きとともにビデオ解説があるので為替取引の全容を理解するには便利だ。税金の解説のビデオもある。信託保全、24時間入金、モバイル取引も完備である。URLは http://www.phillipfinancials.com/fx/ja/index.html

 地下鉄銀座線溜池山王駅を降りて永田町にあるオフィスを訪問させて頂いたが、ものものしい雰囲気であった。警官がやたらと多い。
オフィスの隣があの麻生首相が暮らす首相官邸であった。だからといって会社も警護されているわけではないが東京の一等地にある。

今後はその多種多様な金融グループの特色を生かしての日本での展開が期待される

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頑張ろうニッポン

日本の2007年一人当たりGDPが世界で19位なった」というニュースがあったので

内閣府のHPで過去の推移を見た。結構上位にいた(下記の表)こともあったのだと思う。

また購買力平価GDP、可処分所得を加味したもの、ゆったり度ではまた違うだろうなと思う。

そういえば幸福度世界ランクというのもあった(大きなお世話だという人もいるが)が昨年は日本は95位(178か国中)だったもちろん自分が家族に恵まれ世界一だと思っていればいい。http://www.happyplanetindex.org/index.htm

 一人当りGDP 世界ランク
1980年 17
1981年 14
1982年 16
1983年 11
1984年 11
1985年 9
1986年 7
1987年 7
1988年 3
1989年 4
1990年 8
1991年 4
1992年 4
1993年 3
1994年 3
1995年 3
1996年 3
1997年 4
1998年 6
1999年 4
2000年 3
2001年 5
2002年 8
2003年 9
2004年 12
2005年 15
2006年 18
2007年 19

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不況に負けない元気な株を探し出す(その2) 原料安メリット株

 「かかし」です。

 26日金曜日の株式市場は実に興味深い1日でした。

 朝9時に経済産業省が11月の「生産・出荷・在庫指数速報」を発表しました。「鉱工業生産動向」と呼ばれている統計です。

 これがとんでもなく悪い数字でした。季節調整済みの前月比でみた鉱工業生産指数は8.1%下落したのです。なんと19532月以降で最大の下げ幅だったそうです。原指数の前年同月比下落幅は16.2%にも達します。

 経済産業省は「生産は急速に低下している」として危機感を募らせ、モニターが映し出すコメントは悲観一色。

 「これはまずいな」と思いながら、動き出した日経平均を追っていました。するとどうでしょう。どんどん上がり始めたのです。結局、その日の日経平均は上がり続け、前日比1.6%の上昇となりました。しかも高値引けです。

 なぜでしょうか?株式市場はもう悲観的なシナリオを織り込んでしまったのかもしれません。だとすれば、もう底を打った可能性があります。ただ、今はまだ嵐が完全に去ったとは言えないので油断は禁物です。

 ちょっと違った見方をしてみましょう。鉱工業の在庫に注目するのです。

 景気後退で出荷が大きく減少する場合、その減少に見合ったペースで減産が進み、在庫の伸びを抑えることができれば、需給バランスの悪化を避けることができます。そのような場合は、株式市場は生産の減少を嫌うどころか、歓迎する場合さえあるのです。

 では11月はどうだったのでしょう?出荷が前年同月比で17.0%下落したのに対して、生産も16.2%とほぼ拮抗する減少となりました。そのため、在庫の伸びは4.2%にとどまりました。10月は4.4%増加していました。在庫の伸びが減速したのです。

 日本銀行の「製造業部門別投入・産出物価指数」を用いて、金額ベースにした在庫の推移を見ると減速はさらに鮮明です。

 

                            Fxshonan00009                        

在庫金額の減速には、原料価格の下落が大きく影響していることは言うまでもありません。投入産出価格の推移を見ておきましょう。投入価格が原料調達コスト、産出価格が製品販売価格です。

                           

                 Fxshonan00010

このように見てくると、株式市場が上昇したわけが解ってきます。

そうであるならば、売り上げが堅調で、原料価格低下メリットの大きな企業の株価が元気の良いことが肯けるというものです。

景気が悪いと、会社員のお昼は高額のランチではなく菓子パン。菓子パンの原料である小麦価格は大幅に下落しています。だから山﨑製パン(2212)。

景気が悪くても、スーパーの日用食料品コーナーは主婦でいっぱい。その食料品を載せた白色のトレーの消費量は落ちません。トレーの原料は石油系の合成樹脂で、価格は急落しています。というわけで、エフピコ(4440)。

景気が悪いためか、安い家具は良く売れます。その家具を海外から輸入するニトリ(9843)の採算が向上しています。

家具だけではなく、衣料品も安くて良質なものが良い。デパートよりユニクロで。ニトリと同じ理由で、ファーストリテイリング(9983)が好調です。

このように、原料安メリットで元気の良い株は結構多いのです。

マクドナルドも同様ですが、「サクラバーガー」は戴けないですね。いっそのこと、ビーフの代わりに「桜餅」をはさんだ「桜バーガー」を販売すればいいんですよね・・・?そんなわけで、野村さんのアイデアに一票!

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2008年12月28日 (日)

 You can't have everything.

我以外皆師⑨

 You can't have everything.(大橋巨泉) 

 あまり欲張らずに、「今回の人生ではやめておこう」ということも

あってもいいのではないかということ。

 「我以外皆師」は自分に言い聞かせるために寝る前に書いています。

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野村さん年末ID”財務省の予想「破局のシナリオ」”―日米どちらが破局?:津田

年の瀬も迫って不気味なID分析ありがとうございます(?!)
しかしこれを最近巷で流行の「米国破局のシナリオ」と比較してみると、やはりどうも日本は分が悪いようですね?今回の米国の巨額の財政出動やイラク戦費などで来年度の米国財政赤字は初めて1兆ドルを突破の見込みでこれはGDPの7%とまあ日本とどっこいどっこい。しかし政府累積債務では野村さんおっしゃるように日本はGDP比160%超に対して米国は66%程度と英国(50%)・イラリア(117%)以外の欧州各国と比べても大体同じレベルですね。また日本の貿易黒字の著しい減少傾向は、野村さんが常々指摘している政府高官の発言「日本は民間の黒字があるから大丈夫」という他人の財布を当てにした発言も今後出来なくなるでしょうね。まったく米国はもともと浪費癖の金持ちが更に高価な買い物(長年のイラク、サブプライム対策)をしてお金がなくなったのに対して、日本は贅沢をしている訳でもないのに生活費だけで四苦八苦して借金の泥沼にはまり込んだ感じですね?

最後に50年後の日本の人口は9000万人程度に減少予想。一方米国は先進国でほぼ唯一人口増加予想で現在の3億の人口が4億2000万程度になるとのこと。こうなると今後の税収もやはり米国に分があるようです。投資対象として米国より日本を選ぶ人がどれくらいいるのか心配です、、、、、”大円安時代”が来るんでしょうか?

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財務省の予想「破局のシナリオ」

「破局のシナリオ」

 冬休みなのでたまには長期的なことを。

 世界一の日本の財政赤字については1998年に大蔵省(現財務省)のリポートで先行きのシミュレーションが行われていた。題名も「破局のシナリオ」であり大蔵省がつけたとしては大胆であった。

「破局のシナリオ」

1997年の旧大蔵省発行の小冊子「財政構造改革への取り組み」の中で「破局のシナリオ」という項目がある。官僚にしては大胆な題名である。2025年度を予測したものであるが、その予測と中途であるが現状を比べてみよう。

(財政健全化目標)

       財政赤字   赤字国債発行  政府債務残高     社会保障制度
2025年度 GDP比3%    ゼロ       GDP比153%      2025年以前に底をつく
現在      6%       30兆円超     現在 160%      ??

(経常収支など)
          GDP比    国民負担率   国債及び借入金  
1994年度     2.70%      39.20%      344兆円
2025年度予想  -14.30%     70%       800兆円(現在)

内容は
社会保障制度については給付と負担の極端なアンバランスにより2025年以前に基金の底をつき社会保障制度は機能が果たせなくなる。
財政については政府債務残高が2025年にGDP比153%程度になり到底ファイナンスできない。(2025年というより既に達成しているがファイナンスは出来ている。ファイナンス出来るかどうかが為替問題に直結することになろう。)
2025年度には経常収支の対GDP比が14.3%の赤字となる。
国民負担率は94年の39.2%から2025年には70%を上回る。

ーーーーー個人的な感想ーーーーー        

 *2003年にEU並みのGDP3%財政赤字はまったく目標に到達せず倍になっている。ユーロクラブの加盟の為の会員権はおりない。マナーを守りなさいというところか。*2003年に赤字国債ゼロも達成出来ていない。
政府債務残高は2025年にGDP比153%に達する予想だがすでに160%を超えている。
2025年に社会保障制度資金は底をつくとしている。さもありなん。*経常黒字は2025年にGDP比マイナス14.3%予想となっているが、これが2007年までは予想に反し黒字が増えている。ただ今年の貿易黒字激減は大蔵省(財務省)のシナリオに近づいてきている。

国民負担率は2025年に70%と予想されている。欧米比低いとされているが日本は公共料金の高さなど統計に入らない負担が大きくこの比較はどうか。しかし70%の負担なら脱北者ならぬ脱日本者が出てこよう。日本人は団体行動主義なのでそのような現象が起きるときにはどっとくる。
国債および借入金の増加の勢いはシナリオ通りとまらない
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結論としてはさすが日本の英知の大蔵省(財務省)だけあり、経常黒字を除けば良い予想と言えよう。ただ貿易黒字は激減中。それゆえ「破局のシナリオ」と名づけられたのだが、橋本首相の増税騒ぎと小渕さんの大判振る舞いでどうしようもなくなった。さらに麻生政権での赤字国債増発。まあ日本経済の規模は大きいのですぐに破局が訪れるわけでもなく、多分ここまで読んでいただいた方が生きている間は大丈夫かもしれない。

子どもの数の減少を予想できず厚生労働省(郵政省も)は公的旅館を数多く作ってしまい資金難、整理難の年金や、車の通行量を多く見積もり道路を作りまくる道路関係者よりは財務省はすぐれた予想をした思う。ただ問題は解決しようとしていないだけだ。また国全体がどうなろうと自分がしっかりすべきかどうかだろう。
 

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バーモントカレーや子供たちの胃袋が2つになるわけではありませんので

「景気が悪くても、カレーが大好きな子供たちには関係ありません。バーモントカレーは堅調に売れます」「景気が良くなっても子供たちの胃袋が2つになるわけではありません」」=かかし様より

 カレーと子供達のお話でディフェンシブ株と成長株の特徴の違いがよくわかりました。かかし様、ありがとうございます。マックの株はここ数年は上がりませんでしたが、今は下がらないというかちょっと上がっています。

 ただマック株主としてはあの「サクラバーガー」の話は頂けません。最初は桜餅でも販売したのかと思ったのですが。こんなことをやるなら毎年「今年恵まれなかった人」に、今年なら内定取り消しの学生や解雇された派遣の方にそっと優待券を送付してあげたほうがよかったと思います、株主の一意見です。

 でもサクラで雇われた若者はすぐに漏らしてしまったのでしょう。そういえば1970年代にもマックのアルバイトには口が堅い人に限るという噂が流れたことがありました。噂の内容は忘れましたが。為替の「ここだけの情報」がすぐにみんなに知れ渡ると同様に、噂はすぐ広まるものですね。

 私の尊敬する日本マックの創業者の藤田 田さんは悲しんでおられるでしょう。

野村

 

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2008年12月27日 (土)

野村様へ   「かかし」より

 野村様

 「かかし」です。すっかり返事が遅れてしまいました。30日まで仕事が詰まっており、クリスマスも、何やら気がつかないうちに過ぎてしまいました。

 ディフェンシブ株の話を楽しんでいただけたようで、うれしく思っております。そのディフェンシブ株の代表選手である電力・ガスに優待券はないのかというお尋ねですが、残念ながらないようです。あるといいですね。

 でも、「電気うなぎ」や「スカンク」を優待券代わりに贈られても、取り扱いに困りますから、あきらめたほうが無難というものです。

 配当はまずまずです。東京電力の配当利回りは2.2%、東京ガスは1.8%。正直なところ、株価が堅調であったため、非常に良い水準とは言いがたいところです。ちなみに一部上場銘柄の平均利回りは2.7%弱。大幅な株価下落で、利回りが大幅に上昇した銘柄が数多くみつかります。

 ところで、何やら禅問答のようになって恐縮ですが、ディフェンシブ株には取り扱いに注意すべき点があります。

 株式市場の下落に強いという特徴がありますので、株式市場の上昇局面には弱いのです。そのため、業績が良くなったら「売り」、業績が悪くなったら「買い」を心がける必要があります。

 この点をディフェンシブ株の代表銘柄であるハウス食品を例に考えてみます。

 景気が悪くても、カレーが大好きな子供たちには関係ありません。「バーモントカレー」は堅調に売れます。ただ、景気が悪いため、いつもなら3%程度の増益が達成できるのに、1%の増益になってしまうかも知れません。でも業績の悪化には目もくれず「買う」べきです。なぜなら、他の企業は景気の悪化で、たとえば20%の減益になってしまっていることが多いからです。

 一方、景気が良くなると、通常なら3%程度の増益にとどまるのに、5%に高まるかもしれません。でも、景気が良くなっても、子供たちの胃袋が2つになるわけではありませんので、業績の上方修正幅は限定的になります。このような景気回復局面では、他の企業は20%以上の増益になっているかもしれません。そうなると5%の増益には魅力はありません。業績が向上しようと「売り」なのです。

 ディフェンシブ株にはこのような特徴があります。

 したがって、電力やガスに対する投資を考える場合、エネルギーコストや稼働率など様々な要因を一生懸命検討して、業績動向を予想して、「好業績は買い」、「悪業績は売り」とやると、たいていの場合大間違いになります。

 野村さんのおっしゃるとおり、円高→不況→株安→電力・ガス買いと考えるのが適切なようです。

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大山さんの新興国投資

「大山さんの新興国投資」

 大山さんの新興国投資はかねてからその噂を聞いていましたが、さすがバラエティーにとんだ銘柄がありますね。インドタタモーターズ、ブラジルペトロブラス、ヴァーレ、ロシアガスブロムなど世界中の新聞を賑わす銘柄です。

私も結構途上国投資はしていますが債券中心で海外株は中国くらいです。ADR(米国預託証券)を利用すれば新興国の株も買えるのでしょう。

 生きた国際経済の勉強のみならず世界史も学べますね。その上儲かればなお良しですね。今年は反落しましたが、ここ5,6年はいい思いをさせてもらったということで。

 トヨタだって赤字で騒いでいますが、それ以前の何十年の黒字を考えれば。

CFD取引も始まれば世界中の株にも興味が湧いてくるでしょう。

野村

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得をすれば、それに見合うリスクも背負う(阿佐田哲也)

得をすれば、それに見合うリスクも背負う(阿佐田哲也)」

我以外皆師⑧

 博打打ちというものは、例外なしに勝ちこんでいくことによって、人格を破産させていくのである。(さいふうめい著、ここ一番に強くなる阿佐田哲也語録=サンマーク出版より)

よくわからないが、なんとなくわかる気がする。最近も芸能人(歌手)であったような気がする。

野村

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麻生首相も雲次第(一目均衡表)

「麻生首相も雲次第(一目均衡表)」

 日経平均がいよいよ一目均衡表の雲の中に入ってきた。雲は厚いが抜けたら1万円直前となりそうだ。頭を雲の上に出したら、麻生首相も意外と長持ちするんじゃないかと思ってきた。麻生さんの運命も一目均衡表次第?

最近は多くの通貨ペア、日経平均、NYダウも雲に絡んでくる。

 既に一目の雲を通貨したユーロドル、ドルランド、ドルスイス。

雲中にある豪ドルドル、入りかかっているドルカナダ、NZドルドル。

またポンド円を除けば、ユーロ円、スイス円、豪ドル円、NZ円、ランド円などが鍋底から立ち上がろうとしている。そういえばユーロドルも苦節1ヶ月半の鍋底を経て1.25から1.47へジャンプアップした。

 雲への接近の仕方は自ら上昇するのではなく、垂れ下がる雲へ横ばい推移しながら近づく消極的接近方法もそれぞれ似通っている。

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2008年12月26日 (金)

飯島愛さんの死を予告した台湾の占い師:竜河

先日、占いの話で盛り上がっていましたが、私見では、占い師がしてはいけないことの1つは、相手に不吉な運命を告げながら、避ける方法を教えないことです。精神的に弱い人は、不吉な占いが自己暗示となり、そのまま不幸になる可能性があります。

 

運命を見てもらう時忘れてはいけないことは、自らの努力で運命を変えられることです。中国ではそれを“立命”と言います。

 

ところで、飯島さんの死を予告した台湾の占い師がいました。

 

http://jp.youtube.com/watch?v=Rg4uMyyo53Q

 

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鼠が塩を引く

 子年もあと数日でおしまいですね。
 

 去年の今頃、取材に行くと「子年のアノマリー」という話が出ました。
相場格言に「子は繁盛」というものがあるそうで、子年は景気よく株価が上がるのだとか。1950年から2007年までの期間について言えば、十二支別の日経平均株価は子年が+40.3%でトップだったそうです。

 

 今年はどうだったかというと、12月25日までの日経平均株価の年初来騰落率は-43.82%ですから、まったく景気よくありません……。
 
 

 十二支は中国で生まれたものだそうで、韓国や台湾、香港、タイ、ベトナムなどでも使われているようです。モンゴルやロシアにも十二支があるらしいのですが、現地の人に確認したわけではないので、真偽のほどは定かではありません。ちなみに、ベトナムでは「兎」の変わりに「猫」がいるそうです。ついでに「丑」じゃなく「水牛」でした。

 

 ということで、2008年の子年に、BRICsやVISTAなど、ここ数年、日本人投資家の人気を集めていた新興国株はどうだったのかをチェックしてみました。話の展開がこじつけっぽいのはご容赦を…。

081226_8

 ドバイ金融市場総合指数の-73.25%、ロシアRTS指数-71.36%が目をひきます。ベトナムの-67.40%、上海総合指数の-64.79%もキビシイ感じがします…。

 

 2006年、2007年にこれらの市場がどうだったのかをふり返ると…。

081226_9

 ……「売り買いは腹八分」という相場格言を思い出しました。

 

 さらに、日本人投資家に人気のある(あった?)ADR銘柄の年初来騰落率と、その2006年、2007年の騰落率です。

081226_10

081226_11

 ……「見切り千両」という格言が浮かんできます。

 もうお気づきかと思いますが、この中に、ここ数年間私が投資してきた銘柄があります。というわけで、2008年の新興国相場をふり返っているわけじゃなく、私自身の反省をしているんです。

 「鼠が塩を引く」ということわざは、些細なことが積もり積もって大事になるとか少しずつ減っていってすっかり無くなってしまうことだそうです。含み損って、そういうことですよね。そうなると「木から落ちた猿」とか「陸へ上がった河童」とかいう状態になってしまうわけですよ…。

 
 辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑う、
 亥固まる、子は繁盛、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる

 

 2009年が「丑つまずき」じゃないといいなあ。 

 ことわざ的には「兎の登り坂」で行きたいものです。

 皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!

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牛、ブル、牛鍋=来年は牛年です

「牛、ブル、牛鍋=来年は牛年です」

 竜河さん、中国が原油備蓄ですか。うちの近所のガスステーションは140ドルの時にガソリン先物カードを一人300ルットル分発行していました。今こそ販売すべきではないかと思います。アジア通貨は人民元になるのでしょうか。

水谷さん:スペイン人は人生をいつもエンジョイしている感じがします。フランコの昔は暗かったと思いますが。

津田さん:酒田のせんべいのようにオージードリームを達成してください。

 今日はFXはNYは別にして「何も言えねえ」なので来年の写真でも貼り付けます。P1000005ushi P1000003ushi 「太田なわのれん」へ牛鍋を食べに行きましょう。P1000011gyu

野村

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ユーロ/ポンドの恩恵!:水谷

Hola!

今朝のスペイン国営テレビ(Television Espanola)を見ていまして、ユーロ/ポンドでのユーロ高の恩恵をスペインの国民が受けている入ると報道していました。ロンドンへの買い物旅行が今人気だそうです。マドリッドからロンドンは約1時間30分ほどと気軽に行けます。シャトル便が何本も飛んでいます。そしてユーロが対ポンドでは7月1日には0.7900から現在は0.9500です。飛行機の予約も12月30日位まで満席だそうです。スペイン人の旅行者は、ロンドンは買い物天国だと、買い物意欲旺盛です。また、ニューヨークへの買い物旅行も依然人気だそうです。クリスマス休暇時期に多くのスペイン人が家族でニューヨークでのショッピングを楽しんでいると報道しています。以前スペインの新聞で(7月のユーロ/ドルが1.6000の時期)、IPodがユーロ高の恩恵でマドリッドで買う価格とニューヨークの価格がユーロ高の恩恵でニューヨークでは2台同じ価格で買うことが出来るという記事を目にしました。多くのスペイン人がIPodをお土産に買っているとのことです。スペイン人には、現在の対ドル価格でもドルが割安との意識があるのかも知れません。スペインも景気が悪いのですが、ユーロ高の恩恵を受けていると感じている人もいるようです。

日本では韓国旅行が年末年始では人気のようですね。

Feliz Navidad!

水谷

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人民元の地域通貨化:竜河

新華社によると、「中国政府は24日、東南アジア諸国連合と広西チワン族自治区、雲南省の間の貿易取引について、人民元建てでの決済を試験的に認めることを決め、また、上海を含む長江デルタ地帯、広東省の 2地域と香港、マカオの間の貿易についても、同様の措置を取ると決定しました。」

 

中国は、今、人民元の地域通貨化を図っている可能性が大きい。ここ数年、中国と東南アジア諸国連合との貿易が急激に拡大してきましたが、決済通貨であるドルの頼りなさが貿易拡大の障害になっています。この点からみると、今回の決定は実利に基づくものです。ただ、より長期的な観点からみると、中国政府の決定は、ブレトンウッズ体制Ⅱが確立されるまでの一里塚とも言えます。

国際政治が“一極”から“一極+多極”にシフトしていると同じように、通貨の世界も“単一基軸通貨”から“基軸通貨+多種の地域通貨”へシフトしています。

 

無論、今のところ、中国は人民元の国際化までは望んでいないと思われます。金融システムが脆弱で、資本市場も開放していません。今のままで、人民元が国際化したら、中国がたちまち世界金融危機の大波に呑み込まれてしまうでしょう。

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メリーXmasバイタリティー野村様:津田

今年もお世話になりました。このブログが始まったやっと1月が終わろうとしていますが、常々野村さんの”興味対象の広さ―仕事・仕事以外―”に驚かされると共に、そのバイタリティーを敬服いたします?!

いや昨日の”X masただゴルフ”は結構50-60ドルとか高めのところが開放しているのが泣かせるところ。こればかりは”タダより高いものはない”の法則は当てはまらないようです。そうですね、野村さんご指摘のように弊社(JUNAX CAPITAL)傘下のJAMS TVでオンラインショッピングをやれば新たな収益源?ただ少量購入者に対する送料が会社負担となると、日本に商品を大量保管する必要があるとか、その場合食料品などの鮮度をどう保つかなどが問題?
野村さんのgood ideaをいただきたいところです。

サカタライスは野村先生も師匠と仰ぐ相場の名人本間宗久が生まれた山形県酒田市にある酒田米菓の豪州現法で薄ば焼きせんべいで年商1億ドル!!!こちら産の安くて結構いける米を原料にこちらで生産していたのがミソですね。話変わりますがこちら産の米を原料としている別会社の”豪酒”という日本酒も人気商品でOZの間にも結構浸透しています。さてサカタライスを2005年に米ペプシコに売却して元社長の鈴川さんは、趣味の自家用ヘリなど楽しみながら悠々自適。近々レストラン経営を始めるとかいうウワサもあります。

それでは真夏のシドニーより

Merry X'mas everybody!

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価格が低迷している現在、原油備蓄を増やす好機:竜河

原油価格が低迷している現在、中国は戦略備蓄の積み増しに動き出しました。


中国で唯一の投資専門紙である《第一財政日報は、24日、新疆ウイグル自治区ピチャン県にある原油備蓄基地で原油の注入が始まったと伝えました。今のところ、基地の容量は100万立方平米しかないが、最終的には800万まで拡大する計画であり、また、注入する原油はカザフスタンから輸入したものです。


世界石油会議中国委員である立滇氏は、《第一財政日報》記者のインタビューに対して、「将来的に原油価格が$100/バレルを超えるレベルまで戻る可能性は非常に高い。現在の40ドルを下回る価格は特殊なケースで、今、国家備蓄を大規模的に増やす好機です」と説明しました。

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2008年12月25日 (木)

ぼーっとする時間がなくなった職場=我以外皆師⑧

我以外皆師⑧

「ぼーっとする時間がなくなった職場」

昔と比べて違うのは職場でぼーっとする時間がなくなった」と野田正彰氏、日経新聞7月24日より。

また「笑顔を絶やさないなど感情にかかわる労働も過剰になりつつある」とも氏は語る。 これは飲食店や中古の本屋に入るといきなりというか決まり文句で「いらっしゃいませ、こんにちわ」と連呼されることを言っているのだろう。

最後に野田氏は「世界一位二位を争う経済大国志向はやめて大きくはなくとも国民が幸せな国へとの新しいプランを、労働時間を短くするワークシェアリングも欠かせないとしている」。

だが日本の一人当たりGDPは1位どころか既に世界19位へと落ちている。購買力平価ではもっと下位に下がるだろう。円高の影響もある。円高不況を抑えるためにこれまで何度も財政出動し財政赤字は世界でダントツとなった。表面の失業率は高くないがそれは失業手当の期間の短さと派遣の多さによるものだろう。円高の影響はいろいろある。野田氏は7月に最近の派遣解雇問題を予想していたようだ。

 私がリタイアーする直前の2000年ごろからコンプライアンス、ファイアーウオール、個人情報の管理厳格化が叫ばれ、社内へ入るには暗証番号やガードマンのチェックが入るようになった。検査マニュアル、なんとかマニュアルが増えた。大事なことだが、私には息苦しくなっていった。ムダ排除、規律厳格化ばかりでは心が疲れてしまう。

 為替取引も集中して取引した後は誰に気兼ねすることなくリラックスして欲しい。でも今の銀行のディーリングルームではいびきをかいて寝ることも出来ないだろう。為替ディーラーは時間で雇われているのではない。

「野村雅道のデイトレ朝の作戦会議」FXマガジンにて毎日 執筆中!


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2009年豪ドル見通し:ラッキーカントリーの津田さんへ 野村

「2009年豪ドル見通し:ラッキーカントリーの津田さんへ 」野村

 メリークリスマス

豪ドルの長期見通し大作ありがとうございました。

夏のクリスマス良いですね。ゴルフもただですか。もともとただに近いゴルフ料金ですね。

 先週東京在住のご令嬢にお会いしました。親子ともども為替の仕事とはさすがです。物価の話をしましたがやはりオーストラリアは原料、素材、食料などが安く、加工品が高いと言っておられました。ラッキーカントリーと言われているがごとく、何でも地面を掘れば出てくるし、土地が広く農業、牧畜も出来て豊かな自給自足経済では日本のような加工生産はやらず海外から製品を買うのでしょう。

 最近アマゾンの海外版で海外のオンラインショッピングサイトを研究しています(米国、中国など)。オーストラリアでも日本人向けのショッピングサイトを立ち上げれば飛躍するんじゃないでしょうか。円高を利用する人もいるし、豪ドルのまま決済したり。グローバルの時代になぜ日本の高い商品ばかり買っているのか。日本の一人当たりGDPは19位に落ちました。消費税増税、貿易黒字大幅減もあり日本人の可処分所得が減少するなら海外の優良で安い商品をオンラインで求める動きが出てくると思います。JAMS TVでやってください。http://www.jams.tv/

成功すればオーストラリアンドリームを成し遂げたサカタのライスクラッカーせんべいのような大富豪になるんじゃないでしょうか。でも個人が輸入しても500%とか高関税かけられるのでしょうか、それが心配です。

ではではラッキーカントリーに住む津田さんに乾杯、メリークリスマス。

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追伸:津田

  みなさんMerry X'mas!!!!

今日の”2009年豪ドル見通し”でチャートがうまく貼れず別送(?)いたします。投稿は"老人の特性"を生かして朝6:00am(Syd time)には終わっていたのですが、、

ところで今日は記事を書いた後早朝から こちらではChristmas Day にゴルフ場をただで開放してくれるコースが結構あります。もちろんプロショップもレストランも全部閉まってますが「やりたければ勝手にやっていいよ」スタイルでvery welcome!!

それでは、今年もあとわずか。

Merry X'mas again!!

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(豪ドル米ドル2007-2008)

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(豪ドル円2007-2008)

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(米ドル円2007-2008)

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(米ドルインデックス)

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(各国政策金利)

「Joeの豪ドル道場」FXマガジンにて毎週 月・水・金 執筆中!


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2009年豪ドル見通し:津田

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(豪ドル米ドル2007-2008)

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(豪ドル円2007-2008).

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(米ドル円2007-2008)

2008年豪ドル相場レビュー

毎年この時期になると翌年の豪ドル見通しを長年書いてきたが、激動の2008年も幕を閉じるにあたり感慨深いものがあると同時に、今年の相場に対して異質感を覚えるのは私だけではないであろう。それほど今年の相場は暴力的であり、かつ人の恐怖心理を揺さぶる展開であった。また従来の平時における種々の相場変動要因の分析はあまり意味をなさず、キーワード“リスク回避”の“高まり”と“後退”が日々の主たる相場変動要因という極めて変則的な相場展開であった。

今年の相場をレビューする上で、やはり昨年夏のサブプライム住宅ローン問題発覚時に戻る必要があろう。というのは米国を初めとする先進国は、昨年年明け以降も順調な景気拡大を続けていた。世界経済は2003年以降実質4%超の高成長下にあり、これは30年ぶりの良好な成長と言われていた。それが昨年夏以降、一転して先行き不透明感が強まった。それまで住宅ローン債券などの証券化商品をはじめとする米国の金融資産に向かっていた投資資金が米国を離れてドル安が加速。.原油・金などの実物資産、高金利通貨、.アジアを中心とした新興国株式、等の価格が急上昇した。今年年央にかけては金融不安が強まる一方、エネルギー価格高騰から各国ともインフレ懸念も並存するという困難な局面となった。今年3月に金価格は1011.25ドルの高値を付け、原油価格は7月に1バレル147.27ドルまで上昇し商品先物インデックス(CRB)は7月に史上高値473.97.まで上昇。この原油高の背景は新興国の高度成長を受けた原油需要の拡大という側面もさることながら、米国の金融資産を離れたリスクマネーの流入の影響が大きいであろう。景気先行き不安にもかかわらずRBAは今年3月に7.25%に政策金利を引き上げを余儀なくされる。この商品相場上昇と高金利を受けて豪ドルは7月に変動相場以後の最高値0.9848、対円でも104.47円を付けた。(史上高値は昨年10月の107.87円)しかしその直後から市場は急変する。つまり米国における金融不安の急激な悪化である。米政府系住宅金融機関(GSE)や米系証券会社、シティーグループなど大手米銀、AIGなど矢継ぎ早に問題金融機関がクローズアップされ、ついに9月にはリーマンブラザーズが経営破綻する。かかる状況下リスク回避の動きが急激に強まり、今まで資金の受け皿となっていた高金利通貨、商品相場などから資金が一斉に流出。10月に豪ドルは20034月以来の安値0.6009、対円では55.20円の史上安値と、7月の高値からまっ逆さまに“暴落”する。相対通貨として買われたのは米ドルと円。過去数年にわたり高金利通貨、新興国アセット投資のための低コストファンディング手法であった“円キャリートレード”の強烈な巻き戻しが入り米ドル円は100円を割って下落。一方金融不安の欧州への広がりを懸念したユーロなど欧州通貨売り、米国企業・米系ヘッジファンドなどの海外リスク資産売却/本国への資金還流の動きが激化し(これは1995年のドル円79.75円時に日本でも見られたリパトリ)ドル高、円高が現出した。その後米国における金融安定化法案の成立、度重なる国際会議、各国協調利下げ、各国中銀のドル資金の市場への供給、各国の景気浮揚策等の実施によりさすがにリスク回避の動きも若干収まって年末入りとなった。しかし金融危機は最悪期を脱したようにも見えるが影響は急激に各国の実体経済に波及してくる。特に米国では基幹産業である自動車産業が破綻の危機に瀕し、結局今月自動車メーカー救済内容(年末資金のつなぎ融資)は発表になったものの根本解決はオバマ次期政権に投げられた格好。むしろ12月はFRBが再度利下げして実質ゼロ金利政策となったことから米ドル売り戻しが強まり豪ドルも一時71セント台、63円台まで値を戻した後68セント台、61円台に小緩んでクリスマス休暇入りとなった。

2009年豪ドル相場見通し

☆キーワードは米ドル動向、世界経済(特に米国と中国)、リスク回避

1.       メジャーシナリオ―年前半は軟調、年後半は堅調を取り戻す

予想レンジ: AUD/USD 0.6000-0.8000 AUD/YEN 55.00-80.00

年前半は各国景気後退局面が継続し、商品相場も軟調推移。RBAは金融緩和を継続し豪ドルは頭の思い展開が続く。しかし米国はオバマ新政権の下で政治・経済を刷新させ、年央以降は徐々に米国・世界経済に回復の兆しが現れる。RBAも金融政策をニュートラルに戻す。来年後半にはリスクアセット投資の動きが見え始める。

2.  リスクシナリオ(サブシナリオ)―豪ドル一段安

予想レンジ: AUD/USD 0.4000-0.7000 AUD/YEN 30.00-65.00

米経済は破綻に。世界経済は更に悪化し商品相場は続落。リスク回避の動きが更に強まり豪ドル投資は消滅。

(サマリー)

一連のサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機・経済危機により失われた資産価値は何十兆ドルに上るであろう。まさに銀行融資にレバレッジを効かせた投資スキームにより損失が拡大したものである。したがって銀行融資基準、リスク管理が厳しくなったサブプライム後の市場において、サブプライム前のようなレバレッジを効かせたハイリスク投資が行われる可能性は激減。失われた資産規模は二度と戻らないであろうし資産バックのリスク投資も従来のスケールとはならない。特に世界経済の更なる悪化が予想される来年前半はリスク投資どころではない。上記リスクシナリオのケースは米国の財政赤字が制御不能となり、双子の赤字という懐かしい言葉が復活。海外からの赤字ファイナンスができない事態となり米国自体がデフォルト宣言することになる。当然米国の購買力の恩恵に預かってきた中国はじめ諸外国の経済は疲弊する。

しかしながら世界中瞬時に情報を共有できる今日、国際協調のセフティーネットの発達もあり最悪シナリオに陥ることはないであろう。むしろ今年各国が行った金融緩和、財政出動の効果が年後半に徐々に現れ、市場の混乱も収束に向かうのではないか。リスク値の増減が豪ドル相場を支配する味気ない展開が来年も続きそうであるが、従来より存在意義が薄れた各項目別に見てみよう。

(米ドル相場)-長期下落傾向。しかし暴落はない。

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上図米ドルインデックスに見られるごとく、米ドルは長期的に緩やかな下落基調にある。特に1999年のユーロ発足以来そのハードカレンシーとしての負担を軽減しつつある。今年3月のIMF外準報告によると外貨準備における米ドルの比率は63.9%と過去最低。この傾向は今後も続こう。市場が平時に戻れば通貨分散投資が活発化して米ドル安/豪ドル高。市場が異常時になれば、再度米ドルに資金還流で米ドル高/豪ドル安。またトップのチャートでも分かるように豪ドル/円の大きな動きは基本的に豪ドル/米ドルの動きより決まる。平時に戻れば再び円キャリートレードにより豪ドル高/円安となる。

(世界経済)

昨年は前半の稼ぎがあったため世界経済は5%の成長。しかし最新の国連の発表では2008年世界経済の成長予想は2.5%、2009年は1.0%の実質成長に鈍化する見込み。2009年国別GDP予想では、米国-1%、ユーロ圏-0.7%、日本-0.3%、中国7%、豪州1.5%とかなり厳しい。しかし今年の成長予想が何度も下方修正されたように、来年についても逆に上方修正の可能性もあろう。悪い数字を織り込んだ後には、むしろ少しでも強い数字は目立つものである。

(豪州経済)

2003

2004

2005

2006

2007

2008(予想値)

2009予想値)

GDP(%)

3.0

3.9

2.9

2.7

4.3

1.5

1.5

昨年は資源高による外需と、個人消費も底堅かったこと、更には鉱山中心に民間設備投資が旺盛であったことからGDP4.3%を記録した。しかし今年は世界的な金融危機・経済危機の影響や資源価格の下落から輸出が減少していること、個人消費と住宅部門低迷、更には雇用不安などもあり、RBA11月の四半期金融政策報告でGDP2.0%から1.5%に引き下げた。来年についても、世界経済の回復の遅れや中国経済の低迷から商品相場軟調が継続する可能性が懸念される。豪ドルは世界経済のバロメーター。世界経済が順調のときは豪ドル堅調。後退のときは豪ドル軟調。

RBAの金融政策、金利格差)

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サブプライム震源の米国は昨年9月から利下げを実施していたが、ECBが今年7月まで、またRBAも3月まで”利上げ”を実施したのがうそのよう。当時は景気後退懸念よりもインフレ懸念が強かったのである。現在日本と米国が実質ゼロ金利政策。スイスが0.5%、欧州が2.5%、英国が2.0%と各国ともドラスティックな利下げを実施したが、今後更なる利下げ余地は減少し、来年景気が思惑通りにピックアップしない場合の金融政策面からの手詰まり感が指摘される。豪州は現在4.25%と史上最低水準にあるがまだ他国比割高で、RBA筋によると3.75%程度までの利下げはありそう。各国金融緩和前と現在の豪州との金利格差を見てみると:

日本

米国

欧州

英国

NZ

金融緩和前

+6.75

+1.0

+3.0

+1.5

-1.0

金融緩和後

+4.15

+4.0

+1.75

+2.25

-0.75

豪ドルは金利差が拡大した通貨(ポンド、NZドル)に対しては強含みに、逆に縮小した通貨(円、ユーロ)に対しては弱含み推移しており、金利格差を反映した理論通りの動き。例外は豪ドル/米ドルである。金利差から見れば豪ドルは対米ドルでアンダーバリューになっていると言える。

RBA9月から12月まで4回連続3%の利下げを行った。しかし200112月に景気後退から4.25%まで利下げしたときも5ヵ月後の20025月に利上げに転じており、臨機応変に対応している点は留意すべきである。

(商品相場)

今年7月に商品先物インデックス(CRB)は473.97の史上高値を付けたが、その後世界景気後退懸念の高まりから原油は147ドル台から一時33ドル台に暴落。その他非鉄金属類など主要品目の価格も値を下げCRB2152002年以来の安値に急落している。また投機の対象とはならない石炭・鉄鉱石価格については、原料炭に付いては今年は昨年の実に3倍、燃料炭も2倍に、また鉄鉱石も65%上昇したが、来年は大幅に価格ダウンが必至とのこと。来年の商品相場の鍵を握るのはやはり中国。中国の過去30年間のGDP平均は9.7%程度であるが、これが7%に落ちた場合のインパクトは大きい。

以上、各項目共に豪ドルサポート材料が今のところ乏しいが、むしろ今年の豪ドル下落の背景を物語っており、市場が悪材料を早めに織り込む場合にはむしろ、予想よりも早い時期に豪ドルのリバウンドを見る可能性もあろう。

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これ以上やっても抜きん出ることはできません。だから勉強を捨てました

我以外皆師⑦

「これ以上やっても抜きん出ることはできません。だから勉強を捨てました」

中学生の頃イチローはいくら勉強をしても学年で7番になれても1番になれなかった。野球は適当にやっても一番になれた。それで勉強を諦めた。(イチロー252のメッセージ、ぴあ)

 得意なもの、得意な通貨、得意な期間でやりたい。

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2008年12月24日 (水)

ディフェンシブ株わかりました、為替のビッグプレーヤーです。

かかしさま

 ディフェンシブ株勉強させて頂きました。日本は不況=円高という他国とは異なる現象を起こすのでより有利ですね。相場が安定しているなら大量購入して配当だけ狙っていくのもいいのでしょうか?電力ガスの優待券はないのでしょうか?

 ディフェンシブ株を意識したのではないですがアステラスやマックを持っていました。ミニバブルでも余り上がらなかったですが、今年の下げでも小動きでマックなどは少し上がっています。でも吉野家は半分以下になっています。難しいですね。

 電力、ガスなどは為替ではドル買い、外貨買いで出てきます。円高の時は数年物の長期先物予約をとることが多かったですが取り過ぎると行政指導のようなものがあったようです。もっと円高になった時に公共料金の値下げが出来なくなるからという理由でした。

1985年にドル円が1ドル200円を割る時には長期先物輸入予約を取りすぎて5年後に大損をした会社も幾つかあったようです。輸出も輸入も円高で損をしたのでした。

ではまた宜しくお願い申し上げます

 また教えてください

野村

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ゼロ金利の先は?:水谷

Hola!

日米がゼロ金利もしくはほとんどゼロ金利と言って良いような金利としました。米国は100年に一度の景気後退局面と金融危機が重なり、FRB(米連邦準備理事会)と財務省一体となった景気政策の取り組みとなっているようです。来年1月20日にはオバマ次期大統領がやっと就任することになります。経済の舵取りはブッシュ政権のポールソン財務長官からガイトナー新財務長官にバトンタッチとなります。一時期日本に滞在されていたとのことで、日本通との話しですが、どうでしょうか。ニューヨーク連邦銀行総裁に就いておられたとのこと、ベアスターン破綻、リーマン破綻、AIG救済、投資銀行の商業銀行転換、商業銀行の合併と修羅場を経験されている。そして46歳と私などより遥かに若い世代の登場と、何かと期待が大きい。政府の発足当時は、どうしても指導力が未知数であり、期待度が高い。オバマ次期大統領は、民主党の新政権、アフリカ系初の大統領ということで新鮮さがあります。しかし、目の前に立ちはだかる壁は高い。1兆ドル規模の景気刺激策を打ち出し、公共事業にお金を重点的に配し、300万人の雇用を創出すると大見得と切っています。筋書き通りに行けば、21世紀の一大金融危機、大恐慌を乗り切ったアフリカ系大統領として教科書に登場となります。しかし、上手く乗り切れなかった場合は、財政赤字を膨らませ、バランスシート上に住宅ローン担保証券、資産担保証券が、市場価格の下落することにより不良債権化してしまいます。米国の信用失墜との可能性があります。米国自体を悲観的に見たくはありません。住宅市場が好転してこないことには。2009年第3四半期には本当に経済成長率はプラスに転ずるのでしょうか。本当に6ヶ月で景気が回復する兆しが見えてくるのでしょうか。私は悲観的な見方です。そして、ここ1ヶ月の景気の落ち込みはひどいものです。

日本もここ1ヶ月の雇用の悪化の報道を見ていると景気悪化の落ち込みは酷いものです。トヨタが1兆円の営業利益を出していたところ、一転赤字予想です。円高、米国販売の不振が原因というのですが、その予兆はあったわけで、どのように対策を打っていたのか、どうにも疑問を持ちます。内部留保がたっぷりあるようで、雇用対策に回せないものか、経営者の資質を疑ってしまいます。株主ばかりに目が行く欧米流の経営体質に、昔からの家族的な日本経営の良さは失ってしまったのかと、どうにも分かりません。政治は国民に目が向いていないのか、民主党も自民党化してしまったのか、1日数億円の国会運営経費がかかることを分かっていらっしゃるのか。日本の政治に対する疑問が膨れ上がります。国民の安全と生活を守るのが政治家の役目ではないのでしょうか。日本では、政治家が、Law makerという言葉を認識されていないような気がします。直ちに対策を打つ、つまり、法律を変えてでも景気対策を打たないといけない。

偉そうなことを書いていますが、数字としての経済はどんどん悪化していて、茫然自失の状態です。そんな中で今後も悲観的で、ドルは来年も信頼をなくすような予感がします。為替は対する国との経済力、政治力の比較で動くのですが、対する日本、欧州の国々も悪いようです。そこでいち早く抜け出した国が、通貨でもいち早く強くなりそうです。それは、やはり米国かも知れませんね。悔しいですが、あの国は潜在能力が凄い。一致団結する力は相当強力です。そして金融市場もそのように思っている節があります。アメリカンフットボールの第四クォーターでの2ミニッツウォーニング(2 minutes warning )からの逆転タッチダウン的発想があります。オバマ次期大統領がクォーターバックとして縦横無尽に走ってタッチダウンパスと最後の勝負に出て、アメリカンヒーローとなるとのシナリオです。第3四半期前に何らかの経済復活の数字が出てくれば、ドルの信頼性が復活してくる可能性があります。

ドルインデックスは最安値77.681218日)につけましたが、現在は81.10近辺までリバウンドしています。やはり薄商いの中、ユーロは利食いのドル売り、ポンドはやはりポンド先安感が強いようで、シカゴ筋もポジションはそのままという感じです。円は先高観が強く、まだ円ロングが残っているようです。ユーロ/ドルのポジションが消え、ポンド/ドル、ドル/円のポジションが残っているようです。薄商いの中、ポジション整理と短期筋の主戦場となった先週の様子で、ちょっとオーバーリアクション気味と思います。本来の流動性があれば、84.00近辺で推移しているのではないかと推測します。本格的なドル売りは来年からではないのでしょうか。そして、いつになるか分かりませんが本格的なドル買いが、その後には待ち受けていると期待するところです。クリスマスの夢物語です。

神のみぞその筋書きが見えない状況で、取りあえずはクリスマス休暇をゆっくりと、のんびりと過ごしましょう。

スペインでは、クリスマスツリーとサンタクロースという米国、北ヨーロッパのよく見掛ける風景ではなくて、より宗教的です。当方の三賢人(Los Reyes Magos)が馬屋で生まれたキリストの誕生を祝う様子の風景というか、飾り人形でその場面を再現します。Melchor, Gaspar, Baltazarはラクダに乗ってそれぞれの国からくるのですが、一人は黒人のようです。マドリッドやバルセロナをこの時期ウィンドーショッピングをするとよく見掛けます。クリスマスは16日まで続きます。最終日にはパレードが行われ、スペイン各地で当方の三賢人のパレードが行われます。スペインの子供たちはクリスマス最終日つまり16日にクリスマスプレゼントをもらうことを楽しみにしています。

それでは、良いクリスマスイヴをお過ごしください。

Feliz Navidad!

水谷

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外貨投信残高急減

「外貨投信残高急減」

 2000年から2007年のドル安円安(すなわちドル円は小動きであったが、クロス円が大幅上昇、ユーロ円が100円から160円、豪ドル円が50円から100円、NZ円が40円から90円など)を支えていたのは外貨投信残高の急増が背景にあった。2000年の外貨投信残高は2兆円で投信全体の残高の4%であったがその後は200712月には36兆円、投信残高の45%まで占めるようになった。7年で34兆円、毎年約5兆円増加して円安を支えていた。今年のクロス円の円高は円キャリーの巻き戻しと言われているが、相場の動きが良くわからなくなると海外要因としがちである。ヘッジファンドが売ってるの買っているのと便利に使われる。

 さて今年は8月までは外貨投信残高は35兆円程度で横ばい推移していた。この横ばいの動きもさらなる外貨投資意欲が減退していた一つ証拠だが9月からは急速に残高が減少し始め30兆円、10月が23兆円、11月が22兆円となっている。円高を進めたのは海外の円キャリーよりも国内の外貨投信解約が主役だったのではないだろうか。引き続き月別に発表されるこの残高を追っていきたい。

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メルマガのサンプルです:野村&津田

「本日発行のメルマガサンプルです」

読者の方から、メルマガの内容に関してお問い合わせをいろいろといただいております。

本日発行のメルマガをサンプルとして添付しますのでご高覧ください。

「野村雅道のデイトレ朝の作戦会議」
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「野村雅道のデイトレ朝の作戦会議」は、本日の出来事を時系列で重要なポイントを整理利しています。
早朝より準備した私自身のトレード戦略を公開したものです。

「JOEの豪ドル道場」は、シドニー在住のファンドマネージャーの津田さんが、日本ではなかなか入手しづらい現地の生の情報をもとに長期・中期・短期の具体的な戦略をまとめたもので、豪ドルを取引するにおいて最高の情報です。

いずれもPDFファイルでの配布となります。
日々のトレード戦略のお役に立てれば幸いです。



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後悔に二つあり(我以外皆師)

「後悔に二つあり」(我以外皆師⑥)

*利食いが早すぎて儲けそこなった後悔は笑って見過ごせるが

*欲に迷い利食わずにいてその後反転し損金になった時の後悔は嫌な気分、心労を残す後悔でありやってはいけない。

本間宗久相場三昧伝より(投資レーダー社)

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2008年12月23日 (火)

2009年を展望してみる:竜河

2009年の足音が聞こえてきましたが、どのような年になるのでしょう。

 

さて、人の手によるものを除けば、世の中にまっすぐに伸びるものはないそうです。その意味では、今年1年ベアマーケットに支配され続けてきた株式相場は、これからも下落し続ける可能性が低くなったと言えます。

 

その1つの理由はアメリカにあります。来年1月、アメリカで16年ぶりに共和党ブッシュ政権から民主党の“改革新人”への政権移譲が再び行われます。


  では、92年の秋から93年春にかけて、ブッシュパパからクリントン氏へ政権交代が行われた際、NY株価はどう動いていたのか、答えは下のチャートのように、ボトムを付け反発し始めたことです。


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無論、来年春先までの米株価動向はオバマ政権の出来に大きく影響されます。オバマ政権の政策能力と米国民の辛抱強さでシナリオを整理すると、以下のようになります。


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こうして見ると、オバマ政権の発足に伴い、とりあえず、株価が一旦リバウンドする可能性は大きい。

オバマ政権にとって、最初の試練はビッグスリー対策でしょう。ブッシュ米大統領は19日、GMとクライスラーに最大174億ドル(約15000億円)にのぼるつなぎ融資を発表しました。しかし、174億ドルではとても足りないため、結局、ブッシュ政権がしたのは問題の(オバマ次期政権への)先送りです。オバマ政権にとって、ビッグスリーを完全に救済した方が良いのか、それができるのか、あるいは、救済を諦め市場に任せた方が良いのか、難しい決定に迫られます。

 

また、来年になれば、マーケットは幾分冷静さを取り戻すでしょう。今年は洪水続きの1年でしたが、来年に洪水がまたやってくるにしても、一部では陸地が現れ、洪水後の惨状があらわになると同時に、どうすれば再建できるのかとある程度見当がつきます。これは、株式投資家にとって、どのセクターが実態に比べ売られすぎ、どのセクターがこれからも沈没し続けるのか、ある程度見分けができることを意味します。

 

来年の1つ大きな地殻変動は、米国債市場で起こるでしょう。

 

先日、筆者は、米国債について、下落一方の通貨で発行される債券を、一体、誰がこの超低金利で買い続けるでしょうと質問しました。

その答えの1つは中国政府です。米財務省が発表した10月の国際資本統計によると、10月末時点の米国債保有高は、中国が659億ドル増(日本は123億ドル増)の6,529億ドルで、2カ月連続首位でした。

しかし、昨日のロイター報道によれば、中国の10月末の外貨準備高は9月末に比べ約155億ドル少ない18900億ドル以下となり、0312月末以来、410カ月ぶりに減少しました。

 

また、オイルダラーの縮小も始まりました。

例えば、先月24日、ドバイ首長国が、政府債務100億ドル、政府系企業700億ドルで計800億ドルの債務があり、借入によって進めてきた大規模開発見直しの可能性を表明しました。

 

こうなれば、いよいよ、アメリカは諸外国政府が為替介入し、そこから得たドルをアメリカに還流することに期待せざるを得なくなります。さて、日本政府はどう動くでしょう。

 

****

前回コメントのフォローアップ:

1、日経が底堅い動きになる ⇒ その通りになりました。

2、ドル円のクラッシュが起こらない ⇒ その通りになりました。

3、石油価格は反発のきっかけ待ち ⇒ さらに下落しました(暫くの辛抱が必要?)。

 

 

では、皆さん、良いお正月をお迎えください!

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経済指標20%超で景気対策&利下げが必要な中国

「最近の中国事情=経済指標20%超で景気対策&利下げが必要な中国」

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2005_07170033 2005_07170057本日は中国株が反落し上海総合指数は2000を割った。今年5回目の利下げは下げ幅が十分でないということで失望となった。市場は強欲である。

既に一連の11月経済指標が発表されている。11月CPIは前年同月比では+2.4%で10月の+4.0%より低下し利下げ観測が出始めている。11月小売売上は10月の+22.0%(前年同月比)より低下して+20.8%、11月鉱工業生産は10月の+8.2%に対し+5.4%と伸びを縮小した。1-11月固定資産投資も1-10月の+27.2%に対し+26.8%と低下した。他国から見れば羨ましい数字だがやはり伸び率は低下し、2009年もこのままでは雇用安定の為の条件である8%成長達成は難しいとする見方が増えている。

 世銀の2009年成長見通しは7.5%だがIMFは5%にまで下方修正した。本ブログの竜河さんは6.5%である。
中国政府は4兆元財政出動を始め利下げ、減税、規制緩和など対策を打ち出し8%以上の成長を目指している。世界経済の原動力の中国が減速すれば豪やNZ、日本も大きな打撃を受けるだろう。

 温家宝首相は「景気刺激策は終わったのではない」と追加対策も示唆している。胡錦濤国家席は雇用は深刻な状況にあるとしている。

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野村さんの為替どころでない動きの商品相場:津田

いやあ、今年になってからの金価格の動きも野村さんおっしゃるように半端ではなかったですね。昨年のサブプライムローン問題が表面化するまで1オンス700ドルが抵抗線でしたが、表面化後は米ドル安とともに、根強いインフレ懸念から一気に800ドル台に上昇し、ベアースタンズ問題が表面化した3月に金のフューチャープライスは実に1011.25ドルの史上高値を示現します。しかしその後サブプライム問題が未曾有の金融危機、経済危機に拡大するに及んで、もはや金投資も避難先とは認定されず、世の中のリスクアセットがすべて下落する流れにのまれて金価格も700ドル近辺に下落したわけですが、やはり米ドル先安感があるのか下げ止まっています。香港筋の情報によるとFFレートがゼロになったため、アビトラージに関わる金の空売りの買い戻しも出ていたようです。いずれにしても過去3-4年安定的な金の投資元であった欧米の年金筋による金投資が復活するにはまだかなりの時日を要する見込みです。豪ドル=ゴールドと言われるほど相関関係の密な豪ドルの先行きを占う上でも金価格の動向は気になるところです。

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為替どころでない動きの商品先物。CFDも始動

「為替どころでない動きの商品先物。CFDも始動」

 2000年頃であっただろうか、商品先物の会社の方がFXを始められるということで銀行に研修に来られた。暫く経ってからの感想は「為替って余り動かないですね」であった。為替と比べれば商品の市場は薄く、ストップ高、ストップ安が繰り返されるほどボラティリティーが高いということであった

その時は自分が商品を取引するのでもなく余り気にしていなかった。その後「金」取引に手を出したり南アフリカランドリポートを書くようになってより商品先物の動きを追うようになっていって先の商品先物会社の方の言葉がよくわかるようになっていった。また同じ貴金属価格でも金とそれ以外の商品の価格の動きも大きく違うことがわかった。

南アランドを取引する上で南アフリカで生産される貴金属価格の動きも追っている。金、パラジウム、プラチナ、銀などだ。今年半ばでそれぞれ1000ドル、600ドル、2200ドル、20ドルの高値をつけてからは世界経済の減速でそれぞれ反落している。ただ金と他の3つの貴金属の価格とはその動きに大きな違いがある。現在はそれぞれ850ドル、170ドル、850ドル、10ドルだが金がその下落幅を20%程度にとどめているのに対し、パラジウム、プラチナ、銀は50%以上の大幅下落となっている。それは1バレル140ドルから30ドル台へ急落した原油価格にも言えることだ。

金との違いは金以外は工業製品に使われるものであり、景気減速が影響しやすい。金は工業製品以外でも宝飾品、あるいは通貨の代替品としても、いや通貨以上の価値が認められ世界のどこでも通用する、使えるからだろう。現在はドル不安だが他の通貨も円以外は弱く、その不透明さも金選好の要因となっている。また保存していても毀損することがないことも金の強みだろう。

 などといろいろ商品を勉強しそのVERY VOLATILEな動きに感動している。また
金融市場ではCFD取引も始まっていることもさらに興味を掻き立てられるところだ。本ブログでも竜河さんを中心に商品を語ってもらう予定である。

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2008年12月22日 (月)

こんな小さな貿易黒字はみたこともない

こんな小さな貿易黒字はみたこともない=1979年、1980年の第二次石油ショック以来

11月貿易統計は2234億円の赤字となった。これで1-11月の黒字は2.316兆円となり昨年1-11月は7.754兆円であったので70%減となった。

 私が物心ついてからというか為替を始めてからは日本の貿易黒字は毎年10兆円内外であった。1985年から10兆円を割った年は3年あったがそれは8兆円、9兆円であったので今年はおそらく3兆円以下、場合によっては2兆円以下と異例の小さな黒字となってしまう。1979年、1980年の第二次石油ショック以来の小さな貿易黒字だ。

 また中味を見れば11月では昨年同月より輸出で2兆円程度(26.7%)、輸入で1兆円程度(14.4%)減少している縮小均衡型となっている。

ただこれは今年だけの問題ではない気がする。中国東南アジアが日本の輸出の肩代わりをしていることは明らかである。もちろん日本の技術力があれば心配ないという意見もあろうが、基本的生活に必要なものは特殊技術が必要なものばかりではなくやはり簡単に大量生産できるものだろう。

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不況に負けない元気な株(その1)の追加資料

「かかし」です。

さきほどお送りした記事のなかで、鉱工業在庫循環モメンタム(逆数)と東京電力株の比較をしたものがありましたね。景気が悪くなると、株価が元気になるという関係を示したものです。

その図でも連動性が見えるのですが、ご参考までに、鉱工業在庫循環モメンタム(逆数)と電力ガスセクター全体の株価との連動性を示したグラフをお送りします。

東京電力の株価だけで見ると、会社独自の理由での株価変動が加わりますので、こちらほうが面白いかもしれません。だたし、この図は大学での講義資料としていつも使っているもので、少々古いですがご勘弁ください。

Fxshonan00005_2

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不況に負けない元気な株を探し出す(その1) 電力株

「かかし」です。

「嵐の船出」をして、はや1ヶ月。まだ嵐の中です。長いですね。

ところで、日本には3000を越える銘柄が上場されています。多彩な顔ぶれで、実に千差万別な個性を楽しむことができます。

そこで、今回から数回にわたって、嵐にもめげない元気な株を探し出してみたいと思います。次のグラフを見てください。ここに示した銘柄が何だかわかりますか?

                                          

Fxshonan00003_4

答えは東京電力。このように、株式市場の下落に影響を受けず、時には逆行高をする傾向のある株をディフェンシブ株と言います。「守りに強い」株です。

電力株が逆境に強い理由をいくつか挙げてみましょう。(1)公益事業で不況下でも収益が安定している、(2)原燃料コストが低下するケースが多い、(3)金利低下で金融コストも低下する傾向がある、などなど。ただ、難しく考える必要はないでしょう。不況に強く、株式市場の下落局面でも堅調な株価を維持する傾向があるとだけ頭に入れておけば十分です。

それでは、景気と電力株の関係に焦点を当てて、もう少し詳しく見ておきましょう。景気の指標として用いるのは、もう何度かお目にかけた鉱工業の「在庫循環モメンタム」です。この指標が上昇していれば景気回復、下落していれば景気悪化です。

                                      Fxshonan00001_3      

このグラフから、景気と電力株が逆相関の関係にあることがお分かりいただけますね。もっとも、このままではちょっと見えにくいかも知れないので、景気の指標を「ひっくり返して」みましょう。つまり、上昇が景気悪化、下落が景気改善とするわけです。

                            Fxshonan00002_3 

このグラフが教えてくれることは、景気が悪化する局面では電力株を買っておけば良いということです。

ディフェンシブ株には、電力のほかにもガス、食品、医薬品、小売など数多くあります。もちろん、これらの分野にあるもの全てがディフェンシブというわけではありません。注意深く、探し出す努力が必要です。これも株式投資の醍醐味のひとつでしょう。

ディフェンシブ株を投資対象リストに加えておけば、株式の市場の下落局面を恐れる必要が薄れてきます。実は、「信用売り」という手もあるのですが、それはともかくとして、ディフェンシブ株は嵐を乗り切るために欠かせない装備のひとつであると言えそうです。

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2008年12月21日 (日)

FX会社ご紹介「外為どっとコム①」

FX会社ご紹介「外為どっとコム①」

 1998年4月の外為法改正でFXが始まった頃からFX取引の詳細を調べていたが、銀行の第一線でディーリイングをやるのとほぼ同じ環境で出来ることがわかった。また外貨債券や外貨預金での外貨投資を行うよりより効率的で高利回りの取引が出来ることもわかってきた。すなわちFXでデイトレも長期的な運用も可能ということがわかった。

 いつでも銀行を辞めて自分のペースで仕事、運用が出来ることはわかっていたが実際に銀行を辞めたのは4年後の2002年であった。外為どっとコム社に口座を持ったのはその年の後半であった。同社の画面をクリックすると初ディールは同年12月10日豪ドル買い円売りでレートは69.52であったその後豪ドルは107.79へ上昇し今年は54.96まで下落し現在は60円近辺だ。昔からの数々の取引を一瞬にして見ることが出来るのは取引の反省にもなるし税務書類を作成するにも便利だ。

 口座開設以来6年経っている。開設時でもそのスペックには満足していた。銀行のディーリングルームに限りなく近い情報が得ることが出来た。リアルタイムレートにロイターのニュースを見ることが出来た。これで十分だった。チャートは以前から手でつけていた。

 その後はロイターのニュースが手動更新ではなくリアルタイムになりチャートもFXVOICEというシステムで見ることが出来るようになった。ローソク足、移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンド、また時間軸でも分足から年足まで見ることが出来た。また私がまったく知らなかったチャートまで含まれていた。

 2002年の状態でも私にとっては何とかなるスペックであったが次々とニューバージョンが開発されて使い勝手が良くなっていく。いまや銀行よりも良いディーリング環境となっているのではないかと思っていたらさらにそのチャート「ネクスト チャート」が12月27日からグレードアップされるということで楽しみにしている

野村

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二大政党への産声=南アフリカ:野村

「二大政党への産声=南アフリカ」

 昨年は豪で11年続いたハワード保守党政権がラッド労働党政権へ、11月は8年続いたブッシュ共和党政権からオバマ民主党政権へ、NZは9年続いたクラーク労働党政権よりキー国民党政権へ移行した。それぞれ二大政党がけん制しあってバランスよく政権交代となっているが、問題は南アフリカである。

94年のマンデラ大統領誕生までは黒人の政党ANCが一致団結してアパルトヘイト政策を行う白人の国民党政権打倒を目指してきたが、その目標を達成して15年経ち、今度はANCが分裂し始めている。成長促進派のムベキ派と貧困層重視で過激な支持者までいるズマ派に分かれている。長い目で見れば健全な分裂ということになるだろうが、なにぶん民主主義に移行してまだまもないことから暴力事件を含めて紆余曲折があるだろう。ジンバブエのような白人追い出しをするようなマンデラ政権の誓いから離反することはないと思うが。平和的に二大政党に移行するためにはあくまで景気回復が焦点となろう。

南ア選挙は来年4月頃である

野村
 

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2008年12月20日 (土)

新興国の金利&日本もIMF調査して欲しかった

「新興国の金利&日本も調査して欲しかった」

 朝起きて大山さんのブラジル情報を読んでいます。話に出ていた石油精製で沖縄の南西石油を買収したペトロブラスや世界一の鉄鉱石開発企業のリオドセリオティントやBHPビリトンをしのぐ、今ヴァーレっていうんですか?)は1980年のNYでの銀行時代に取引をしていました。当時はそれほど脚光を浴びておらずどちらかと言えば債務が問題にもなっていた時でした。

 大山さんは根っからの新興国投資家ですね。私はかじっている程度です。アルゼンチンやウクライナにはデフォルトを頂きましたが(後に完済&返済中)。

 最近はエクアドルがデフォルト宣言をしました。前政権の誤った債務だから返済しないと言われては債権者も凍りついているかもしれません。ただサッカーはリガデキトが明日マンUと横浜で決勝です。金利や債券は水谷さんや竜河さんの領域ですね。

エクアドルの米ドル債券は元の金利(クーポン)が10%のものが現在価格が24まで下落し利回りが43.56%となっています。アルゼンチンは28.61%、ヴェネズエラが17%、ウクライナが31%、ロシアは10%です。一方メキシコ、ブラジルは5%、トルコ7%、南ア8%、コロンビア7%とそれほど荒れていないようです。

 先進国の長期債は豪ドルが4.13%、NZが4.9%、ユーロ諸国は2%から3%、ただギリシャは4%から5%、英国は3%です。

 長期債の金利がオーバーナイト金利や円とのスワップ金利とほぼ同じかあるいは低いのが最近の特徴です。いわゆるフラット化から逆イールドです(先の金利が低い)。長期的にはデフレ、あるいは長期資金の借手がいないということでしょうか。

 新興国投資、ハイイールドカレンシー、の投資をお勧めするものではないですがご参考までに。

債務国がデフォルトするとIMFの融資に頼ります。IMFは審査をして厳しい条件(歳出カット、増税、利上げなどをつけて融資します。国民の不満がたまって暴動にもなります(アルゼンチンの銀行焼き討ち、ロシアの列車転覆など)。ただそれらはすべてBRICSの登場で解消されました。やはり治安には好況が必要です。

 現状はIMFの融資窓口は混雑しているでしょう。日本もバブル崩壊、デフレ不況、格付け続落の時にIMFが調査をするという話が出ましたが、お断りしたそうです。日本の世界一の借金は個人の資産で担保されているからという理由です。勝手に担保された我々はたまったものではありませんが、その時IMFが徹底調査していればムダが暴露され日本も小さな政府になっていたかもしれません。日本人は外人には弱いものです。

今からエース交易さんのセミナーに行ってきます。

http://www.acefx.jp/learning/index.html

野村

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2008年12月19日 (金)

楽観的過ぎ?

 遅くなりました、スミマセン…。なんとか金曜日中にはアップできましたね…。

 さて、ブラジル北東部のマラニョン州の州都サン・ルイスから約 260㎞のところに「レンソイス・マラニェンセス国立公園」があります。真っ白な大砂丘なんですが、雨期になると無数のエメラルドグリーンの池ができて、それはもう、言葉も出ないくらい美しい光景なんです! と、言ってもテレビで見ただけなんですけどね…。ぜひとも行ってみたい場所のひとつであることは確かです。

Images_3   
 
 「「レンソイス・マラニェンセス国立公園」の景色をもっとよく見たいという方は、NHKの『ダーウィンが来た!』の『取材ウラ日記』をご覧ください。あ、別に私、NHKのマワシ物ではありません。あしからず。

 というわけで【本日の気になるニュース】はブラジルです。

   ブラジルの政府系の研究機関であるゼツリオ・バルガス財団の調査によると、11月の消費者信頼感指数は、10月の101.1ポイントから4.2ポイント下がり96.9ポイントになったそうです。昨年同月は114.3ポイントですから、15.2ポイントも下がっています。12月13日のサンパウロ新聞によると、「2005年の調査開始以来最低の水準」だとか。ちなみに、消費者信頼感指数は100ポイントを上回ると楽観的な水準です。96.6ポイントというのは、「あまり楽観的ではいられなくなった」ってことでしょうか?

 ブラジル株ファンドの販売用資料などを見ると、ブラジルの成長を支える要因として「豊富な天然資源」「好調な輸出」「工業化の進展」「堅調な個人消費」「インフラ整備計画」があげられています。

 ところが、世界的な不況の影響で天然資源価格が下落しているのです。12月6日の同新聞によると、今年7月と11月の価格を比べて、ガソリンは60%、銅は55%、亜鉛は39%、アルミは37%、大豆油は45%、大豆は40%、オレンジジュースは32%下落したそうです。

 ブラジル地理統計院(IBGE)が12月2日に発表した10月の工業生産は、前月比マイナス1・7%となっています。新車の販売台数も落ち込んでいて、ピークだった9月と11月を比較すると、わずか2ヶ月で50.05%も減少したことになります。

 雇用状況も悪化しています。自動車部品業界では、年末までに8200人が解雇されるとしています。鉄鉱石で世界最大手のヴァーレ(リオドセ)も12月上旬に1300人の解雇と、5500人の一斉休暇を発表しました。

 天然資源価格も下落、個人消費も低迷…。ブラジル、大丈夫かぁ!?

 そんな状況ですから、株価も大きく下げています。ブラジルの代表的な株価指数であるボベスパ指数は、5月29日に20日に過去最高値である7万3920ポイントをつけました。ところが、その5ヶ月後の10月27日には直近の最安値である2万9435ポイントまで下げているのです。

Bvsp

 ですが…。同国の全国工業連盟(CNI)と調査会社Ibopeによる世論調査(CNI /Ibop)によると、ブラジルの人々は、今後、インフレが進行し、失業が増え、収入が減ることを心配してはいるものの、「ブラジルは世界的な景気後退の影響を受けるか」という質問に対しては、56%の人が「ごくわずかだが影響を受ける」と答え、危機感を抱いている人は9%に過ぎなかったそうです。その理由として44%の人が「ブラジルは過去に大きな経済恐慌の建て直しに成功しているので十分な事前対策があるはず」と答えたとか。

 ブラジルの人たち、結構、楽観的じゃん…。

 私、ブラジルに親戚がおりまして、彼らもすごく楽観的なんです。話を聞くと現地で相当苦労したみたいなんですが、「あの時は大変だったわ~」的にあっけらかんと話してくれるんです。以前、同世代の又従兄弟が来日し、1週間ほど一緒に過ごしたんですが、彼女もビックリするほど楽観的でした。そんな彼らに「ブラジルの株? いいよ、絶対!」とか言われると、塩漬け状態のペトロブラスもヴァーレもブラジル株ファンドも「このままでいいのかもな…」という気持ちになってくるんですよ。私も楽観的過ぎますかね…?

【本日の気になる旅行情報】

 ここまでブラジルの話をしたのに、旅行はブラジルじゃありません。ロサンゼルス5日間で2万円(燃油サーチャージ別)という激安企画です。出発日限定(1月10日~23日)ですが、航空券とホテルと到着日の空港~ホテルの送迎がついて2万円ですから、メチャメチャ安いです。
 
 
 近畿日本ツーリスト【1月出発限定】 マギーくん ロサンゼルス 5日間

   間際だから「マギーくん」って言うらしいですよ…。早いモノ勝ちなので、見た時に残席数がなかったらゴメンナサイm(_ _)m。

 野村さんのご指摘通り、航空券だけよりツアーのほうが、料金はぐっと安くなります。これについては、そのうち書きたいと思います。
  

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2008年12月18日 (木)

ストレスの解消にもってこいのゲーム、しかもただです: 竜河

友人が面白いゲームのURLを送って下さいました。

まず、後の2つのURLをクリックして、楽しんで下さい。後は1番目のURLをクリックしてみて下さい。

 

http://jp.youtube.com/watch?v=buUGe1766AM

 

http://www.kroma.no/2008/bushgame/

 

http://www.sockandawe.com/flash/shoetinggallery.swf

 

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野村さんどうもこんにちは、宜しくお願いします:津田

野村さんこんにちは?

今日はなんか日本にいる娘(とその同僚が)、その他金融界の重鎮とお寿司に連れて行っていただけるとかでありがとうございます。ところで最近こちらでも日本人の寿司職人(長島さん)の出張握りが人気で、先日も弊社のXmasパーティーで出演いただきました。16122008290_9 

やはり世の中アイデアの時代ですね?でもこれはOZだから受けるのでしょうね?日本では
自分行ったほうが早くて簡単ですよね?

ところで先日RBA(歩いて3分)に行って、併設されているMUSEUM OF CURRENCYを観てきました。RBAの建物は今度写真で紹介しますがなんの変哲もないビルで、貴国の日銀とは見てくれは雲泥の差です。ボロは着てても(?)心は錦、、、、ですかね?介入もうまいし、、

では

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NY$インデックス、豪ドル需給、お寿司など

水谷さん、

 タイムリーな米国金利見通しありがとうございます。今日の東京のドル金利はオーバーナイトで0.08-0.00%となっていますね。ドルコールは1/16-1/32%です。銀行の長期貸し出し短期借り入れのポジションは大もうけですね。

水谷さんがNY証券取引所のドルインデックスから下落予測していたドルは86から78へ下がってしまいました。東京でもこのインデックスが取引できればいいですね。

津田さん

豪の為替需給はわかりにくいので今後もご披露ください。でも豪中銀は介入が上手いですねRBAのホームページの介入の勝敗では100%勝っています。豪中銀につけですね。先月買った0.60-0.63が今は0.7ですね。

今朝は原稿の書き過ぎ、走り過ぎ、泳ぎ過ぎ、食べ過ぎで午前中ダウンして今(午後4時)起きました。これから上京して津田さんの愛人(いや最も愛する人)やそのお友達とお寿司を食べます。年齢差30もあるので会話が進むかどうか心配ですがご安心ください。

また 自宅近辺はこれから(午後7時)マンチェスターとガンバのゲームがあるので混雑し始めています。渋滞に巻き込まれれば寿司会食に遅刻の可能性大です。ここは田園のど田舎でしたが最近はララポート、イケアなども出来て都会から畑に車が殺到しています。

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では明天再見!

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豪ドル所感(その3):津田

皆さんこんにちは?今年も残すところわずか、市場の方もクリスマス休暇を控えて今週が実質的に最後となるのではないでしょうか?

しかし米国が日本と並ぶ実質ゼロ金利政策をとり、10年債利回りが2%強にまで低下するとは年初どのくらいの人が想像していたでしょうか?野村さんもブログに書いてられましたが、日米の政策金利水準が並ぶのは忘れもしないプラザ合意(1985年)の日銀の円金利高め誘導以来です。当時ロンドンにいました私はさすがディーラーの鏡ですね?プラザ合意の週末をスペインで過ごしており、何が起こったのか全く分からず。ただ事前から日銀の円金利高め誘導観測はありましたから、当時先物ディーラーでありました私は金利差縮小を見越してリミット一杯にドル円の”取り”ポジションを持って休暇へ。月曜朝の新聞でドル円スワップ6m/sが前週の180ptsからparになったことを確認し悠々とオフィスに来たところ、先輩から「お前のポジションは他の銀行にcallされてヒットされたから”利食っておいたぞ”」とparより遥か上で消えていたのでありました。これが私のドル/円同金利水準の歴史的(?)思い出です。

しかし後世、今のドル円同水準をどのように回顧しているのか、興味がもたれます。私はこのところの米ドル下落をあまり水谷さんのように米国の滅亡(?)につなげないで、単にここまで米ドルが買われ過ぎた分のポジション調整が年末に向かって出ている、、位にしか思えませんが、私は鈍いのでしょうか??いずれにしても米国、中国が救いようのないディザスターになれば、その他諸国はもっとひどい状態になりますので、2国通貨間への影響は結局ニュートラルではないでしょうか?詭弁ですか?

さて話が長くなりましたが、今日は豪ドルの需給についてちょっと話します。
先日豪ドルは国際通貨ランキングで上から5番目と言いましたが、依然としてメジャーカレンシーとの取引量の差は歴然としています。なんでも昨年(9月時点)の一日の為替出来高(含むスワップ、オプション)は3兆2000億ドルと3年間で71%増加したそうです。そこでRBA Bulletinに出ています為替出来高(豪州国内の金融機関、非金融機関経由でスポット、アウトライト、スワップ、オプション含む)は一日平均、9月がAUD 92,116mio、8月がAUD 90,491mioだそうです。これは大体全体の3%弱、豪州以外での取引を勘案するとざっくりで世界全体の為替取扱高の5%。これはここ10年そんなに変わっていません。

豪州の国際収支を見てみますと歴史的に経常収支が赤字、資本収支が黒字と言う構造になっています。と言いますか証券投資の利払い、配当などの支払いのために所得収支は1980年以来黒字がありません。過去3年間の数字を見てみますと:

     貿易収支 所得収支 経常収支  直接投資  証券(金融)投資 (unit mio AUD)

2005    -17,971      -30,759      -54,015     -2,282       53,638
2006    -13,186      -41,579      -53,577       4,164       61,076
2007    -20,712      -48,572       -67,189     19,620       -3,272

ただ貿易赤字は今年になって激減しており、8月、9月は黒字転しているところは日本の貿易黒字の激減と符合しており面白いところです。

さて豪州の実需為替について考えますとやはり輸出入、所得収支が大きく需給に関わってきます。一方資本収支については以前にABS(Australian Bureau of Statistics)の人間に質問したことがあるのですが、ざっくりと直接投資や証券投資などの投資関連で”売り”または”買い”為替となるポーションは相場レベルなどにより変動はあるものの、30%~40%程度と話していました。

つまり黒字の投資サイドの3-4割が豪ドル買い需要であるとすると経常赤字が補填できず国際収支上は豪ドル余剰が生じることになります。にもかかわらず2002年から今年上半期まで豪ドルを押し上げてきた需要は何だったのでしょうか?考えられるのは2003年から2006年あたりは本邦投資家向けに大量の”売り出し債”が発行されことです。これはオフショア(豪州以外)の発行体がメインでしたから、豪州国内の国際収支には反映されません。--当時残高2兆円規模--"売り出し債”はこちらの金融新聞においても”URIDASHI"と表記されるほど有名でした。データを見ますと特に2003年は”売り出し債”全体の63.3%が、また2004年も51.3%が豪ドル建て、ただ割合は徐々に減少して2005年は36.2%に。変わってNZD建、メキシコペソ建、南アランド建などが増加しました。

そして2005年以降、この”売り出し債”減少の穴埋めをした豪ドル買い需要の目玉が悪名高い”円キャリートレード”ではなかったのでしょうか?そしてサブプライム問題の拡大とともに円キャリートレードの大きな巻き戻しが入って豪ドルは暴落した、、、、。

私はこちらの邦銀に12年ほどおり、顧客為替も担当しておりましたが、輸出入為替にはいくつかの特徴があります。
①輸入(豪ドル売り)はコントラクトベースでカバーを取るのでまとまって大きな金額が出ない。また為替リスク自体日本の本社サイドで取るケースが最近増えている。
②豪州の輸出為替(豪ドル買い)の大玉は鉱山関係(主に石炭・鉄鉱石)、食肉、ウッドチップなどがメイン。輸出は結構まとまって出る。オプションを使って数年先までカバーするケースも。
③特に石炭、鉄鉱石は年末から年初にかけて長期計画に基づいた価格交渉が始まるので、12月半ば頃より、交渉の結果を見越してある程度の輸出カバー(豪ドル買い)を取る企業が多い。→12月は例年豪ドルが堅調になる。
④石炭・鉄鉱石はスポット物でも毎日手当買いが結構ある。プライスのfixingがシドニー時間のpm12:00-1:00やパース時間の午後(シドニーより2時間遅れ)行われることが多いのでシドニー昼から夕方まで豪ドルが堅調になることが多い。などなど

しかし当地でも1980年代後半から90年代初頭のバブル期にかけて日本から多くの不動産投資、直接投資が行われました。一時はシドニーやゴールドコーストの一流ホテルはほとんど冠に日本名が付いたくらいですが、いまではほとんどがシンガポールや中国、アメリカ資本の手に渡ってしまいました。数年前にある高層商業ビルの売却に絡んで10億豪ドルの豪ドル売り/円買いの市場カバーをワンショットで取ったことがありましたが、当時は豪ドル上昇トレンドの最中で100ポイント下がらなかった記憶があります。一日500ポイントも動く昨今とは隔世の感があります。

それでは

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水谷さん、米国債市場の見方に同感です

私も米国債利回りの急上昇(国債に怒涛の売り)がそう遠くないうちにやってくると思っています。早ければ、正月明け早々でしょう。そうなれば、米政府の窮状、財政が既に破たんしていることは白日の下にさらされます。


 アメリカに住んでいる友人によれば、今、住宅ローンを抱えている家庭は、この未曽有の低金利を見逃さず、リファイナンス(低利のローンに乗り換え)に走っているようです。しかし、米国内では資金の循環が到底完成できないため、海外資金が必要になってくるわけです。下落一方の通貨で発行される債券を、一体、誰がこの超低金利で買い続けるでしょう?また、買い続けていくとしても、これからやってくる売りの怒涛に対抗できるのか、疑問です。

 

竜河

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2008年12月17日 (水)

米:ゼロ金利政策とその危険性!:水谷

Hola!

FRB(米連邦準備理事会)は政策金利(Fed Fund Rate)を今朝方のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.75%引き下げ、誘導目標水準として0.000.25%の金利水準としました。公定歩合も0.50%です。歴史的低水準です。バーナンキFRB議長は、現在取りうるあらゆる金融政策を選択肢に入れているようです。声明文を読んでみると、「向こう数四半期で住宅市場支援のために大量の政府機関債(agency debt, 住宅ローン担保証券(Mortgage-Backed Securities)の購入、状況により規模を拡大させる用意ある。」と明言しています。住宅市況悪化から発した金融危機を克服したいとの思いがにじみ出ています。詳しくは、http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20081216b.htm で確認してください。

債券市場、短期金融市場の動きを簡単に振り返ってみましょう。10年債2.26%, 2年債0.67%と歴史的に低水準になりました。イールドカーブ(利回り曲線)は、156bps10年と2年の金利差)となっています。この水準は11月上旬の260bpsから大幅にフラットニング(flattening[利回り曲線が平坦になる、つまり長期債の方から全ての期間で安全志向の債券買いが強まる。] が進んでいます。そしてイールドカーブだけを見ると、9月の上旬の水準にまで戻っているようです。92日には147bpsとなっています。リーマンショック以来債券が売られる市況環境が続いていたのですが、ここにきて、全ての投資家が安全志向、元本の目減りがない安全な資産に資金移動を進めているようです。しかし、そこにリスクを抱えているようです。私には、全てのねずみが一方方向に動き、ある時そこが崖であり、海に転落するという話を思い出します。FEBは景気回復のカンフル剤としてあらゆる対策を打ち出し、そして景気回復、とりわけ住宅市場回復を目指しています。住宅ローン金利を下げて景気を回復させるとの政策を数週間前に耳にしました。今回の声明文でも、住宅市況を強く意識した声明文と読みます。しかし、米国のバランスシートの悪化、そして米国自身の信用が悪化する危険性を想像します。要するに、住宅市況を回復させなければ、米国経済の先行きの楽観的な見方はできないと言うことではないのでしょうか。現在は安全志向で債券、短期金融市場(既に翌日物ではほとんど金利がついていません。)に資金を滞留させています。準備預金にFF Rateよりも0.35%低い金利を付けるという政策はどうなるのですか。投資家がFRBのバランスシートの悪化、オバマ次期大統領の大盤振る舞いの景気刺激策により米財政赤字急膨張となり、住宅・不動産市況が改善する見通しが立たないということに気がつき始めます。そして、債券市場では、何かのきっかけで逆回転の売りの相場になるのではと来年思っています。そうなれば本格的なドル売りとなると思います。

為替市場では、米国の金利が下がりドル売りとなっています。私が注目しているドルインデックスは現在80.20と下落基調です。1121日高値88.25(open)から引かれるガンライン1x145度線 最も強い)を下回っています。そして716日最安値(71.73open)からの1x4ラインを破り、現在は1x8ラインを目指す動きのようです。クリスマス休暇中の薄商いで値が飛びやすい市場環境、クリスマス休暇明けの本格的な来年度明け相場までの時間経過を考慮すると77.501x8ラインのサポートが見えてきます。ポジション的には、ユーロ/ドル、ポンド/ドルがシカゴ筋では、それぞれユーロショート(売り持ち)、ポンドショートとなっているようで、利食いの買い戻し(ドル売り)が加速しているようです。利益の出るうちに利益(利益が目減りする恐怖)を確保しておきたいとの投資家心理が、ドル売りを加速させているようです。新たなポジション作りとは思えません。反対にドル/円は、円ロング(買い持ち)のポジションが積み上がっているために、利食いをしつつ、そして新なポジション作りにも慎重姿勢のようですので、対欧州通貨に比べて、遥かにドル売りが弱い展開となっています。本格的なドル売りが加速するのは、まだまだ後のように思います。それは年末か年初に始まるのではと思います。テーマは米財政赤字急膨張、米信用悪化、そして米住宅・不動産市況の回復の気配さえ見られないというところではないでしょうか。クロス円は、対欧州通貨と対円での、ドルの状況が上記のように状況が異なるために、緩やかな上昇に留まることになっています。

ところで、スイスでは、月末と月初での資金で、ウルティモ(Ultimo)と呼ばれるマイナス金利が昔ありました。月末越えで-10.00%~-20.00%と、そして特殊月(年末年初)では-40.00%となったことがありました。資金を借りて、金利が理論上付きます。このことが日本の金融関係者は理解できず、私も苦労したものです。そんなことを、今回のFEBのゼロ金利政策にふと思い出しました。

ところで、占いの話しで盛り上っていますね。私が一緒に仕事をしました某有名為替ディーラーは、毎朝ポーカーをして、その日の運のある数字を探すことから始めました。運のある数字によってその日の取引をします。私は参考にしませんでしたが。しかし、現在は数字にこだわっています。ガン・スクエアの数字の位置は重要に思います。その意味では、ドル/円では, 9186が注目です。86は西の水平線に位置して非常に重要です。

それでは。

水谷

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野村さん、中国の官僚にも易経の信者が増えています

野村さん、

 

当時、相場で名利を手にした多くの人が議員、取引所理事長など公職に就くとは違って、高島嘉右衛門氏が易聖になったのは、異例中の異例と言えましょう。

 

私も易経に興味がありますが、少し齧っただけの程度です。易経を占いに使うというより、1つの哲学・自然の奥義としてみています。しかし、時折、易断の凄い予見力に感服してしまいます。

 

今の中国では、官僚の中でも易経の信者が増えてきています。野村さんの言うとおり、不安心理が高まるときは、占いに走る人が増えます。占いはまさに不況に強い“仕事”です。

 

***

FRBがとうとう0.75%超の利下げに踏み切りまして、長期国債の買い入れも検討するなど、アメリカの日本化が速いスピードで進んでいます。

 

***

先週この欄で来年中国の実質経済成長率が恐らく6%まで減速すると予測したが、昨日の新聞報道によれば、IMFのストロスカーン専務理事が5%台に減速すると予測しました(IMF11月、来年の中国の成長率が8.5%になると予測を発表したばかりです)。

 

竜河

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2008年12月16日 (火)

竜河さん、占いと言えば中華街

「竜河さん、占いと言えば中華街にも多くあります。 易学は高島、高島は中国に学ぶ、でも占いは売らないとも言ったそうです=中華街の占いは銀座に比べ安いと思います」P1000005

 竜河さん、私の住む横浜中華街でも写真のように占いの店が増えています。需要が多いからでしょう。悩める人が多いからでしょう。いつも混雑しています。

 金融界でも占いが昔から流行しています。易学、高島暦ですが、易学はもともと中国のものですね。それを日本初の為替ディーラー&横浜の父とも言われた高島嘉右衛門が日本で再興したようです。以下2006年12月26日の外為どっとコム社の私のブログの抜粋です。泉岳寺には袁世凱、李鴻章の高島への感謝の碑がありました。私も易学の本(確か岩波文庫)を読みましたがチンプンカンプンでした。

Takashima

(写真=日本初の為替ディーラーであった高島嘉右衛門の墓がある岳寺。 嘉右衛門は横浜の恩人とも呼ばれ、高島町として名を残す。鉄道の建設、横浜港埋め立て(高島町となる)、ガス灯建設を行う。中国で生まれた易学は高島易断となり逆に漢訳され袁世凱、李鴻章など清国人にも読まれた。

為替ディーラーなら初詣で訪れても良いだろう。四十七士のお墓の右手前にある。碑には「易は中国に興り中国に滅び而して今日日本に興れり」とある。高島は占いに料金をとらなかった。「売らない」ということだ。西南の役、日清、日露戦争、三国干渉、伊藤博文の暗殺を予言した現在も株式相場の高島暦があるが彼は相場は占わない主義であった。

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流れが変わる兆しが出てきました:竜河

 

 今晩、ことし最後の連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。

 

今のところ、エコノミストの間で0.5%の利下げが過半数を占めています。しかし、先物市場を見ると、多くの市場参加者が70%の確率で0.75%の利下げと見ているようです。

 

このパターンは、今月4日、欧州中央銀行(ECB)が、主要政策金利を0.75%引き下げ2.5%とした当時とよく似ています。当時、多くのエコノミストが0.50%の利下げを見ていましたが、蓋を開けてみると、それを超えた0.75%の利下げでした。

 

他方、金曜日には日銀の政策決定会合が予定されています。最近のロイター調査では日銀が今後数カ月のうちにゼロ金利に戻る可能性が40%もあるそうです。無論、目下、流動性が急速に枯渇している現実を見ると、そう遠くないうちに、日銀が「量的緩和」まで戻る可能性すらあると筆者が考えています。

 

ここで、面白いことで、仮に今晩のFOMC0.75%の利下げが決定され、一方、金曜日の日銀決定会合で政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標(現行0.3%)を据え置かれるなら、長い間ご無沙汰していたドル金利<円金利の時代が再現し、円が重宝される可能性がでてきます。

 

ただ、今すぐさま激しい円高・ドル安が来るとは考えにくい。過去3カ月の間、円が随分高くなったほか、日銀が政策金利を据え置く可能性はほとんどありません。さらに、ここにきて、ユーロ/円は非常にしっかりしてきました。

 

下のチャートは、ユーロ/円(緑ライン)と日経平均(赤いライン)の動きを示したものですが、チャートから、今年8月の上旬より、ユーロ/円は日経平均に先駆けて下落していまして、そして、10月下旬以来、横ばいに転じてきました。そこで、ユーロ/円の動きが日本の株価動向に何かのヒントを与えているなら、当面、日経平均がクラッシュする可能性がそう高くないということでしょう。ユーロ/円がしっかりし、株価の下値不安が小さくなったことは、当面、急激な円高の可能性も小さいと連想が働きます。

 

                             

Euro     

 

 さらに、ここにきて、もう1つ注目すべき動きは、原油価格に下げ止まりの兆しがでてきたことです。下のチャートが示しているように、原油価格は既にピークからの2段下げを完成し、いま、反発のきっかけを待っているところです。

 

 そこで、原油価格の反発をサポートする1つの材料は、OPEC17日の総会で過去最大幅の減産決定を決定する可能性が出てきたことです。ロイターの報道によると、OPECは9月と10月の総会で合計約200万バレル(7.3%)の減産を決めたが、今回も少なくとも5%の追加減産を決定するとみられています。

 

                                 

Oil  

 

 ユーロ/円がしっかりし、原油価格も下げ止まりするなら、何か流れが変わり始まったようです。あと1カ月余りでオバマ新大統領が就任することを考えると、今までのパニック状態と違って、これから暫くの間、マーケットがある程度リズムを取り戻す可能性は出てきました。

 

*****

ご紹介:

私の友人で、金融業界でヘッドハンターをしている方がいます。その方が執筆されているブログは何と占いが中心です。ヘッドハンターですから、お客さんとなる方の“転職運”をある程度推測できるなら、紹介する時に活用しているのではないかと勝手に想像しています。ちなみに、その方はメールでも相談を受け付けます。

 ブログのURLは下記の通りです。

 

http://blog.livedoor.jp/kazutama9164/

 

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サッカー、分裂、コレラ=南ア現状

「サッカー、政党分裂、コレラ=南ア現状南アフリカ現状リポート」

ドル南アランドは17営業日連続一目均衡表の雲の中にどっぷりつかっている。最近ユーロドルは12月10日に雲に入ったと思ったら昨日15日に頭を雲の上に出した。ドルランドはユーロドルに先行して11月21日に雲入りしたがいまだ上にも下にも行かず状態。1ドル10ランドで安定している。

 昨年の今頃は電力不足問題、ムベキ大統領が与党ANC党首選で議員でないズマ氏(次期大統領有力候補)に敗れたことなどで1ドル7ランドから上昇(ランド安)し始めていた。

 最近はランドがけっして強いわけではないが強弱材料拮抗で安定している(強でもないか)。

11月からの経済指標を見ると世界経済の減速にともないやや弱化しているが致命的なものではない。3QGDPは前期比年率+2.9%で予想の+3.0%より僅かに悪化、11月小売売上も予想の5.5%減少よりも下げ幅が小さい2.3%の減少となった。PPI、CPIは低下しているがインフレターゲットの上限6%からは程遠い。利下げせずともよかったが、やはりG-20緊急金融サミットの参加者であることからも0.5%の利下げとなった。2名の委員が1%の利下げを提案したが多数は0.5%の利下げであった。

 ムボヴェニ南ア中銀総裁はランドの下落によるインフレリスクにも言及している。また南アがリセッションに陥る可能性低いとも発言した。先週からは資源価格が持ち直していることもありJSE株価指数も2万台にのって安定していることもドルランド、ランド円の安定に寄与している。
 
 政局ではANCを離脱したメンバーらが14日に新党「国民会議(COPE)」の結成会議を開き16日に正式に新党立ち上げを宣言する予定である。 総選挙は来春予定されている。アパルトヘイト廃止後はANCが最大与党であったがこの分裂で当初は動揺するが長い目で見れば複数政党となり健全な方向へ向かっているのだろう。ただズマ氏の青年親衛隊など過激派もいるのが心配。

「ジンバブエ問題」

倒産したインターナショナルヘラルドトリビューン1面には開墾している写真が掲載されていた。実は開墾ではなくコレラの死者を葬るためのお墓を掘っている写真であった。また子供用のお棺が週に5,6売れている店舗の写真も掲載されていた。

 WHOは感染者が最大6万人に膨れ上がる危険性も指摘している。政府は国際社会に支援を要請したが、3月の大統領選後も与野党対立による政治混乱が続いており、英米仏などはムガベ大統領の失政が原因と非難を強めている。ジンバブエではごみや汚水の処理システムが崩壊状態で、給水停止や井戸水が枯れた地域での安全な水の確保が難しい。国外へ脱出する国民も増えている。多くは南アフリカへ向かう。一方ムガベジンバブエ大統領は憲法改正で連立政権に道を開き野党を懐柔している。

「サッカー」

さてFIFAブラッター会長は2010年6月の南アフリカサッカーワールドカップが予定通り疑いなく開催されると明言した。会場の準備や治安の問題もクリアーされているという。私もなんとか来年南アフリカへ旅行したいと思っており先日大使館に治安問題を尋ねたが「団体旅行で回るところは大丈夫です」と返答された。安心していいのかわからない。

 *ちなみに私は95年から保有の13%のランド債券やFXランド円は保有し続けている。というか思惑通りの金利をもらうだけのツールとなっている。*

以上南アランドリポートは外為どっとコム社の毎週月曜日の「喜望峰リポート」もご覧ください。

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津田様へ かかしより

今日は一日中出回っており、返事がすっかり遅くなってしまいました。豪ドルのiPOD指数とMac指数のお話ありがとうございました。為替の勉強がどんどん楽しくなっていくようです。

津田様のご指摘のように、購買力平価は、理論値として長期的なスパンで、経済分析をする場合の道具の一つとして装備しておくのが適切なようですね。

BigMacはAUD3.89なんですか?! ということは230円くらい。海外旅行は断然オーストラリア!

「リスク値が上がっても下がっても円高」となると、本当に為替は難しいです。「日銀はここで介入しなくてどこで介入する」ーーーそのとおりですね。「良い円高」と「悪い円高」がはっきり識別できるなら、少しは視界が開けそうな気もするのですが・・・

トヨタの赤字転落の背景の1つである世界的な自動車販売台数の低迷に関しては、、決して楽観的に見てはいけないのですが、コスト削減などの合理化でかなり対応できるのではないかと考えています。来年度の鋼板の購入価格は相当に下げるでしょうが。 ただ、「悪い円高」によって、合理的な範囲を超えた競争力の低下が引き起こされるとすれば、大きな問題です。日銀の適切な対応に期待したいところです。

為替に関しては、この仲間に入れてもらって、本格的に勉強できるのを幸せだと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

かかし

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2008年12月15日 (月)

シドニー高値仲値の法則=明日に向かって撃て&我以外皆師⑤

明日に向かって撃て&我以外皆師⑤

「シドニー高値仲値の法則」

 NYでデイトレする時は値幅も1円、アップダウンを入れれば3円4円と動き完全燃焼できるが、東京市場は活性度は低くないのだが何しろ米国にはない輸出入の実需で挟まれるので値幅は小さくなる。侘び寂びの世界となるがそこでも儲けなければならない。いろいろな手法がある。

 今日なども一つのパターンだが、ゴトビ休み明けでドル需要は多い。9時前後(早すぎてはいけない)にドルを買って仲値前後で売ればいい。それも基本パターンだ、ただ仲値決定時に仲値が早朝のシドニーの高値を上回るかどうかも見ている。今朝のシドニー以降高値は91.40-50だったが実際の仲値は91.13であった。仲値がシドニー高値を上回らない時は買い圧力も弱い。売りを試みてもいい上回ればその後も続騰する可能性が高く午後まで引き摺っていく。(NY市場は別である。また仲値制度というものは公的には廃止されている制度だが、実際は若干形を変えて続いている)

「我以外皆師」⑤

 おなじみ野村克也監督の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

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株屋の為替談議:かかし様へ:津田

いつも面白い株情報をありがとうございます。私は株は全く素人、と言いますか限られた数の通貨売買でも四苦八苦しているのに、数多くの株の個別銘柄など絶対に取引できないと堅く信じております。やるとすればインデックスonlyでしょうね、、、

ところで最近jamsの記事にも書いたのですがブルーンバーグが豪ドルのiPod 指数とMac指数を発表していました。

「ブルーンバーグによりますと、このほどiPodとマクドナルドのBigMacの価格から見た購買力平価が発表されました。iPodは米国で1個USD 249=豪州でAUD 339 、豪ドル相場は0.7350 となり、BigMacは 米国でUSD 3.69=豪州でAUD 3.86で豪ドル相場はなんと0.9560となります。いずれも現在の66セント台でも非常に過小評価されているという結果ですが、ある種の理論値を示すとは言うものの、単品比較では偏りがあり過ぎるのと、豪ドルが低位に落ち着くと当然購買力平価も下がってきます。」
確か2006、2007年に豪ドルが90セントに向かっていた頃、Mac指数は70セント近辺でしたから、購買力平価説には2-3年のタイムラグがあるのかもしれませんね?

しかしかかしさんがおっしゃるように「日本経済への信頼が揺らぐような事態になると160円へ向かうことです。反対に、日本企業が世界を席捲して、貿易摩擦を引き起こすようなら80円台を目指します」はファンダメンタルズに合致しており、望ましい動きではないでしょうか??

問題は特に10月以降の為替相場はリスク値が上がれば米ドル高、円高、逆にリスク値が下がれば米ドル安、円安という具合に、ファンダメンタルズ、購買力平価全く関係ない”odd or even”相場になっていることで、ごく最近は”リスク値が上がっても下がっても円高”という末期的症状になりつつあると思います。野村さんも常々言っておられますが日銀もここで介入をしなくてどこで介入をするのでしょうかね??
世界のトヨタが赤字転落の危機です。某日本のオートバイメーカー豪州現法の私の知り合の社長は円の現水準にかなりの危機感を持っておいでです。

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ブッシュ&タラバニ

「ブッシュ&タラバニの運動神経と堂々とした振る舞い 」

 朝方ドル円は先週末引けの91.05-15から91.40-50まで上昇していたが、ホワイトハウスが「ブッシュ大統領がイラクから帰国するまで自動車救済案の発表はない」と表明したため90.80-90へ下落した。週末もホウイトハウスは」」同様のコメントを行っていたように思う。

 ただ今回のニュースも英語版が早かったようだ。

TVの映像でもやっていたが、ブッシュ大統領は電撃訪問したイラクとの地位協定での記者会見でイラク人記者が「犬野郎(=金髪豚野郎ではなかった)これで終わりだ」と言いながら靴を2回投げた。イラク人の気持ちもよくわかる。ただイラク人記者のスナップが効いていなかったので靴は当たらずに上方へ飛んで行ってしまった。

 ブッシュ大統領は1回目をかわし、2回目は投げた記者を指差した。隣のおいしそうな名前のタラバニ大統領もまったく動じず(いや動けなかったか)記者を指差した。私ならおそらく靴をキャッチして投げ返したと思う。

 ブッシュ大統領の運動神経は確認できた。まだ若い。帰国後自動車救済案に決着をつけるだろう。引き続き関連ニュース、米国株式時間外取引をチェックしたい。

日本の政界再編、政権交代への動きも面白い。

野村

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株屋の為替談義 : かかし

「かかし」です。

 名古屋にある大学で「株式投資」の講座を担当するようになってもう8年になります。春と秋にそれぞれ独立したコースが開設されています。

 各コースで、ほぼ例外なく出てくる質問があります。「為替をどう見ますか?」。私は為替の専門家ではありません。野村さん、津田さん、水谷さんのコメントを一生懸命に、そして楽しみながら勉強しているところです。

 とはいえ、株式投資をするにあたって、為替は最も大切な指標の1つです。株屋がどのように為替の解説をしているのかをご紹介しましょう。

 引き合いに出すのは「ビッグマック」。以前は、海外の投資家に日本株の説明をするために、世界を飛び回っていました。必ず立ち寄るのがマクドナルドです。不思議なことに、日本で食べているような気分になれるのです。香港の「ビッグマック」は日本に比べて安い。ところが、ジュネーブではとても高い。

 この値段の違いを生み出すのが為替であるとするのが「購買力平価」という考え方です。今、アメリカの人たちが日本で「ビッグマック」を食べたら、びっくりするほど高いんでしょうね!

 OECDが発表している「購買力平価」では、2007年に1米ドル120円。円は毎年徐々に強くなっているので、今は110円台に入っているのでしょう。実は、この計算は基礎となる物価水準に何を使うかで数字が異なってくるようです。輸出物価を使うと80円、消費者物価を使うと160円程度になるのだそうです。

 面白いのは、世の中が平穏無事であれば1米ドル120円程度なのですが、日本経済への信頼が揺らぐような事態になると160円へ向かうことです。反対に、日本企業が世界を席捲して、貿易摩擦を引き起こすようなら80円台を目指します。

 今は? 感覚的には日本がそれほど強くなっているとは思えないのですが、自動車はどうでしょう。貿易摩擦が吹き荒れたころ、米国で日本車が壊されたり、焼かれたりしました。今は、米国を象徴してきたGMがつぶれそうです。

 貿易摩擦とGM帝国の崩壊は、表面的には全く異なっているように見えますが、底流にあるのは同じものではないでしょうか? ならば、1米ドル80円台というのはやむをえないところなのでしょうね。

 それでは、今後をどう見るのか? 2つの点に注目しています。1つ目は、自動車は日本の中で最強の産業だということ。その自動車をめぐる展開が為替に大きな影響を及ぼしているとするならば、おそらくこれ以上の円高はないかもしれないということです

 もう1つは、自動車の競争力が為替の動向に大きく影響しているならば、他の輸出産業にとっては大変な事態だということです。生き残りのための構造改革が不可欠になるでしょう。危機対応能力が厳しく問われていると見る必要があります。

 これまでもそうなのですが、日本の産業の危機対応能力は、「お尻に火がつくと」目を見張るものがあります。鉄鋼産業がそうでした。銀行業界もそうです。

 この円高を乗り切るために人員削減など合理化が避けられないとすれば、何か暗いイメージを描きがちですが、そのプロセスが日本企業の再生の重要なステップになるような気がします。この嵐を乗り切った先に見えるのは、一段と強力な競争力を備えた力強い日本企業の姿です。トンネルの先には、はっきりと出口から差し込む光が見えてきました。

 そこで株式です。今は嵐の中ですが、もう底は見えたのでは。今後、わずかでも円安に振れれば、株価は上昇しそうです

 日本国内にいると実感できなくても、ドルベースで見れば日本の国力は驚くほど高まっています。それを実感したければ、海外旅行をしてみることです。燃油サーチャージの低い航空会社を見つけて、海外旅行をしましょう。そして、マクドナルドに行って安い「ビッグマック」を堪能してください。ただし、メタボにはご用心。

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2008年12月14日 (日)

明日からの材料

「明日からの材料」

来週(12月15日ー12月19日)は休み明けゴトビ&日銀短観に始まる。大企業製造業DIが-20台なら2002年の3月短観の-38以来の低水準となる。また下げ幅20ポイント以上の悪化は1975年2月以来(-21)のものとなる。予想レンジは-15から-26で-23が平均であろうか。

 その他0.5%利下げ予想のFOMCが日本時間水曜未明、金曜日には日銀政策決定会合がある。

 上院で否決された自動車救済法案が政府がTARP7000億ドルのうち150億ドルを利用した救済策を打ち出す案もあるがまだ結論は出ていない。ただドル円は長い下ヒゲを残した。

 小泉時代は利下げ、量的緩和、円売り介入、株買取、規制緩和、行政改革となどの対策で株高円安に持っていった。昨年日銀は利上げ、量的緩和の中止、株買取どころか売りに転じた。規制緩和、行政改革はない逆のことをやり株安円高に戻っていった。 サブプライムの前からの株安円高の動きであった。

ユーロドル、ドルランドは依然一目の雲の中。

他にエクアドルデフォルト、日銀資金循環統計、OPECは大幅減産するか、ジンバブエのコレラ、11日は為替担当の篠原財務官が首相と面談しているが介入ではなく日中韓サミットのスワップ協定強化の説明だったのか。アイスランドEU加盟申請北朝鮮核問題難航、インドパキスタン領空侵犯、トヨタ下半期赤字、GMAC再建難航など

 Have a nice week !

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2008年12月13日 (土)

海外旅行コンサルティングやってください

大山さん

 いつも楽しく有益な旅行情報ありがとうございます。

海外国内問わず今後は大山トラベルコンサルティング(??)に相談します。

今年NZに行ったときもAIRNZから割引航空券の案内が来ていましたが、旅行社に頼んで同じ航空機にホテルをつけたほうが航空券だけ買うよりかなり安くなりました。いろいろありますね。保有している外貨の国や昔仕事で絡んだ国(殆どすべての国)を残り少ない人生で細々と廻っていこうと思ってますので宜しくお願いします。いや日本もあと10県くらい残していました。

為替もそうですがFXのスワップ金利は例えばNZなら5%マイナス0.5%で4.5%の金利がもらえます。日本の円を借りるコストが差し引かれるので5%ではなく4.5%となります。

ただ自分のお金で銀行に預ける時は借り入れコストがゼロなのでNZの金利5%がそのままもらえる筈ですがそれが何故か2%とか3%になります。

5-0.5が5-0よりかなり大きくなります。海外旅行もエアーチケット+ホテル代金<<エアーチケットになるんですね。

 価格のカラクリはどの業界にもあるようです。税金だってはかりしれないカラクリがあるのでしょう。

ではまた、あっいま去年旅行した相場の神様の本間宗久の酒田市のことをNHKでやっています。

野村

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大きく動きそうな時

明日に向かって撃て&我以外皆師④

「大きく動きそうな時」

NY株がまだ「自動車救済法案審議打ち切り」で下落スタートするも米政府がTARP(不良債権救済プログラム)を自動車救済に使うという報道で今株、ドル円が小戻ししている。

 今日はまだ終わったわけではないが相場が大きく動く時はニュースによるものと、巨額の売り切り買い切り玉が出る時がある。前者は大小の投機筋が反応し後にポジションを閉じるのでやや戻ってくる(本日の例)後者は買い戻し、売り戻しがないのでそのまま行ってしまうこともある(98年のLTCMのドル円損切りで2日で24円下落した例)。

 前者の戻しのきっかけは記者が当局にこの動きはどうかと聞く頃から戻す(30分から1時間後)。当局は通常この「急激な動きが好ましい」とは言わず動きを抑えることを言うので発言がメディアに載る時を見逃さないことが重要だ。

 今日の下げのきっかけは「救済案決裂」だが、これは不意に出たものではなく、事前にある程度は予測できたもので、また最初は一気に下がらず91円、90円で売るチャンスは誰にでも平等にあった。着手はそれほど難ではなかった。

 またどこで利食うかは最低は自己の1日の目標収益でもいいし、欲張ればP&Fの反転まで、大台代わりの時などでもいい。もちろんさらに長く引っ張る時は利食いとなるポジションカットの価格を押し下げていけばいい。

 今日の下げは東京で始まった。東京では輸出入の実需筋が2円も動けばカウンターパンチを出してくるのやはり動きが遅くなる。今日のようなニュースが東京時間ではなく、欧州時間、NY時間で出れば実需の差でそれぞれ動きが異なってくるだろう。

 デイトレは「全体的にはニュースのヘッドライン読み取り競争」だが東京では実需が緩和剤となる。もちろん自分が使うチャートポイントは頭に入れておきたい。

では良い週末を、週明けは短観から。

「我以外皆師」④

 6分の見込みがあれば着手する(大山康晴名人)

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2008年12月12日 (金)

航空運賃と燃油サーチャージについて考えてみた

   今年も残すところ2週間ちょっととなりました。聞くところによると、今年は27日が土曜日ということで、例年28日が仕事納めの会社だと12月27日から1月4日まで9連休になるんだとか。うらやましい~。

 
 JTBの『年末年始の旅行動向調査』によると、末年始の海外旅行者数は前年比4・6%減(58万人)だそうです。この調査は今年で40回目で、年末年始の海外旅行者数がもっとも多かったのは、96年の68万4000人、次いで00年の65万5000人。昨年は64万4000人で史上3番目に多かったんだそうです。景気が悪いこともあるんでしょうが、燃油サーチャージが高いことも影響しているんじゃないでしょうかね。

 でも、不景気だろうが、燃油サーチャージが高かろうが、海外旅行には行きたい! というわけで、今回はまったくの個人的趣味により、海外旅行の飛行機代を安く押さえることを考えてみたいと思います。

方法1: 燃油サーチャージが安い航空会社を利用する
方法2: 運賃の安い航空会社を利用する

 …当たり前の話でしたね。でも、くどくど書いてみます。

◆燃油サーチャージが安い航空会社を利用する

 燃油サーチャージは、原油価格の高騰に伴い、燃油価格の一部を乗客が負担する追加運賃です。各航空会社が独自に決めるため、同じ路線でも航空会社によって金額が異なり、キャセイパシフィック航空のように政策で安く抑えている会社もあります。例えば、成田-ロサンゼルス線の場合、現時点(12月12日)ではJALが片道3万3000円なのに対し、キャセイパシフィック航空は1万2800円!! 往復では4万400円の差が出るんです。シャレになりませんよね。

 原油価格が値下がりしたことで、1月以降は燃油サーチャージを値下げする会社が多いようです。東京-ロサンゼルス線だと、JALが片道2万2000円、キャセイパシフィック航空は片道6300円。燃油サージャージは、発券日が基準になるので、1月以降に出発するチケットを年内に買ってしまうと、12月中の高いサーチャージが適用されるので要注意です。

 ちなみに、JALのウエブサイトを見ると、「航空燃油(シンガポールケロシン)の各日のスポット価格の3ヶ月平均によって適用額を確定し、3ヶ月間固定」するものの、「3ヶ月間の平均燃油価格が1バレル当たり60米ドルを下回った場合」には燃油サージャージを廃止する申請をするとあります。

 今年8~10月の航空燃油価格の平均は1バレル当たり約114ドルでした。11月から12月9日までの平均は同じく約71ドルです(図1、2 画像をクリック)。

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 もしも、08年11月~09年1月末までの平均航空燃油価格が70~80ドルだったとしたら…。JALの場合、日本=韓国間の燃油サーチャージは片道500円、日本から北米や欧州、豪州も片道8000円になるんです。ってことは、ゴールデンウィークには今よりずっと安く海外旅行に行ける!…はずなんですけどね。捕らぬ狸の皮算用かなあ……(表1、2 画像をクリック)。

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◆運賃の安い航空会社を利用する

 12月18日から豪州の格安航空会社(LCC)ジェットスターの成田=ケアンズ、成田=ゴールドコースト便が就航します。09年3月20日には、韓国のLCC、済州(チェジュ)航空の北九州―ソウル(仁川)便も就航する予定です。この他にも、2010年3月開港予定の茨城空港にマレーシアのLCC、エア・アジアXが就航する意向を示しています(マレーシアを訪問した茨城県の橋本昌知事が、12月10日にエアアジアXのアズラン・オスマンラニCEOと会談した際には、就航表明も就航時期についても言明を避けたとの報道あり)。

 LCCは、航空券予約をネットに限定したり、航空機材を単一化して機体の整備やパイロットの教育を効率化するなど、人的コストを抑えることで、低価格の運賃を提供する航空会社です。ただし、預け入れ荷物が1個から有料だったり、機内の食事は事前予約が必要で飲料ともに有料だったりします。また、欠航の場合、自社便への振替か払い戻しとなり、他社便へ振り替えはできないという難点もあります。海外のLCCの場合、着陸料を抑えるため、郊外にある空港から発着するので、空港にたどり着くのが一苦労というところもあるようです。でも、運賃はとにかく安い!のが売りです。

 
 と思ったら、ジェットエアーに対抗してか、JALが「AUスペシャルWeb悟空14」という正規格安割引運賃を出していました。いわゆる格安航空券にも、ジェットスター並に安いのがあるようです。というわけで、安く海外に行くのなら、とにかく色々比べてみたほうがいいんでしょうね。比較する際には、運賃+燃油サーチャージの合計額で比べるのがコツです。

 そこで、1月23日(金)に出発すると仮定して、韓国(ソウル)、香港、台湾(台北)シンガポール、豪州(ケアンズ)、北米(ロサンゼルス)へできるだけ安く行く(正規割引運賃+燃油サーチャージ)方法を調べてみました(表3~8 画像をクリック)。

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 ソウルへはANA(スーパーエコ割WEB)、香港はJAL(Web悟空14)、台北へはチャイナエアライン(E-得遊ランド7)、シンガポールもJAL(Web悟空14)、ケアンズへはジェットスター航空、ロスへはJAL(バリューWeb悟空5週末アメリカ・カナダ)がもっとも安かったのです。すっごく意外でしたが、日系キャリア、大健闘ですね。

 今年は年末年始に海外へ行こうとすると、航空運賃+燃油サーチャージが高くつくことになりそうです。というわけで、お正月は某国営放送局の「初笑い!オールスター昭和なつかし亭」でも見て過ごそうかと。古今亭志ん朝師匠の「愛宕山」やってくれないかなぁ~。

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床島佳子さん=エース交易

「床島佳子さん=エース交易」

 外為各社の広告宣伝には若いアイドルの方が使われていて楽しい。思わずクリックしてみるが実際は私も年をとっているので何をなさっている方はわからない。

一方親しみのある方がいた(別に面識があるのではないが)。エース交易の床島佳子さんだ。TVの推理ドラマや医薬品のコマーシャルにも出ていらっしゃる。同年輩かなと思ったら10歳以上お若いということであった。 http://www.acekoeki.co.jp/

 FXの顧客層も老若男女なのでいろいろな年齢層のアイドルがいてもいいだろう。エース交易の方に何故床島さんだったのかと聞くと会長さんのお気に入りということだ。会長さんは80歳を超えていらっしゃる。とうことはやはり床島さんも非常に若いということで、男性はやはり若い人がいいのだろうか。私は床島さんとそれほど年が違わないがファンだ。

 とエース交易さんに言うと、CD、カレンダー、ファイルなど床島さんグッズをたくさん頂いた。このブログのエース交易のボタンのアイドルはモデルの新星加藤夏希さんである

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ドルインデックス フォローアップ-2:水谷

おはようございます。

ドルインデックスが現在83.60です。

11月21日最高値(88.25open)から引いたガンライン1x2から大きく乖離し、1x1ラインを目指しています。7月16日最安値(71.73open)から引いた1x3ラインからは、4日前から大きく乖離し、1x4ラインに近づきつつあります。今日現在では82.70です。ドルベアトレンド(弱気)が明確になっています。

ドル/円、ポンド/ドル、豪ドル/ドルでも、次第にドル売りが鮮明になりつつあります。理由探しですが、シカゴ筋の欧州通貨買い戻しの利食い、そして、米国の財政赤字膨張、米国債の乱発、米国の信用悪化あたりがテーマとなっていくような気がします。米債券市場が、異常に買われています。超短期米国債(4週間TB)入札では利回り0.00%と異常な状態です。安全志向から投資家がせっせと買っているようですが、一度なにかのきっかけで、逆回転の動きになれば、米国債市場暴落、金利上昇、そしてドル売りが加速するのではと思います。ドルインデックスの動きはその序章ではなかろうか?

あれやこれやのもやもやが漂っています。

水谷

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2008年12月11日 (木)

雲中のユーロドルがすべてを引っ張る

明日に向かって撃て&我以外皆師③

「雲中のユーロドルがすべてを引っ張る」

 今週は月曜から上げ下げ上げ下げとなっている。東京の仲値のドル需要を素直に反応しているとは言いすぎだが、また日経平均やNYダウまで影響しているというのも言いすぎだが、なんとなくリズムが似ている。

 ユーロドルは昨日ここで書いた雲に突入し他の通貨も引き上げた。次に近いものは豪ドルドル。ドルランドは既に11月24日から雲中。
南ア、スイス両中銀は0.5%利下げ。でもそれぞれ11.5%、0.5%と水準はとんでもなく違う。米国は上院での自動車救済法案採決待ち

明日はNZ小売売上に始まり、成長率が注目の中国も小売売上がある。明日以降中国は主要指標が出る(いつも二桁成長してきたもの)。
 他に渡辺前財務官の講演、夜は米国小売やミシガン

「我以外皆師」 =チャート通り

 いくつもチャートをつけていて、動いたら「やはりチャート通りですね」といっていつもポジションを持っていない人。

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ドルインデックスと一目均衡表

「RE:ドルインデックス」水谷さんの11日午前9時の記事

 ドルインデックスはさらに下がり84.005ですね。

その下落の原動力であったユーロドル上昇は一目均衡表でも雲の中に浮上しています。その前の1ヶ月半の鍋底状態も効いていると思います

野村

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RBAは上手い為替ディーラー

津田さん「豪ドル所感②」ありがとうございます。豪ドルの歴史わかりました。

ちょっと他でも書いたんですがRBA(豪中銀)のホームページに豪ドル介入の買いレベル、売りレベルのグラフがあったので添付します。

天才ディーラーですね。ただ近いところにはストップロスは置いていなかったようです

(添付ファイル参照お願い致します、あれ、これは貼り付けられるのでしょうか「rbaint.pdf」をダウンロード

野村

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ドルインデックス フォローアップ:水谷

おはようございます。

ドルインデックスは現在85.42と下落基調にあります。

7月16日起点のガンライン1x3を明確に割ってきています。そして、11月22日の高値88.25(open)から引いたガンライン1x3に沿った動きとなっているようです。(昨日のチャート参照)

ウェリング・オランダ中銀総裁のECB利下げ発言があったようですが、金利関連には反応していないようです。米ビッグスリーに対する政府・議会の支援策が合意したようで、安全志向がひとまず治まったかのしれませんね。ユーロ金利も先物市場では、昨日Euribor6月物で利回りベースで2.525%とECB利下げ日(12月4日)前日の2.285%よりも0.24%も上昇しています。利食いの相場のようです。為替市場でも、利食いのユーロ買い戻しの動きと推測します。それが、ドルインデックスの下げの要因と思われます。そして、チャートの変化が相場の大きな流れに繋がるのではと。

それでは。

水谷

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豪ドル所感(2) :津田

豪ドル所感(その2)

私のコーナーでは豪州からの為替・金融そして一般情報などその時々の“旬”な話題をお伝えしようと思いますが、その前段階としてメインテーマの一つである豪ドル相場についての所感を何度かに分けてお話します。前回は過去13年の豪ドル相場の動きについて触れましたが、、今回は豪ドル相場の変動要因・特徴などについてお話します。(教科書的ですみません)

前回この7月からの豪ドルの動きは“投機通貨の面目躍如”と言いましたが、実は内心“豪ドルもついに完全に投機の具に化したか”と寂しい思いをしておりました。

と言いますのは、時遡って19831212日の朝、当時の労働党ボブ・ホーク政権下にあって豪ドルは先進国に遅れること10年目に変動相場制に移行しました。-0.9160近辺で-。豪ドルは一辺境通貨からスタートし経常赤字のバナナリパブリック時代を経て、世界経済の発展に寄与する資源提供国の通貨として発展し、現在では米ドル、ユーロ、円、ポンドに次ぐ第5番の取引量を誇る通貨まで地位を向上させてきました。皆さん御存知のように豪ドルにはユニークな通貨特性があります。教科書的に言えば高金利通貨、資源通貨ということでしょう。高金利通貨としては他にもNZドル、南アランド、アイスランドクローナ、英ポンド、そして最近まではユーロも含まれておりました。豪ドル金利を若干上回るのはNZドル、南アランド、アイスランドクローナと言ったところでしょうか。豪州は歴史的に製品輸入に頼り、一方生産面でのボトルネックが起こりやすく、また過去の財政赤字状態からインフレ対策プラス海外資金による赤字補填のために高金利政策を維持してきました。

事実下グラフでも分かるように豪ドル金利が米ドル金利水準(短期金利)を下回っていたのは歴史的にも1997年のアジア危機から国内景気後退期の2000年当たりが5%台で若干豪ドル金利が下回った実績があるだけです。

また資源通貨としては他にカナダドル、NZドル、南アランドなどが一般的です。豪州は輸出の6-7割が一次産品です。

下グラフから分かるように確かに豪ドルと商品相場の相関性が認められます。

したがって教科書の言うところの”高金利通貨、資源通貨”は真実です。しかし教科書が言わないもっと重要な特徴は:

高金利通貨+資源通貨=投機通貨の公式が成り立つということです。つまり投機通貨は引き出し(変動材料)が多いほど良い。胴元はつぶれては困る。また好きな時に好きなだけ取引が出来るほうが良い。⇒カントリーレーティングAAAの先進国であり、もちろん為替管理など行わない自由市場があり、通貨の流動性が高い豪ドルはまさに投機通貨の必要十分条件を兼ね備えていました。またオーストラリア人は基本的に賭け事大好き人間だということを御存知でしたか?そもそもゴールドラッシュ時に一発山を当てることを目的に多くの移民がきましたし、今でも国内いたるところにTABと呼ばれる公設レース賭け屋が存在。競馬のメルボルンカップ(毎年11月)など馬券を買っていないと逆に変な目で見られるほど。TABではあふれた人が路上に長蛇の列を作ります。更に各州には巨大な公設カジノがきらびやかに運営され州財政に大きく寄与しています。しかし華やかな見てくれとは裏腹に一家夜逃げ、破産、強盗などの悲惨な事件も多発していますが、、、、このように豪ドルを取り巻く国民性自体にも“投機大好き”気風があることを無視できません。

しかし昔が懐かしいです。朝トレードを始める前には必ずファンダメンタルズ、実需、商品相場動向、金利動向、経済指標発表予定などをチェックしてからトレードに入ったものです。然るに昨今は「ソンナノ関係ネェ!」と(すみません、もう日本では最近はやっていないんでしたっけ?)単なる“(米)株価連動式ハイレバレッジド・カジノ風ODD or EVENBLACK or RED相場”でおじさんディーラーとしては好きになれません。次回は豪ドルの実需についてお話する予定です。

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ユーロドル雲に絡む

明日に向かって撃て&我以外皆師②

「ユーロドル雲に絡む」

 先んじて一目の雲に突入したドルランドについでユーロドルも雲中へ、豪ドルドルも雲に近い。
明朝は豪雇用統計、夜は南ア政策金利。政策金利は韓国、スイスも。米国は貿易収支と失業保険。今日(木)の仲値ドル需要は今週の月火水ほどの特色なし。

 自動車救済法案の進展でNYダウは午前0時15分現在+129.03. 日銀総裁は介入について示唆したが、介入、量的緩和、規制緩和はそれほど財政負担や議会の議論なくして実行出来る政策。どんどんやればいいのに。

「我以外皆師」=クリスチャンロナウド

 「家族以上に助ける人がいるのか」=ロナウド(まず家族で恵まれない人を十分助けようということだろう。家族さえ助けられないのに他人を助けられるのか。)

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2008年12月10日 (水)

ドルインデックスではドル売りですか?

水谷さん

ドルインデックスチャートありがとうございます。

ドルがインデックスベースで売られ気味ですか。一目均衡表ベースではいち早くドルランドが雲の中へ、ユーロドルは今、雲に接し、豪ドルドルは雲にかなり近づきドル売り型となっています。ドル円はあまりドルインデックスと関係がないですね。

 話は飛びますが日経通貨インデックスはその通貨の多さ、アップデートの頻繁さで優れたものとロンドンのエコノミストが評価していましたが、日経新聞では僅かの通貨しか公表されていないのが残念です。

 ではどーーーーんと休みをとってください

野村

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ドル・インデックスではドル反転の兆候!:水谷

皆さんおはようございます。この時間におはようとは芸能界のようですね。

皆さんドル・インデックスという指標はご存知でしょうか。主要6カ国通貨で構成されています。ユーロの割合が確か一番多かったと思います。下記のグラフが直近のものです。

Gann
私はガンチャート(Gann Analysis)の分析をしているのですが、ドル・インデックスの過去のグラフに当てはめると見事に一致するのです。私はガンと知り合ってからは、1992年に最初に金利先物市場(主にCME, LIFFE, SIMEX)で取り入れました。そして為替でもひょっとしてと思いまして採用しました。今年716日ドル最安値71.73からドルが買われています。そして、1x2のライン上に見事に乗って上昇しました。レジスタンスが1x2のラインと言えそうです。そしてそのラインを大きく上回ることもなかったようです。そして、サポートと言えるのが、1x3のラインです。一時期922日から102日までは1x4のラインまでは下落することはありましたが。そして、現在は85.80近辺と1x3のラインが破られようとしています。このラインを大きく突破すると1x4のラインまで下落することになります。為替市場は今週から海外市場ではクリスマス休暇で、大きな動きはクリスマス休暇明けの1229日から大きな動きが出てくると、個人的には予想しています。時間の経過をチャート上に織り込むと、83位の水準に1x4のラインが来ます。それは今年との終りから、来年初めではないでしょうか。来年早々にドルが売られる局面があるのではと思わせます。

そこで現実の材料を見てみましょう。米経済は金融危機とその影響を色濃く残し景気後退の局面です。各種経済指標はどれも酷いものです。そしてリスク回避から投資家は、債券を中心に買っているのが現状です。原油、株式、金もヘッジファンドを中心に、ドル資金に回帰しているようです。そして、欧州では、米国に遅れて景気後退の兆候が出てきました。欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(BOE)はこぞって利下げ競争に走り、現在は英国の政策金利2.00%, ユーロ圏が政策金利2.50%です。米国との金利差にも魅力がなくなりつつあるようです。投機家、投資家は次の材料をクリスマス休暇中にあれこれ考えているようです。そこで浮上するのが、米国の財政赤字の膨張ではないでしょうか。オバマ次期大統領は、5000億ドルの景気刺激策を計画していると言われています。財務省は資金をどのように調達するのでしょうか。国債の乱発ということになるのではとの危惧があります。FRB(米連邦準備理事会)は現在でも米国債と28日間資産担保証券(ABS)と交換して、金融機関がそれを担保として借入れが出来るようにと、金融機関の資金調達がスムーズに行くような金融政策をとっています。また、FRBが直接住宅ローン証券(MBS)などを買取る案まであります。その額は8000億ドルとも言われています。FRBのバランスシートが不良資産化する懸念があります。米国の信用悪化が次第に為替市場でもテーマになるのではと思います。それが、ドル・インデックスのドル売り兆候となってのではと感じる相場環境ではないのでしょうか。ユーロ/ドルでの昨今の変化にその気配を感じます。ドル/円でも、新たなドル売り材料として光が当たるかもしれませんから、注意しましょう。

欧米の市場参加者がクリスマス休暇入りと、少ない玉でも変動の激しい市場環境となる傾向が外為市場ではあります。しかし、所詮「往って来い」の相場のようで、短期売買目的の取引が主流だと思います。マーケットプレイヤーは、のんびりカリブ海、バリ島、カナリア諸島、ギリシャ・ニコス島あたりで休暇中です。私たちも、欧米の参加者同様にここ3週間はゆっくりと休みましょう。

それでは、今日はこのあたりで。

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中国には期待できないが

野村さん、

 

中国が8%以下の成長になり、世界経済がますますデフレに傾くことはほぼ間違いないでしょう。中国で、株価は既にピーク時の1/3以下になったが、これから全国ベースで住宅価格が下がれば最後の藁になるでしょう。

 

アフリカ経済がバブッテいなかったことで、今回の嵐の影響をあまり受けないと思われるが、世界のエンジンになるにはいささか力不足、時期尚早という感じがします。

 

過去十数年、経済のグローバル化が猛スピードで進んできたことを考えると、多分、これからは、どこかの国がニュー・フロンティアになるより、産業別の盛衰の方はもっとダイナミックで影響が大きいしょう。

 

例えば、自動車産業で言うと、今、アメリカにとって、ビッグスリーの経営危機が喫緊の課題です。そこで、ビッグスリーが環境にやさしい車を開発するとのことで巨額支援を得られるなら、自動車産業の世界地図が塗り替えされる可能性がでてきます。そうでなくても、電気自動車はこれから自動車の主流になることで、その覇権争いは国別の経済成長に大きな影響を与えるでしょう。


竜河

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明日に向かって撃て&至言①

「明日に向かって撃て&至言①」

 昨日12月8日(月)の休み明けドル需要と明日10日(水)のゴトビに挟まれドル需要がなくしぼんだ9日(火)であった。
NY株は100ドル超下げの後、中古住宅販売保留が予想より良く日本時間夜の12時半現在-70ドル。

明日は日本の10月機械受注これも悪そう。3QGDPは米国より低かった、景気ウォッチャー調査もダメだった。短観もボロボロだろう。でも万国皆悪し。

至言①逆張りせよと上司は言うが、今何が逆張りか教えてくれない。
   お前の思ったことの反対をやれと上司は言うが自分が何を思っているのかわからないと迷う部下。

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8%成長が鍵ですか

竜河さん

 中国は常々8%成長堅持と言っているのは毎年1000万人の求職者を都市部で吸収しないといけないからですね。でも世銀は7.5%成長予想ですね。

中国が8%以下の成長だと世界の経済のエンジンは不在となってもっとデフレになるのでしょうか。1985年のプラザ合意以降、米国は日本と西独にエンジンになることを求めてきましたが両国とも内需拡大せず輸出依存でした。でも中国がリードしなければどこの国が

需要を生み出すのでしょうか。アフリカでしょうか。

野村

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2008年12月 9日 (火)

中国経済の8%成長は日本のゼロ成長:竜河

中国経済は悪化の一途を辿っているように見えます。

しかし、それは、日本人、又は私のような在日中国人のイメージで、多くの中国人、特に北京、上海に住んでいる中国人はまだそこまでの危機感を持っていないようです。

 

日曜日(7日)、北京にある大手証券会社の会長さんと電話で話したが、会長さんは、アメリカは大変ですが、中国の景気はそれほど悪くはないと自信満々の声でした。

 

また、先月、日本に出張で来られた中国の投資会社の社長さんと一緒に食事をしたが、その社長さんも本国の経済情勢に楽観的でした。社長さんによれば、97年アジア金融危機当時も、中国はあまり影響を受けなかったことを考えると、今回特に心配する必要はないとのことです。

 

事実、報道によれば、中国のお金持ちによるアメリカの値下がりした住宅を底値で買うショッピング・ツアーが組まれています。

 

しかし、97年当時とは状況が全く違うと思われます。当時、中国はまだ世界経済のアウトサイダーでしたが、今は昇格されてアメリカとは同じ船に乗っている仲間同士になりました。

 

というのは、1997年はまだ中国がWTOに加盟する前で、世界の工場とは言われなかった頃です。当時に比べ、今、経済発展は対外貿易に依存し、雇用市場も外資系企業に左右されるようになりました。

 

事実、輸出不振、外資系企業の撤退で、今年は10月初め頃からすでに、広州辺りの経済開発区で働いていた出稼ぎ者のUターンラッシュが始まりました。例えば、1011日から27日までの間、広州駅の旅客数は昨年に比べ、12万81千人も増えまして、その殆どは、四川省、重慶市、又は浙江省に帰る出稼ぎ者でした。旧正月が来年1月26日ですので、10月にも早々に田舎に帰ってしまう出稼ぎ者達の後ろ姿は、中国経済についての最も厳しい警告でありました。

 

ただ、歴史的にみれば、昔から、皇居から遠く離れた辺境での悪い出来事は報告されず、或いは高官たちに握り潰されることは日常茶飯でした。中国は大きいため、周辺から壊れていても、中央まで波及するには時間がかかります。そのため、官僚達は辺境からの報告で頭が理解できても体がついていかず、どうしても反応が遅くなりがちです。

 

中国経済が悪くなると、やはり深刻な問題が起こります。

というのは、中国では、毎年約1,000万人の新規求職者が生まれます。政府の計算によれば1,000万人の労働者を吸収するには、最低8%の経済成長を保っていかなければなりません。言い換えれば、中国にとって、8%の経済成長は日本にとってのゼロ成長と同じ意味です。私の試算では、中国の経済成長は今年何とか9%で止まるが、来年は6%前後まで落ち込む可能性が大きいです。中国にとっての6%成長は日本にとっての-2%成長ですので、そうなったときの影響の大きさは想像することすらできません。

 

景気悪化は、すでに大学卒業生の就職事情に悪影響を及ぼしています。大学を卒業したが仕事がない若者の多い地方では、政府が1人当たり千元ほど(1万5千円程度)を出して、自らベンチャーを始めるように呼びかけているところも現れました。

 

また、景気悪化がイコール治安悪化の可能性は大きい。中国の殆どの経営者は厳しい時代を経験したことなく、相互に信任する労使関係も築いてこなかったため、不況になればすぐ労働者の首切り、賃金削減で対応しようとしています。労働者達も薄給で勤めてきたため、不測時への備えは全くできていません。この状況での解雇旋風は中国の社会安定にとって一大脅威になることは目に見えています。

 

中国政府は4兆元(約57兆円)の景気刺激策を発表したが、大半のおカネはインフラ整備などの国家プロジェクトに注ぎ込まれる予定です。このことは、将来の中国にとって頭痛の種と予想されます。今でも既に中国経済は投資過剰で投資効率の低さが目立っていますが、過剰投資の体質をさらに強化していくことは、将来の中国を廃棄設備と鉄筋コンクリートの山にすることです。また、大型国家プロジェクトでは官僚の裁量権が大きいため、腐敗の温床であり、貧富の差の拡大に繋がり、社会不安の火種になりやすいことも容易に想像できます。

 

✰✰✰✰✰

 

日本株について一言:

出来高薄い中気迷い動きが続いています。レンジ圏内にとどまる可能性が大きいため、現時点では、ロングポジションの継続保有に慎重にした方は良さそうです。

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12月20日セミナー開催のお知らせ(エース交易)

「12月20日セミナー開催のお知らせ(エース交易)」

 今年も押し迫ってきましたがエース交易さん主催で以下のセミナーを開催致します。

場所は渋谷です。宜しければご参加下さい。デイトレと金利狙いの取引についてお話致します。

エース交易FXセミナー
渋谷本社(渋谷駅新南口 徒歩1分)
12月20日(土)12:30~15:30
『野村雅道のID為替 スワップポイントと短期トレード』
詳細は以下をご覧ください

http://www.acefx.jp/learning/detail_081220.html

FX湘南

野村

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2008年12月 8日 (月)

京樽とクウォーターパウンダー

野村様

吉野家とマックをお持ちでしたか。確かに株価の動きは違いますね。もちろんディフェンシブな特性があることは、同じなのですが・・・・

個別に企業を見ると、吉野家は子会社の京樽の調子が悪いです。営業赤字でファミリーレストランの全面閉鎖に追い込まれてしまいました。そのため吉野家も業績も下方修正しました。個人的には京樽のメニューは大好きなのですが、さすがに株価には具合が悪い。

それに較べると、マックは元気がいい。新製品であるクォーターパウンダーの広告は「日本のハンバーガーよ、もう遊びは終わりだ!」。京樽のメニューに較べると、メタボを懸念する私としては、抵抗があるのですが、株式市場はこのような元気の良さが大好きです。

吉野家の食券は飽きてしまったら私が引き受けます(タダで!)。

最近日経新聞が「逆風下の健闘企業」という4回にわたる良い記事を連載しました。4つの企業のうち2つ、「山﨑製パン」と「ユニチャーム」が典型的なディフェンシブ銘柄であることにも注目できます。

追伸:ID為替の本を熟読しています。とくに「マーケットを動かす人々の正体」は、野村さんの長年の経験が滲み出していて、本当に楽しいです。アノマリーを精選して、ID株式も考えてみたいですね。

山田

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マクドナルドと吉野家

かかし様

 デフェンシブ株についてお話頂きありがとうございます。日本株はそれほど保有しておらずどうせ株価も半分以下にそれぞれ下がっていると思って余り見ていませんでした。

 かかしさんの記事を見て今朝チェックしたら医薬品のアステラス製薬は買値より少し上昇していました。食品といえるかどうかわかりませんがマックも上がっていました。もちろん大幅下げの銘柄もあります。マックに比べ吉野家は半分程度になっていました。同じジャンクフードいや失礼、ファーストフードでもマックと吉野家では大きな違いがあるのですね

 余談ですがファーストフードはいろいろ持っていました。優待券で365日自給自足しようとかいう馬鹿な考えを持っていた時がありましたが、それではちょっと野菜が足りなく飽きてしまうことに気がつきました。

 またいろいろ教えてください。

野村

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「不況下の株高」について:かかし

「かかし」です。

株の世界は依然として暴風雨圏内にあります。自動車「不況」、IT「不況」、住宅「不況」といった言葉が新聞紙上に飛び交います。強い円はさながら巨大な漬物石のよう。そこで、今回は「不況下の株高」について考えてみたいと思います。

ずいぶん前のことになりますが、このテーマで本を書きました。当時、仕事の関係で、景気動向と株価の関係について調べていました。そして面白いことに気づいたのです。

景気が良く、企業業績が好調で、株式市場が沸いている時に投資をすると意外に儲からないのです。いや、確かにそれなりに儲かるのですが、あくまでも「それなりに」なのです。

ところが、景気が悪く、企業業績は絶不調、株式市場も沈滞しているような時に投資をすると、びっくりするほど儲かる。

これが「不況下の株高」という現象です。「人の行く裏に道あり花の山」と昔から言われているわけで、「逆張り」を投資哲学としている方々には常識なのかもしれません。

でも、いつも皆の逆をやっていれば必ずうまくいくというものでもありません。今のように、「もう底」と思って買ってみたら、まだ下に「底」があったと言うことを繰り返すこともあります。

大切なことは、なぜ皆の逆を行くのか、その根拠なり基準なりを明確にしておくことでしょう。その根拠が「カン」や「神のお告げ」であるとするなら具合が悪い。少なくとも私にはそのような才能がないからです。

そこで、合理的な道具として使っているのが「在庫循環モメンタム」です。出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いて作る簡単な指標です。日銀の価格データを使って金額ベースにするところがミソ。一般的な景気認識より早めに景気動向を教えてくれます。

実は先週もこの指標を使いました。もう1度その図を見ながら、投資戦略を考えてみましょう。

Gazou1
この図から何が読み取れるのでしょう?3つほど指摘してみます。

(1)   指標が下降している。
(2)   在庫(点線)が大幅に減速をはじめた。

(3)   指標の水準が低くなった。

では、それを投資にどう生かせば良いのでしょう?
(1)   指標の下降局面で、株価が逆行する傾向のある分野に注目する。電力、ガス、医薬品、食品などディフェンシブと呼ばれる分野です。景気が悪いと元気が良い。円高や原料安のメリットもあるので、電力やガスなどの公益産業が特に注目です。
(2)   在庫金額の伸びが減速しているのは、原料価格の下落が著しいためです。せっかくの原料価格低下メリットを低迷する輸出で帳消しにしてしまうことのない内需産業が良さそうです。段ボールのレンゴーなどの紙パルプ、太陽光発電システム搭載住宅の積水化学工業など化学の一部に加えて、電力、ガス、食品などのディフェンシブな分野もこの中に入れることができます。
(3)   指標の水準が低いということは、いつまでも弱気でいてはいけないということです。弱気でいることのリスクが大幅に高まっています。

暴風雨圏では油断もスキもありませんが、それを抜ければ、日がさしてきます

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2008年12月 7日 (日)

日本人天才ゴルファー IN シドニーですか

「日本人天才ゴルファー IN シドニー」P1000015

 すごいですね リッキーと遼君がいつかオーガスタで対決するのでしょう。

私のゴルフは相変わらず森林警備隊でコンコンやっています。でも少しでも隙間があればグリーンを狙ってやってます。遼くんの果敢なゴルフは羨ましいです。

 時々堅く刻めとアドバイスしてくれる人もいますが、ゴルフくらいいい加減に楽しんでやりたいですね。パカーンとジャストミートするだけで十分です堅く行くのは為替で十分です。

 日本と違ってオーストラリアはゴルフが「安近短」で出来るので良いですね、それはニューヨークも同じでした。そう思えば遼君が「高遠長」の必ずしも恵まれない環境で成長したのは立派です。P1000013

 私の住む東伊豆町はその点ゴルフ環境は良く、町は写真のように「ゴルフ日本一」を宣言しこれまでも挑戦市町村をことごとく退けています。この町の打ちっ放しはケチなネットがありません。畑をバンカーに改造して練習している農家の方もいるようです。50人集めても平均で90を切るレベルです。ただリッキーや遼君のような若者はいなくて50、60歳が主力です。P1000014go

 今日は外為どっとコムのセミナーで故郷大阪へ行ってきます。

では明日のシドニー早朝薄商い市場でのご健闘を!

野村

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順張りより逆張りの値幅が大きい

「順張りより逆張りの値幅が大きい」

 先週はNZ中銀、豪中銀、英中銀、ECBが利下げを行ったが、利下げ発表後は通貨が短期的に上昇した。「噂で売って事実で買え」の典型であった。また大幅下落した米国非農業部門雇用者数であったが、これもすぐさまドル円は反発し、その後下押ししたがやはりドル円は上昇した。為替はこのように材料が出た後は反発することが多い。昔は米国貿易統計ぐらいは素直に大きく反応していたが最近は貿易収支には市場は耳を貸さないのでそれもない。逆張りでのリバウンドも1円前後と大きいものもある。順張りより逆張りの値幅が大きいことも多い。

やはり変動狙いは売買両方を頻繁と言わずとも数度繰り返すのが一番効率的だ。デイトレなどでは目の前で動きなのでよりつかみやすいだろう。

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2008年12月 6日 (土)

都心のゴルフ場と日本人の天才少年:津田

北半球の寒い冬をよそにオーストラリアは夏本番でいよいろゴルフシーズン到来です。プロゴルフツアーも先週のオーストラリアマスターズ、今週のPGAチャンピオンシップと続きます。放映時間が短縮される日本と違って土日は12:00-17:00まで放映されるなど、やはりゴルフはクリケットや、テニス、水泳と並んでオーストラリア人の好きなスポーツと言えます。

さて今日ご紹介するゴルフ場はCammeray Golf Club, 9ホールではありますが1906年に創られた名門コースで特にグリーンキーピングがすばらしい。
また私の家はシドニー都心から北に車で20分程度ですがこのCammerayゴルフ場は家と都心 のちょうど真ん中くらい、と言うことは市街地から10分程度の所に写真のようなコースがある訳で、日本の感覚からはチョット信じがたい??シドニーハーバーブリッジのすぐ北という感じです。
まさに世田谷の馬事公苑(昔ゴルフ場だったとか?)あたりにゴルフ場がある感じ。まあこのCammerayが都心に最短ですが30分以内となれば10コースはあるのではないでしょうか。そしてプレーフィーも週末で18ドル(9ホール日本円換算で1000円くらい)とまあ、日本からみれば安いのでしょうね、、、手軽に時間を有効的に使いたい方には最適のコースですね。

ところで私の知り合いにこちらで旅行会社を経営する加藤さんという一家がいらっしゃいますが、その14歳の息子さん陸大君(愛称Ricky)に今マスコミの熱い視線が注がれています。本人はジャニーズ系のなかなかイケメン.ですが、ゴルフとなると、まさに大人顔負け。
リッキー君は8歳でゴルフを始め、もともと加藤氏もシングル級、また奥さんもテニスの達人と優れたDNAを受け継いでいるのでしょうが、シドニー在住のプロゴルファー安田朱里さんの門下生となり、現在ハンデ2。2004年(と言うことは10歳?)のジャパン・ジュニア・ゴルフ10周年記念大会を初めPGAジュニアゴルフ大会など数々の国内大会で優勝し、10月にはリッキー君の所属するCammerayGCで開かれたオフィシャルコンペで4アンダー(62)のコースレコードを記録しました???。そしてNSW州ゴルフ協会が10月10日に発表した「2009年NSWジュニア選抜選手団(18歳以下)」12人に日本人のリッキー君が14歳という年齢で初めて選出されました。

昨年はシドニーの新聞社各社が選出する「ジュニア・スポーツ・スター賞」にも選ばれメディアの熱い視線を浴び、シャンク病に悩むおじさんゴルファーの私とは別世界のリッキー君です。今後ジュニアでの最高峰の大会でも活躍が期待され、近い将来日本の大会なども視野に入れているとのことで、今をときめく石川遼の16歳3ヶ月を抜いて、史上最年少のプロとなる可能性だってあるのではないでしょうか?

相場人間からすれば彼は間違いなく”先物買い”ではないでしょうか?野村さんスポンサーになってはいかがですか?それともまじめな話”リッキーファンド”でも作って上場するというのはいかがでしょうか?将来ガッポリもうかると思いますが?
(加藤さん動機不純で申し訳ありません)

津田

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46年振りのトカラ列島の皆既日食は幻想的

大山さん

スペイン、ドバイといろいろ楽しい海外の記事や日本で46年ぶりに皆既日食が見られる話ありがとうございました。横浜によく泊っている「にっぽん丸」でも行けるんですね。トカラ列島ってどこにあるのかわかりませんが。奄美大島の方ですか。http://www.knt.co.jp/eclipse/

 大山さんはくじ運強そうな気がします。リスクテイカーですし私よりもっとすごいジャンク投資やってますから。でもジャンク投資家はジャンクだなんて思ってないですね、ダイヤモンドみたいなもんです。ジャンクとは失礼なと新興国も思ってるでしょう。

サブプライム債券のムAAAでもデフォルトの時代ですし、ムーディーズやS&P、ミシュランなど当てにせず自分で選びたいですね

ではでは

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2008年12月 5日 (金)

大山さんへ、スペイン事情:水谷

Hola! 大山さん、

縁側に引っ張り出されました。スペインのことはお任せ!

スペイン人は個性が強いです。お話しの宝くじにマンションとの発想はどこから出てくるのでしょうか。面白いですね。スペイン人は、ある人が右と言えば、もう一人が左と、全然まとまりがありません。それが、また面白いところです。

宝くじと言えば、例年12月23日に「La loteria de Navidad el Gordo」という宝くじの抽選会という国民的行事があります。el Gordoとは、デブという意味です。El Gordoは国民の半数が買うと言われています。スペインでは、街角に宝くじ売り場がそこらじゅうにあります。専門の売り場や、たばこ屋と一緒におこなっているとことの色々です。La loteriaとの看板で直ぐに分かります。確か10枚くらいがひとつづりとなっています。確か1等が300万ユーロだったと思います。日本円で約3億5千万円です。円高で目減りです!!! 祝い方が派手派手です。当選者は当選券を振りかざし、シャンパンをかけあいます。そして、テレビがそれを追いかけます。当選者が、やったとばかりに目立とうとします。日本と全く逆に気質です。

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写真が当選者がお祝いをしている風景です。スペイン人気質そのものです。私はちょっと恥ずかしくてここまでは騒げません。日本人はこっそりと一人で「やった」と祝うのみです。

今日はこのあたりで。水曜日にまたスペイン事情を話しましょう。

それでは、 Adios.  水谷が割り込みました!

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マンションが当たるくじ?

皆様、こんにちは&はじめまして。大山弘子と申します。

プロ中のプロの方々に混じってブログを書かせていただくことになり、恐縮しております。

私の場合、新興国株好きの一個人投資家ですので、興味のあるニュースなどについてツラツラ書かせていただこうと思っております。本当にお茶でも飲みながら……といいますか、脱力状態でお読みください(笑)。

それと、野村さん、プレッシャー掛けないでくださいよ~! 小心者なんですから!!

さて、【本日の気になるニュース】です。

11月30日、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイの不動産デベロッパー最大手のNakheel(ナヒール)が従業員500人を解雇したと報じられました。ナヒールといえば、ビル・ゲイツやデビッド・ベッカムなどが買ったとかいうヤシの木をイメージした巨大な人口リゾート・アイランド「パーム・ジュメイラ」の開発で知られる会社です。

その会社が、総従業員の15%にあたる人員を解雇したらしいんですよ! イケイケどんどんの様子だったドバイの不動産市況にも陰りがみえるってことでしょうか?

ArabianBusiness.comによると、12月3日にColliers Internationalという世界的な不動産コンサルティング会社が発表した、2008年第3四半期のドバイ住宅価格指数は5%上昇したそうです。とはいえ、第1四半期の43%、第2四半期の16%に比べると伸び率が落ちているとか。Colliers Internationalでは、この9月以降、世界的な金融危機の影響を受けてドバイの住宅市場が変化したと分析しています。

水曜日(3日)に津田さんが、オーストラリアでも住宅市場が低迷していると書いていらっしゃいましたよね。シロウト目には「景気いいんじゃないの?」と見える国でも、住宅が売れなくなっているということでしょうか?

そんななかで、スペインのGrupo de Empresas Robというデベロッパーが、バルセロナ近郊のマンションが当たる「くじ」を売り出したそうです(AFP伝)。

スペインでも、金利上昇や供給過剰、信用収縮によるローン条件の厳格化などで住宅販売の不振が続いているのだとか。そんなわけで、売れ残った31戸を「くじ」という方法で売ることにしたそうなんですね。

「くじ」は1枚50ユーロ(約5900円)! 「1戸につき7000枚の販売を期待している」ということですから、当選確率は7000分の1くらいです。7000枚というのは、それだけ売れれば1戸当たり35万ユーロ(約4130万円)の利益になるからだそうで、最低でも6500枚売れない場合はマンションの販売を中止して、くじの購入代金を返すのだといいます。

5900円の元手で4130万円のマンションが手に入るかもしれないんですよ! くじ運の良し悪しとか、そもそも6500枚以上売れないといけないとか、まあ、いろいろあるでしょうが、暗~い話が多いなかで何とも夢がありますよねスペイン人ってば超いい感じ……と個人的には思ったのですが、実際のところはどうなんでしょうか?水谷さんにスペインの方々のお話をおうかがいしたいところです。 

【本日の気になる旅行情報】

時々、私が気になった旅行関係情報も書かせていただきます。あくまで、私が気になった情報ですので、「何でこの情報なの?」っていうのは、言いっこなしってことで…。

来年(2009年)は、日本で46年ぶりに皆既日食が見られるそうです。46年ぶりですから、私は生まれてこのかた皆既日食という物を見たことがありません。日頃、多少の年齢詐称をしてるんですが、これはホントです。
 

皆既日食が起きるのは7月22日ですが、本州では部分日食しか見られないとか。ところが、トカラ列島では、なんと5~6分にも渡る今世紀最大級の皆既時間の日食を見ることができるんです。

そのトカラ列島というのが、交通手段は週2便の村営フェリーのみ、宿泊施設も各島に民宿が数件あるだけ。ついでに、レストランなど食事ができるお店もないそうです。いったいどうすれば、島民以外の一般人が皆既日食を見れるんでしょうか?
 

と思ったら、ちゃ~んとツアーがありました。

近畿日本ツーリストが、『トカラ皆既日食観測ツアー』を主催しているんですね。宿泊施設が少ないので、同社の独占状態だそうです。聞くところによると、同社の社員の方がトカラ皆既日食を知り、「ツアーをやったら面白かろう」と企画したら、予想外の反応があってビックリしているのだとか。

申込みは、近畿日本ツーリストの『トカラ皆既日食観測ツアー』のウエブサイトからのみ。同社の店舗では受け付けていないそうです。ウエブサイトには、トカラ皆既日食の情報も掲載されています。

 
私的にはヒジョーに見たいですね。でも、多数の申込みが予想されるため、抽選になるみたいです。また「くじ」かぁ…。私、くじ運、悪いんですよね……。

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カーターボンドのお話が国会で

「カーターボンドのお話も出ているが」

山手でも散策に行こうとしたら国会TV中継で公明党の谷口議員が麻生首相がドルを支えるというなら円建て米国債の発行はどうかと質問した。

いわゆる1978年のカーター大統領のドル防衛策の一部を連想しているのだろう。米国がマルク、スイスなどの外貨建て政府証券を発行してこれを資金源として大規模介入を行うものであった。ただ今はスワップ協定も充実、金額も巨額だし、債券発行者でない日本がわざわざいうものでもない。当時はドル全面安であったが今はドルは全面高で円だけが強い。為替にとっては米国の問題ではなく日本の問題なので状況は違う。日本がやるなら介入は無限に出来る。

 カーターボンドとは簡単に言えばサムライ債にようなもので円で調達して発行国の通貨やドルなどに換える時に円売り外貨買いが出る。

ついでだが1978年は1ドル200円から170円へドルが大暴落したときであった。その時の声明は「ドル下落はアメリカ経済の基本的要因によるものではないが、インフレは最大の問題なので①公定歩合の1%引き上げ、②IMFリザーブトランシェの引き出し、SDRの売却、主要国とのスワップ網の拡大300億ドル、外貨建て政府証券=カーターボンドの発行などを行う」であった。

今は当時と違ってデフレである。ということでドルの下落っていつもあるものであり目新しいものではない。

 取り急ぎまとめたので誤字脱字御免なさい。では山手へ、風が強そうだ。TGIF

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まもなくエース登場

このブログを始めて1週間となります。

今日最後に登場するのは(おそらく午後)紅一点のエース大山さんです。男性人が最初の原稿でやや堅くなっているので柔らかいかつとっておきの情報を提供していただけるものと思っています。

ご期待ください

野村

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石田純一さんのライバル

「石田純一さんのライバル」

 シドニーの津田さん、いつも現地情報アップして頂きありがとうございます

景気は言われているほど悪くないようですが豪ドルを金利をつけてそのまま現地の総じて安いものを買える現地の人には円高なんて関係ないですね。津田さんのJAMS TVのサイトも日本人が使い易いオンラインショッピング機能も備えてください。http://www.jams.tv/

 津田さんは私の在籍した東京銀行の1年先輩ですが、外資では私が数年先輩です。私のほうが我慢強い人間ではなかったということでしょう。会社の独身寮も2部屋隣であり、当時イケメンの津田さんはサーフボードとスキーを部屋に置き、テニスもやるカッコにいい先輩でした。ライバルは高校大学の同級生であった「石田純一」と常々言ってました。不倫は文化なり。

ゴルフの腕も日本にいたときは私とそこそこの95-05?90-10?レベルであったのに今やゴルフ三昧で、時に現地で大橋巨泉さんとも回り、パープレーも出す。

 オーストラリアやニュージーランドは日本人が永住権を取得するのを現在好まないだけに永住権を持つ津田さんは羨ましい限りです。どんどん楽しい情報を送ってきてください。

日本で就職した娘さんの面倒は見ますので安心してください。

野村

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2008年12月 4日 (木)

豪ドル所感:津田 穣

終の棲家“豪ドル”

明日5日でシドニーに来て14年目に突入です。いや早いもんですね。ほんの2-3年のつもりで来たんですが、家族を呼び寄せて子供が学校に行き出して、もう気付いた時には抜き差しならない状況になっておりました。でも周りには20年、30年選手も結構いますけど。

ところで私もどちらかと言いますと為替畑、本ブログ主催者の野村さんのように“4番サード長島”ではなかったけれど、(まあ8番ライト柳田くらいでしょうか)早いもので、最初の銀行のバーレン支店(中近東)のディーリングルームに叩き込まれて右も左も分からないままに“yours” ”mine”を始めて早26年が経ちます。

本日は初日ですので“豪ドル所感”でも少し書いてみます。基本的に豪ドルは野村さんとか日本の銀行のディーリングルームにいた人ならお分かりでしょうが、若いディーラーの“登竜門”なんです。駆け出しのディーラーが豪ドルなど“周辺通貨”をまずトレーディング通貨として持たされて、そこで適性が認められればユーロ、円など“スター通貨”担当ディーラーに昇格していくわけです。一方どうしても“向かない”と判断された人間は他の業務に丁重に回されます。邦銀では何もディーラー職でなくても能力が発揮できる部署がたくさんありますから。

そんなわけで邦銀ディーラーにとっては1通過点である豪ドルがなぜか私のライフワークになりつつあるのも不思議なご縁。豪ドルは私の愛猫のDaisy(デージー―和名ひな菊)によく似ています。普段は可愛いのですが調子に乗ってふざけていると時々“ガキッ”とツメを立てます。

さて前置きはこれくらいにして、本日は手始めにこの13年間の豪ドルの動きを回顧してみます。私が豪州に来た1995年12月はちょうど保守党のジョン・ハワードが労働党のポール・キーティングから政権を奪回した年でした。

RBAのBulletinで当時のレートを調べてみますと豪ドルは74セント、75円といったところでした。それから今日までの豪ドルの動きは大きく3つのフェーズに分けられます。

①     1997年のアジア危機から2001年の国内景気後退にかけての下落局面。豪ドルは80セントから47セント台の史上安値に下落。豪ドル円も100円から55円台に下落です。市場では1AUD=0.30USDの声が聞かれました。アジア経済の停滞が世界不況につながるとの懸念が台頭。国際商品相場が下落し一方国内でもオリンピック後の反動とITブームに乗り遅れたオールドエコノミーとの位置づけから景気が後退、RBAは金融緩和を実施します。

②     2002年から今年7月までの上昇局面。豪ドルは今年7月に変動相場制以降後の高値98セント台に、また豪ドル円も昨年10月の107円台についで今年7月には104円台に上昇します。市場では1AUD=1USDの声が大半でした。この期間は世界経済が年5%で順調に拡大し中国を初めとする新興国の経済が急ピッチに成長し、国際商品相場もうなぎ登りで豪州は外需で潤います。インフレ懸念台頭からRBAも金融引き締めを実施し高金利通貨豪ドルに資金が流入しました。

③     そして三つ目は昨年8月に端を発するサブプライム問題の影響が今年7月あたりから顕著となる局面で豪ドル初め高金利通貨投資、いわゆるリスクアセットの投げが加速し豪ドルは60セントに暴落、急激な円キャリートレード巻き戻しから豪ドル円はほぼ50%減価して55円の史上安値を更新します。市場では1AUD=0.50USDの声が強いです。上のグラフを見ても今年7月からの豪ドルの下落の角度、スピードがいかに激しいものであったか。もちろん豪ドルのみならず米ドル高、円高が急激に進行したわけですが、この下落の速度、マグニチュードは前代未聞でしょう。

こうしてみますとこの13年資源通貨、高金利通貨そして悪名高い投機通貨である豪ドルはよく動きました。特に今年7月からの豪ドルの動きは“投機通貨の面目躍如”といったところでした。

以下次回へ

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(DAISY)=OZ cat


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2008年12月 3日 (水)

水谷さんへの回答:津田

水谷さん

今晩は、御無沙汰しております。本日の投稿文の中で豪州に関する御質問がありましたので、ちょっとお答え申し上げます。いや早いもので恐慌の2008年も師走ですね?なにを申し上げたいかと言えばほんの数ヶ月前、7月にCRB(商品先物インデックス)は470の史上高値をつけ、豪ドル円は104円、豪ドル米ドルが98セントだったわけです。それが昨年夏始まったサブプライム狂想曲最終章が10月にピークに達し、世界中で株価アセットだけで700-800兆円が失われ、世の中は何十年、いや100年に一度の大恐慌と騒ぎ立てています。確かにこれだけレバレッジがはびこった世の中、一度バブルがバーストしますと未曾有の惨事となることは現在市場参加者が身をもって体験しているところです。ただそういう理解で街中を見渡しますと????とならざるをえないですね。確かに数字的にはここ数年平均4%近くであった豪州の成長率が今年は1.5%程度に落ちる見込み、個人消費や住宅部門が低迷となります。しかしデパート、スーパーなど人々でワンサカ。また住宅特に通勤の便のよいあたりの家賃や価格はむしろ今でも上がっています。もちろん資源価格が今後も続落すれば企業収益が悪化するでしょうが、反面エネルギー価格の下落は個人消費に大きく寄与するはずです。RBAは昨日1%利下げをし来年3月までに政策金利は3.53.75%になるとの観測が多いですが、7.25%から4.25%への大幅利下げは世界恐慌という非常事態におけるカンフル剤の投入の意味合いが大きいのではないでしょうか?事実過去を見てもRBAは半年~1年サイクルで平気で金融緩和、引き締めへの政策変更を行います。本日の当地ファイナンシャル・レビュー(日本の日経新聞)ではRBAの利下げについて4ページほど割いてますが、スティーブンス総裁の発言として今回の大幅利下げで”should provide an "expansionary" settingと発言し、”政府の景気刺激策と豪ドルの下落に今回の利下げを加えて1年先までの需要サポートとなるであろう”と述べ、新聞のコメントにも「利下げサイクルの大方が終了した」とのニュアンスが感じられます。

津田


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金利市場はECBの大幅利下げは織り込み済み!:水谷

皆さんこんにちは!

今週は各国中央銀行による利下げラッシュのようですね。昨日はRBA(豪準備銀行)の大幅利下げ(1.00%)でキックオフしました。1.00%利下げしてもまだキャッシュレートが4.25%とインフレ目標水準の23%とはまだまだ乖離があるようで、更なる追加利下げが行われる様相です。声明文を読むと最後に、「The Board will continue to monitor developments and make adjustments as needed to promote sustainable growth consistent with achieving the 23 percent target over time.」とあります。必要であれば調整(政策金利の引き下げ)をするということのようですね。オーストラリア経済は実態が相当悪いように外からは見られるのですが。「Sale」の看板の目立つ住宅が多くなった、街に空き店舗が増えている、倒産件数が急増してる、物価が下がっているといった現象が起きているのですか、津田さん?

明日からはRBNZ(ニュージーランド準備銀行)も大幅に利下げするとの観測で始まり、そして欧州ではBOE(イングランド銀行)、そしてECB(欧州中央銀行)と続きます。英国経済が瀕死の重傷に陥っているようで、キング総裁以下事前にメッセージを発しています。予想は現行3.00%の政策金利を0.75%引き下げて2.25%とする。この2.00%という数字はインフレ目標に近い水準です。そろそろ利下げによる金融政策にも限界を感じざるを得ないところにきている気がしています。そして、ECBの定例理事会へと続きます。ユーロ金利先物市場にEuriborという市場があります。指標となる6月限が昨日97.64となっています。金利水準に直すと2.36%です。通常政策金利を0.25%上回って6月限が取引されていると言われています。そうすると現在は2.11%という政策金利と言えます。現在は政策金利が3.25%ですから、既に1.00%以上を織り込んでいると言えます。トリシェECB総裁の慎重を期した政策スタンスからしても、0.75%の利下げが行われるのではないでしょうか。仮に0.75%利下げされて2.50%とすると、ECBのインフレ目標の2.00以下には0.50%の乖離があります。切り札を残した形で来年を迎えることになるでしょう。欧州の実体経済は、米国並みに悪く、そして金融政策と財政政策が一致していないところに弱みがあるようです。

金融政策はECBが全てのユーロ圏諸国に浸透しているのですが、財政政策は各国まちまちです。どうしてもドイツ中心の金融政策にも反発はあります。ドイツの景気とスペイン、イタリア、ギリシャの景気は異なります。昨年まではスペインは財政黒字でした。不動産バブルで経済は活況を呈していました。その多くを英国人からの不動産投資に頼っていました。しかし、アングロサクソンからの不動産バブルの崩壊をいち早く受けました。そして現在は、失業率14%と不景気風をもろに受けています。サパテロ・スペイン首相は公共事業を中心に総額110億ユーロ(約1兆3000億円)の追加経済対策を発表します。その結果、財政赤字に転落です。バルセロナの日産自動車工場のリストラで、労働者の抗議のデモが連日行われ社会問題となっています。このように、ユーロ圏15カ国はそれぞれの経済事情を抱えており、各国温度差があります。ドイツ中心にユーロという通貨を見ると、とんでもない誤解があるのです。全ての国が同じ財政政策をすること自体に無理があるようで、ユーロという通貨の永遠のアキレス腱となります。

為替市場に触れておきましょう。シカゴ先物市場(CME)の数字をチェックすると、1125日時点で、円ロング(買い持ち)(ドルショート(売り持ち))37,166枚、ユーロショート(ドルロング) 21,478枚、ポンドショート(ドルロング)40,244枚のネットポジションです。一時の高水準のポジションではないにしても、そこそこのポジションは維持しているようです。ドル/円でのドル安、ユーロ/ドルでのユーロ安、ポンド/ドルでのポンド安方向を見ているようですが、そろそろ利食い時の時期を待ち構えているようです。欧州金利の引き下げが限界に近づきつつあるのと、12月のドルのリパトリエーション(ドル資金の本国回帰)も終りつつあるようです。新年からは、新たな相場展開になるような気がしています。チャート上ではこのところそうした兆候がでるのですが、直ぐに消えて、元通りのトレンドとなるようです。

クリスマスモードの為替市場、じっくりと来年に向けた作戦を練りましょう。

水谷

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迫力を出そう:野村

「迫力出そう」

臨時日銀政策決定会合では銀行に低利の3兆円資金供給を行う政策が打ち出された。

大人しそうな白川総裁らしからぬ「迫力のある政策」という言葉が飛び出した。

ゼロ金利政策当時と比べると迫力はイマイチいやイマニではないだろうか。当時の政策は株価を7500円から1万8000円へ押し上げた。銀行のリクエストで貸し出すのではなく買いオペで資金供給し銀行におカネを運用させた。また日銀自ら株を買い上げた。物議をかもした竹中大臣の「ETFは買い時」発言も出た。

 また円売り介入を行い、海外から介入の批判があると介入ではなく機関投資家がドルを売るときには日銀が引き受けよう(介入と同じだが)という話まで出た。今回は銀行が要望しないと、また銀行が貸し渋りを止めないといけないが実情は貸し渋りが起きているという声は聞く。そりゃ何でもどこでこ貸せるような人は貸付行員にならず為替ディーラーとなっている。

迫力満点というか必死であった。 もっともっと追い詰められないと迫力は出ないかもしれない。まだ余裕の表情。ただ日本の火は消えかかっている(JFE、神戸製鋼の高炉停止)。燃えろよ、燃えろーよ 日銀。NYの上げに比べ日経平均の前場は弱い。


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2008年12月 2日 (火)

シンプルに行こう:竜河

今年の株価動き、特に10月に入ってからの株価動きは去年に比べるとテンポがはるかに速くなりました。無論、その背景は、相次ぐ大手金融機関の自壊、それに伴う流動性の枯渇、実体経済への波及、及び政策当局の慌ただしい対応などが挙げられます。

このような目まぐるしく変化する状況の中、投資家が往年並みの収益を獲得するのは簡単ではありません。

しかし、投資で儲からなければ楽しさも半減します。

それでは、今のような状況で儲かるにはどうすれば良いのか、私が考えているのは、次の二つの点を留意した方が良いということです。

 

一、情報の洪水に流されないようにします

色んな媒体から時々刻々悪くなるばかりの金融・経済情勢が伝えられ、同時に政策当局の対応も次々に報道されています。このような情報の洪水に直面して、よほどの経験者で時間的な余裕を持っている(個人)投資家でない限り、すべての情報を分析し、まとめて、そこから相場への影響を正確に予想するのは難しいと思われます。

加えて、情報にたっぷり浸かっていると、いま、市場に最も影響を与えているファクターは何であるのか、本当のターニング・ポイントが来たのかどうかが見えにくくなり、明快な結論に辿りつかなくなります。

逆説的になるが、情報が多ければ多いほど、結論に辿りつくロジックをシンプルにすることは大事です。言い換えれば、できるだけ情報そのものについての分析を簡明にし、代わりにマーケットが示した情報への反応をよく観察します。こうした方は、自身が立てたシナリオ、又は今まで作ったポジションへの強い拘りがなく、そのため、瞬時に大きく変化する現在の株価動きに対応し易くなります。

 

二、投資周期をマーケットに合わせます

投資家のタイプ別、資金量の多寡、又は投資スタイルの違いにより、それぞれが得意とする投資期間(周期)が分けられています。

他方、マーケットにはマーケット自身の周期・リズムがあります。最近では周期が短くなり、テンポが速くなっています。

マーケットのこうした変化により、長期投資に慣れている個人投資家は儲かりにくくなりました。このことは、ダンスパーティで言うと、流れている音楽がテンポの速いものに変わったにも係わらず、今までのリズムで踊っていれば、他の人の足を踏んだり、ほかの人にぶつかったりしやすくなったと同じです。こういう時は、踊りを音楽のリズムに合わせるか、又は椅子でのんびり休憩するのが正解です。

無論、多くの投資家にとって、いままで慣れてきた投資スタイルを変えるのは簡単ではありません。こうした投資家にとっては、今は次の一手をじっくり考える“準備中”の時間です。

投資周期をマーケットに合わせるためには、マーケットの声に耳を傾けることは肝要です。

 下記チャートは去年10月からの日経平均週足です。明らかに今年10月中旬以降、マーケットのトレンドがはっきりしなくなり、代わりにワイド・レンジの中で上下への速い振動を繰り返しています。また、日足でみると、日経平均と最近のNYダウとも上昇周期が56日間になっています。このパターンから類似すると、今週の月曜日のNYダウ急落、今日の日経平均反落が”予定”されていた動きであると言えます。

                         Nikkeiweekly


次のチャートは最近のCitigroup(赤い線、左軸)とBank of Americaの株価動きですが、23日夜遅く米政府が発表した救済策をきっかけに、Citigroupの株価がボトムを付け、NYダウも上昇に転じました。ただ、チャートが示しているように、もう1つの大手金融機関であるBank of Americaの株価動き(青い線)がCitigroupに似ており、特に昨夜では遜色のない急落(下落率で、C:22.2%;BOA20.9%)を見せました。このことは、米国の金融システムの根が深く、クレジットコストの低下がまだまだ先であることを示しています。当面、このような認識で株式投資に臨んだ方は良いかと思われます。


Citigroup

 


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RBA1%利下げしてオフィシャルキャッシュレートは4.25%に 津田

みなさんこんにちは

AT FUND, Sydneyの津田です。
本日開催されたRBAの理事会でRBAは政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを5.25%から1.00%下げて4.25%としました。これは利下げ予想レンジ0.75%~1.25%のほぼ真ん中ですが、かなり積極的に金融緩和を実施しているとの印象です。

また利下げ後の4.25%は2001年2月に不況対策として始まった金融緩和サイクルの最後2001年12月に0.25%を下げて4.25%として以来ですが、いずれにしても史上最低水準に達したわけです。

国内景気は個人消費や、住宅産業の冷え込みに加えて商品相場の下落から外需にも陰りが見られ、昨年末政権を奪回した労働党ラッド政権に取って景気の浮揚は愁眉の急であり、今回RBAも協力した形です。

明日発表の第三四半期GDPは前期の2.7%(前年比)から1.8%程度に落ち込むと予想され、政府見通しでは来年3月までにキャッシュレートが3.75%まで下がるとの観測もあり、豪州もご多分に漏れず景気懸念が依然強いようです。

ただ、年を越して米景気に明るい兆候が見え始めたときには、豪州の利下げ打ち止め感も一気に強まるように、個人的には思っています。

津田


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ちょっと一言! 執筆者:かかし

「かかし」です。「嵐の船出」をしたばかりで、早速大波が押し寄せました。舵取りも大変です。米国ダウ平均が680ドル近く下げてしまいました。過去4番目の大きな下げだとか。

昨日お話した、短期と長期の株価の動きをどう見るかについて、簡単にコメントしておこうと思います。

まず3つのパターンから:

(1)日本のバブル崩壊後

米国が100下げると日本は200下げる。米国が100上げても、日本は50しか上がらない

このパターンには長く親しみました。体に染み込んでいます。

(2)最近のパターン

米国が100下げると日本も100下げる。米国が100上げると、日本も100上げる

最近はおなじみのパターンです。ドルまで100円程度と換算しやすくなりました。

(3)これから・・・・・

米国が100下げても、日本は50しか下がらない。米国が100上げると日本は200上げる

こうあってほしい!!!

今日は米国が680ドル近く下げているので、日経平均も下げるのは当然でしょう。でも、もし日本の下げが400円程度にとどまるとすると、そろそろかも・・・。

ひところの、グローバルな金融システムのメルトダウンシナリオが、シティー救済あたりから姿を消し、各国の景気動向に焦点が当てられるようになってきましたね。時代は変わりつつあるのかもしれません。ただし、嵐の只中にいることは忘れないように!

かかし

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2008年12月 1日 (月)

NHK報道=今週日銀が臨時会合開催へ:執筆者 野村

NHK報道=今週日銀が臨時会合開催へ

NHKに拠れば日銀が今週企業の年末の資金繰りを支援するために臨時会合を開催するということです。また本日はかかしさんの「日本株 嵐の船出、NYダウと日経平均の非連動について」のリポートがアップされております

野村雅道

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嵐の船出!?:執筆者かかし

はじめまして、「かかし」です。

長い間田んぼを見てきました。秋の実りの時期がなんといっても楽しい。

初夏の青々とした稲の海原も格別です。でも嵐の時もあります。

今は嵐のど真ん中。日経平均は昨年7月はじめの高値から6割下落してしまいました。ほぼ同じ時期に5割弱下げた米国ダウに連動しました。米国を見れば日本もわかる。毎晩米国株式の動きが気になってすっかり寝不足になってしまった方々も多いのでは?

ところが不思議なことがあります。日々の動きなど短期的には高い連動性を見せる日本と米国なのですが、長期的に見ると連動していないのです。と言うより、逆なのです。今日は初回ということで、ちょっと長くなりますが、このことを考えてみたいと思います。

忙しい方々も多いと思いますので、結論を先に言っておきます。短期的に日米の株式市場が連動するのは、短期的な景気サイクルである在庫循環が同じように動くためです。長期的に逆の動きをするのは、長期的な景気サイクルである建設循環が逆であるためです。

それでは、これからの日本の株式市場の行方は?短期的には米国市場との連動性から予断は許さないのですが、長期的には米国が下降局面にあるのに対して、日本は上昇局面です。建設循環の上昇局面で脚光を浴びるのは内需セクター。「台風一過」の青空が待っています。

本論に戻りましょう。過去300日あまりの日米の株価動向を見てください。似ていますよね。米国が風邪をひくと日本も風邪を引く。いや、両国とも肺炎です。

Kabu_day_3


それでは、日本のバブルが破裂したころから月次で日米の株価動向を見てみましょう。ちょうど最近までの米国のように、日本が
4万円近い株価に浮かれ騒いでいたころ、米国のダウ平均はわずか2700ドルでした。

その後米国の株価は5.2倍になりました。日系平均はその間に81%下落しました。つまりバブルの時の19%になったのです。面白いことに、19%の逆数も5.2倍です。それはともかく、このように日米は逆なのです。

Kabu_tuki_3


なぜ短期的に株価が連動するのか? 短期の景気サイクルである在庫循環が連動するからだと見ています。特別な状況を除いて、両者が連動する様子がここに示されています。

Momentum2_2

なぜ長期的には日米の株価が逆に動くのか? 長期の景気サイクルである建設循環が逆だからです。住宅着工の様子を見ると、その関係が鮮明にわかります。

Jyutaku_2

経済のダイナミズムの鏡である株価が経済の波動に大きく影響されるというのは当たり前のことかもしれません。とすれば、次の展開も見えてきます。日米の株価は短期的には連動しながらも、長期波動にしたがって、両者はしだいに乖離していきます。

長期波動は米国下落、日本は上昇です。建設サイクルというおよそ20年の循環の上昇局面では、内需関連が相場を牽引する傾向があります。住宅関連などから人気はないけれど、良質な銘柄に注目ですが、細かい話はこれからのお楽しみということに・・・・・

すっかり長くなってしまいました。次回からコンパクトにします。このような時期から、日本株の話をさせていただくことを、とても幸運だと思っています。

これから、どうぞよろしくおねがいいたします。          かかし

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